12月21日、読売新聞が主催する中高生向けの英語セミナーに明星学園の8年生(中2)4名、9年生(中3)2名の計6名が参加してきました。講演してくださったのは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表を2020年まで務めていたドイツ出身のダーク・へベカーさん。質疑応答を含めすべて英語で行われた約1時間半の講演の様子は、1月14日付の読売中高生新聞でも紹介されました。

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講演はある一人の少女がわずか1年のうちに難民となってしまう様子を描いたショートムービーを紹介するところから始まりました。予想もしなかったようなことが世界のあちこちで子どもたちの身に現実として起きていることを紹介した上で、UNHCRとはどのような組織でどのような活動をしているのか、へべカーさんご自身の体験や実例を紹介しながらお話ししてくださいました。
世界規模の問題を目の当たりにさせられた中高生に向け、へべカーさんはいくつかできることを紹介してくださいました。言語を学ぶこと。できれば英語に加え、あまりメジャーでない言語を身につけることが望ましい。理論だけでなく現場で使える実務的な能力(農業の知識、栄養学の知識、など)を身につけること。広い視野で世界で起きていることに興味を持ち続けること。そして自分の心の声を聞き、学校でなくてもいいので自分が学びを得られると思うところに常に身を置くこと。

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難しい用語も多く登場した講演会でしたが、中学生たちは熱心にメモを取りながらお話を聞いていました。質疑の時間では9年生(中3)のカーターさんが難民の受け入れに関する質問をしました。それに対しへべカーさんはバングラデシュにロヒンギャの人々が大量に流出した際にまず最初に彼らを受け入れたのは国連などの国際組織や政府でもなく地元の人々であったこと、世論が反難民になるのは政治家が人気を得るために仕向けている面もあると話しました。
参加した中学生にとって直接現場を知る人から話を聞き、世界で起きている問題を身近に感じることのできる貴重な機会となりました。

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☆ヘベカーさんと記念撮影をしていただきました。
☆以下、英語セミナーの記事が掲載された『読売中高生新聞』。中断右側の写真で質問をしているのは本校の中3生です。

20220114読売中高生新聞(中学受験サポート英語セミナー2021) (2)

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