12月16日(水),スーパーグローバルクラスの生徒を対象に,今年度2回目のグローバルセミナーを開催しました。

今回は,日本大学文理学部教授の閑田朋子先生をお招きし,ご講演いただきました。

演題は,「いやし系ファンタジー『クリスマス・キャロル』のシビアな経済学 -フィクションと現実のはざまで―」でした。閑田先生のご専門のイギリス文学の中でも,クリスマス・シーズンという季節柄も考え,先生にはこのテーマをリクエストさせていただきました。ディズニーの映画でもおなじみの『クリスマス・キャロル』をめぐって,先生の学際的な視点からのアプローチに,生徒は興味津々,終わってみれば,当初予定していた2時間をはるかに超えて,3時間半に及ぶセミナーとなりました。

このブログの書き手の私は,先生にご講演いただいている間,すぐ近くにおりましたが,先生のお手元に用意された資料は膨大,お話のための手書きのメモも膨大,本校生徒のために多くの時間を割いてご準備いただいたことが見られました。ありがとうございました。

生徒も新しい視点からの文学研究に触れ,研究の実相が理解できたことと思います。

★★それでは,当日の様子をご紹介いたします★★

前半は先生ご自身の留学時代(英ケンブリッジ大学大学院修士課程,レスター大学博士課程)のお話,そして後半が,メインの『クリスマス・キャロル』をめぐる研究のお話でした。

ケンブリッジ大学の学園祭のチケットが100ポンドから600ポンド(日本円で2万円から10万円)もするというスタートのお話に驚きました。そして,先生ご自身が,苦学の学生のことを考えると参加できなかったとおしゃったことが印象的でした。生徒の皆さんは,このお話を,『クリスマス・キャロル』のスクルージの,経済的に冷酷なまでにシビアであることと,どのように結びつけたでしょうか。

ご講演では,語り手の存在にも言及され,小説と現実世界の接点へと結ばれていきました。

★★ここから写真で紹介します★★

生徒は事前学習として『クリスマス・キャロル』を事前に読んで講演に出席しました。途中,閑田先生からの問いかけに答える場面もありました。

約90分の講演の後,交流会を開催しました。この日は閑田先生を含め,5名の先生方にご来校いただきました。先生方の短い研究紹介の後,生徒たちは自分が最も興味のある先生のところに集まり,研究談義に入りました。

文理学部の先生方のご協力を得て,たいへん有意義で贅沢な時間を過ごすことができました。生徒の皆さんも,この日感じた気持ちを忘れずに,今後の勉強,そして大学での研究に繋げていってほしいと願います。

(松崎)

 

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