明誠高校の卒業生が今年度の日大文芸賞「佳作」を授賞しました。
「日本大学新聞主催第27回日大文芸賞」の入賞者が9月20日付けの日本大学新聞で発表されました。日大文芸賞は日本大学の学生・教職員・校友(卒業生)が応募できる文芸賞で、小説、エッセー、評論など未発表の作品が対象となっています。応募作品の中から文芸賞1編、優秀賞1編、佳作3編が選ばれ、表彰されます。今回の文芸賞に『追懐の墓標』という小説を応募して佳作1席に入賞したのは、明誠高校平成19年度卒業で今年日本大学を卒業した大谷健児さん。
作品を読むことができないのは残念ですが、大谷さんの作品への選考委員のコメントで想像することができるかもしれません。「議論を呼んだのは『追懐の墓標』。饒舌な語りの文体によって、言ったことをことごとくみずから相対化し、茶化しているのだが、ここまで徹底できたら見事と思う反面、この標題のまじめさは表現上の冒険が方法的なものなのか、苦し紛れなのかを迷わせる。もっと大胆なネーミングをふくめてアピールできるようになると何かに化ける可能性があると感じられた(選考委員・紅野健介文理学部教授)」「佳作1席の『追懐の墓標』はストーリーは何もなく、文芸ファンではあるが専門的に志しているわけでもない学生がただあれこれ一人喋りをしている感じだが、語り口がユーモラスで面白く読める。タイトルは意味不明。(選考委員・夫馬元彦芸術学部教授)」「佳作1位の『追懐の墓標』はさえない若者のグチが饒舌に続く作品です。なかなかリアルな感じがあって捨てがたいと思いました。(選考委員・作家・増田みず子氏)」「佳作となった『追懐の墓標』は学生生活を素材にした饒舌体小説で、ここまで悪態をつき続けて書くのは珍しいかもしれない。(選考委員・芥川賞選考委員・黒井千次氏)」
大谷さんは「高校時代は昼食を1人トイレで済ませるほど友達もいなくて、楽しい思い出もありません」と日大新聞で語っていますが、これも得意の「悪態」の1つなんでしょうね。
現在は勇退されている当時の担任の先生に伺ってみたところ、「大谷くんはおとなしい生徒ですが、意志が強くて友達に流されず、「そうじゃないよ」と自分の意見をはっきり言える生徒でした。確かに書くことが好きでしたね。そうですか、日大文芸賞ですか。うれしいですね」と話していました。
「今後の目標は100万部売れる本を書くことです」と話す大谷さん。「何かに化けて」もらって、立派な作家になってもらいたいですね。ちなみに、大谷さんが大学4年生の時に自費出版した小説はこちらです。日大文芸賞についてはこちらをご覧ください。
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