Nov_28_2016

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芸文祭の様子

第37回山梨県高等学校芸術文化祭(芸文祭)の美術・工芸部門、写真部門、書道部門が11月19日(日)、甲府市の県立美術館で始まりました。芸文祭はいわば、文化部の県総体であり、県内の文化部の最大の行事です。

毎年、山梨高等学校文化連盟に属するこの3つの専門部が県立美術館で合同展を行い、出品した生徒たちが一堂に会します。ちょうど2年生が修学旅行に出かけている最中に行われたので、本校から県立美術館に行くことができた生徒はあまりいませんでした。

朝は生憎の天気でしたが、各部門とも県立美術館の搬入口に集合し、各展示場に作品を搬入し、展示作業を行いました。そして、どの部門も午前中に作品の審査があり、芸文祭大賞・優秀賞などが決定し、合わせて全国高等学校総合文化祭(総文祭)や部門によっては関東大会の出品作品が決定されました。


■書道部門■ それでは、書道部門から。顧問の樋口先生の報告です。

エデュログの写真をご覧ください。作品は左側の作品が写真にも写っている1-6 橋本珠萌さん本人のもの、右側は修学旅行に行っていた2年生(上の作品から 2-2 植嶋裕子さん・2-2 木田明日奈さん)の作品です。

書道部門は全部で113作品の出品、154名の参加でした。113点のうち、約40%ほどが2尺8尺という大きなサイズで、入賞作品もそのうち15点選ばれています(入賞作品は全部で17点)。作品の種類としては臨書という、お手本を確実に写すものと、創作という文字を書く紙を工夫したり、紙ではないものに書いたりとそれぞれの生徒の発想で自由に書くものとおおまかに2つに分けられます。書道ですので、文字勝負!と思いきや、創作作品も多く出品されていました。特にインパクトがあったのは墓の脇になどに立てる木製の長い板(板塔婆:いたとうば?というそうです)をいくつも使用していくつか文を書いたり、赤い2尺8尺の紙に大きく迫力のある文章を書いた作品もありました。

最終的には、17点の入賞作品が選ばれます。そのうちの13点は臨書の作品、4点は創作作品でした。その中でも3点の芸術文化祭賞はやはり他とは違う作風のものでした。審査していただいた先生は「まずは臨書を確実に、創作はそのあとで。入賞しやすいのは小さい作品よりかは大きい作品だ」とおっしゃっていました。今後、日大明誠書道部も大きな紙に迫力のある字を書いていきたいと思います。


■写真部門■ 写真部門はエデュログ編集部が取材してきましたので、その様子を報告させていただきます。

写真部門は、今年1月に行われた冬季審査会の入賞作品20点、春季審査会の入賞作品20点(3年生 窪田有希くんの作品が含まれます)、先日行われた秋季審査会の入賞作品20点(1年生 工藤塁さんの作品、2年生 精進圭人くんの作品が含まれます)と、今回新しく芸文祭のために出品した各学校5点が展示され、その中から審査されました。

審査はTBSテレビ「サンデーモーニング」のコメンテーターやJ-Wave「Jam the World」のナビゲーターとしても活躍されているフォトジャーナリストの安田菜津紀さんが行いました。

芸術文化祭賞3点、優秀賞5点、奨励賞7点が選出され、本校から出品した3年生の窪田有希くんの作品(春季審査会入選)「新緑を駆ける」が全体の7位で優秀賞を受賞、関東大会出品が決まりました。3年生の作品は全国大会(来年夏に開催)には出品できないので、全国に出品する作品は全体の10位までの1〜2年生の作品が選ばれることになりました。選出の過程で、今回新たに出品した窪田くんの新作も関東大会の候補に一時入りましたが、関東大会に2つの作品は出品できないので、惜しくも選外となってしまいました。残念。


■美術・工芸部門■ 美術・工芸部門は顧問の小林先生の報告です。

美術・工芸専門部では、美術部から2年生若林明日香さんがデザイン部門に出展しました。審査では本選まで残ったものの、残念ながら入賞は逃しました。

今年は力作が多く、特に絵画部門で審査が難航しました。修学旅行のため展覧会に出席できなかった2年生に代わり参加した1年生部員は、作品のレベルの高さに驚いていました。立体部門、映像部門にも力作が多くありました。


さて、午後からは3部門の合同開催式が県立美術館向かいの文学館講堂で行われました。それぞれの部門の表彰式が行われ、各部門の芸術文化祭賞と優秀賞、奨励賞の表彰式が行われた後、各部門の代表審査員の講評が行われました。写真部門の窪田くんは舞台上で優秀賞の表彰を受けました。

書道部門、美術・工芸部門は、県立美術館のそれぞれの展示会場にもどり、各作品についての細かな講評が行われました。写真部門はそのまま文学館講堂に残り、審査員の安田菜津紀さんが入賞者の作品を大きなスクリーンに映し出して、ひとつずつ講評をしてくれました。作品の作者とマイクを通してのやりとりもあり、ユーモアに満ちた楽しい講評となりました。

写真部門はこの後、審査員の安田菜津紀さんが講演を行ってくれました。そして、カンボジアやシリアでジャーナリストとしてふれあった現地の人たちとの交流や、東日本大震災の被害を受けた場所で写真を撮るということについてのご苦労、被災地のご家族についての話など、いろいろな事を考えさせられ、気づかされるお話を聞かせていただきました。各メディアでも活躍されている安田さんは、話すことに慣れている様子で、飽きさせることなく観客を魅了してくれました。この数日後に福島沖地震が起こり、この話が脳裏に浮かびました。

合同展は25日(金)に終了となり、翌土曜日には搬出となりました。3部門に属する書道部、写真部、美術部のみなさんには、来年度の芸術文化祭を目指して是非頑張って欲しいと思いました。写真部の窪田くん、関東大会出場おめでとうございます。2年連続2回目の関東大会出品となります。

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