Nov_03_2018

本日の記事は山梨県高校新人サッカー大会についてお伝えします。観戦記はいつものように本校元教諭でサッカー部顧問だった手塚先生です。どうぞご覧ください。

平成30年度 山梨県高校新人サッカー大会 準々決勝
日大明誠 1 0 前半 1 1 日本航空高等学校
1 後半 0
3 PK 5

手塚秀昭のホイッスル

平成30年度 山梨県高校新人サッカー大会 準々決勝

4強入り逃す!!

日本航空にPK戦で惜敗

tezuka

平成30年度山梨県高校新人サッカー大会は、27日、日本航空高等学校と東海大学付属甲府高等学校サッカー場で準々決勝4試合が行われベスト4が決まった。

この新人大会は、以前と比較して高校生年代の大会が、県ユースリーグの新設などで年間を通しての日程が過密になり、前後の大会(全国高校サッカー選手権県予選・関東大会県予選)とのシードに関連性を持たない単独の大会となっている。しかしながら、今年度の各チームの実力を占う事が出来ること、又、チームにとっても勝ち進むことによって公式戦を数多く経験を積むことが出来るといった意味では大いに重要な大会である。
先制点を献上!

グラウンドに通称「八ヶ岳おろし」が強烈に吹き荒ぶ中、風上の本校のキックオフで始まった。DFラインに選手権大会の経験者を置き、⑩髙橋のキープ力や⑪小林の個人技を生かしたドリブルに攻撃の起点を置く日本航空高校(以下、航空)に対し、昨年のチームからは先発メンバーにGK二上とDF西野のみが残り初登場の選手が多いとは言え、90名近くの部員の中から選び抜かれたイレブンは、昨年の選手権予選準決勝敗退の雪辱を期する絶好の機会だと肝に銘じ試合に臨んだ。航空はトーナメントの定石の戦い通り、⑩を前線に残しMFとDFで強固なブロックを構成しカウンター攻撃を狙う試合運びとなった。一進一退の攻防から、本校は徐々にボールの保持率を高めセンターラインまで上がったDF陣から中盤の選手にボールを預け、そこから⑨鶴見にクサビ(縦)のパスを通そうとするが、引いて守る航空のディフェンス網に引っ掛かりチャンス掴めなかった。10分、11分、12分、13分と西野のロングスローやCK、FK、と立て続けに攻め入るが得点には至らなかった。風下の航空は、19分、CKからのヘディングシュートは惜しくもクロスバーを叩き絶好の得点機を逃した。守りから入った航空は、⑩⑪の前線のキープ力から試合の主導権を握り始め攻勢に転じ、再三再四本校ゴールを脅かした。試合が動いたのは33分、航空は左サイドからの低いクロスがニアーサイドの混戦を生み、ボールがファーサイドに流れ難なく決め先制点を挙げ前半を終えた。
同点に追いつく!

後半に入りリードしている航空は、前半と同じ戦法に終始徹底し、本校はボールを保持する時間を増やしたがなかなかチャンスを作れなかった。7分、1枚目の交代カードを切りその直後のCKで航空ゴール前に攻め、11分、中盤からの航空DFの裏へのパスが風下のため勢いが弱まり、⑩宇野の足元に入りそのシュートが決まり試合を振り出しに戻した。同点にされた航空は、局面でのボールを奪い始めそのカウンター攻撃も厚みを増した。本校は23分、攻撃のリズムを変えようと2,3枚目のカードを切り、攻勢に転じ始めた航空の攻撃をGK二上を中心としたDF陣の体を張ったプレーで何回かあったピンチを防いだ。後半終了近くには、立て続けにFKやCKで攻め込まれるがゴールを何とか死守した。
延長戦突入!

延長に入り、両チーム共に交代選手をそれぞれ投入し試合の主導権を握ろうとした。この時間帯から航空は局面でのボールを奪い始めカウンター攻撃から途中交代した⑳五味が抜け出し決定機を迎えたがシュートは無情にも左ポストを直撃し絶好のチャンスを逃した。その後も攻撃の手を緩めない航空はCKやFKで本校ゴール前に攻め混戦となるも決定的なチャンスを生かすことが出来なかった。
PK戦で涙!

PK戦では先行の航空が5人全員が決め、本校は航空GKの好守備に遭い5-3で無念の敗退となった。

前述の通り、次大会関東大会予選のシードとは関係ないが、この試合を勝利すると準決勝と決勝(3位決定戦)を戦う事が出来るといった公式戦の経験は計り知れないものがある。その機会を失ったことは残念ではあるが、90名の部員を擁しレギュラー争いも熾烈を極め、年度を重ねる毎にチーム力はかなり向上してきている。本日の対戦相手航空は、全国大出場のためチーム作りが他と比較してかなり遅れている事情もあり、一概には言えないが、本校の攻撃力を含めた総合力に今まで以上に警戒感を強めた戦い方をしてきた紛れもない事実である。今後は各チームが本校に対する戦術対策をかなり練ってくることが予想される。『巧いプレー』よりは『(球際に)強く(相手にとって)怖いプレー』を心がけ、その厳しいマークを撥ね退け“代表権を勝ち取ること”に拘りの気持ちを持ち続けることに期待する。

(元日大明誠高等学校教諭)

先発メンバー(学年)⇒交代(交代時間)
GK ①二 上(2)
DF ②奥 山(1)
DF ③西 野(2) 佐 藤(延前3)
DF ④石 井(2) 尾 形(後7)
DF ⑤酒 井(2)
MF ⑥安 川(2) ⇒加 藤(後23)
MF ⑦渡 辺(2) 松 見(延後6)
MF ⑧鵜 沢(2) 五十嵐(後23)
FW ⑨鶴 見(2)
MF ⑩宇 野(2)
MF ⑪高 野(2)
リザーブメンバー
DF ⑫尾 形(1)
DF ⑬佐 藤(1)
MF ⑭加 藤(1)
MF ⑮成 澤(1)
MF ⑯松 見(1)
GK ⑰高 川(2)
MF ⑱五十嵐(1)
MF ⑲有 泉(2)
FW ⑳上 村(2)

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