May_6_2019

令和元年度第71回高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選
準々決勝
日大明誠 前半 甲府商業
後半

手塚秀昭のホイッスル

令和元年度 第71回高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選準々決勝

“関東切符”獲得ならず!!

先制点も空しく、後半に逆転を許す!

tezuka

令和元年度県高校総体サッカー競技大会兼関東大会予選4日目は、韮崎中央公園陸上競技場・同芝生広場の2会場で行われ、日本航空・帝京第三・韮崎・甲府商業がそれぞれベスト4に進出した。直前の試合で、韮崎が伝統校の意地を見せ、第三シードの強豪山梨学院を見事に撃破し高校スポーツの真髄を如実に見せられた。

開始早々、幸先良く先制点を挙げる

本校の対戦相手は、同じ公立でシード校の北杜を3回戦で破りその実力を兼ね備えた好チームの甲府商業高等学校(以下、商業)であった。5月の爽やかな風が心地よく吹く絶好なコンディションの中、本校のキックオフで開始した。互いにセフティーに相手陣内にロングボールを蹴り込む静かな立ち上がりであった。3分、商業陣内正面からスルーパスが左サイドにポジションをとっていた宇野に渡り、左足の見事な切り返しから右足でネットを揺らし待望の先制点を挙げた。この後も本校は中盤でセカンドボールを拾い続け試合を優位に進めた。対する商業は、トップの⑨、トップ下の⑩、右サイドの⑪にボールを預け、そのキープ力を使い攻撃に厚みを持たせ徐々に試合の主導権を握り始めた。劣勢ながらも本校は、15分、DF足立が1対1の強さを見せボールを奪い前線にフィード、その後CKを得たがゴールは奪えなかった。32分には、中央付近のFKからCKを獲得し、シュートを放つも商業GKが好セーブし、混戦になりシュートがポストを直撃して絶好のチャンスをものに出来なかった。

相手の猛攻に屈す

後半に入ると、商業は前線の選手にクサビのパスがテンポ良く入り始め、それを個人技豊かに縦への推進力でゴールに迫り、多くのチャンスを作った。本校は、13分、3回戦と同様に選手を交代、トップに鶴見を据えた。交代で入った渡辺響が左サイドを駆け上がり大きく右へ展開、渡邊隆へパスが通ったがそれを決めることは出来なかった。商業は、15分、中央で⑨がドリブルから左サイドへパス、待ち構えた選手がシュート、本校DFのクリアーがGKに当たりスピンがかかったボールがゴールライン上に転がり決められ、アンラッキーの同点となった。これで勢いが増して押し気味に試合を進める商業は18分に、本校は22分に、それぞれ2枚目のカードを切った。商業は、24分、中盤で一瞬の隙をつきボールを奪い右サイドへ展開、ゴールライン近くまで深く切り込み絶妙なクロス、至近距離から豪快に決められ勝ち越された。なおも攻撃の手を緩めない商業は、27分、ペナルティーエリア内で突破を試み本校の選手の反則を誘いPKを獲得し、決定的な3点目を挙げた。28分、本校は3枚目の交代カードを切り、足立を前線に上げ縦一辺倒のパワープレーに徹し、その後も選手を交代し何とか商業ゴールに攻め入るが、集中が途切れない商業BK陣の牙城を崩すことは出来ず無念の敗退となった。

個人技に1日の長

試合を振り返ってみると、先制点を挙げた前半は内容的に見ても互角以上の戦いをして、中盤でのルーズボールに良く反応し試合の主導権を握っていた。特に32分過ぎ、混戦からのシュートがポストに当たる不運もあり、追加点を挙げられなかったことがこの試合の分岐点になった。後半は、商業FW陣の個人技が冴え渡り前線でボールが収まりタメが出来て、周りの選手のサポートが容易になり攻撃に厚みがあった。それに反し、商業DFと対峙している本校の選手のキープ力や縦への推進力が不足しているため苦労して奪ったボールもすぐに奪われ、通常の試合で見られる相手陣内でBK陣も参加したパス交換から、サイドや正面からの人数をかけたワンタッチパスでの攻撃が影を潜め、またそれに加えて、本校の各選手の足が止まり始め、無念の敗退となった。しかしこれで大会は終わったわけではない。8日・9日に行われる5位以下順位決定戦で、次回のインターハイ予選のシード位置が決まる。是非5位を獲得し第4位のパートに入り代表権獲得に向けて邁進してもらいたい。

(元日大明誠高等学校教諭)

先発メンバー(学年)⇒交代(学年)
GK ①二 上(3)
DF ②関 根(2)
DF ③小名木(2)
DF ④足 立(3)
DF ⑤大 倉(3)
MF ⑥加藤友(3)
MF ⑦渡邊隆(3) ⑮鵜 沢(3)
MF ⑧加藤諒(2)
FW ⑨子 安(3) ⑱渡辺響(3)
MF ⑩宇 野(3) ⑭齋藤康(3)
FW ⑪鶴 見(3) ⑫石 井(3)
サブメンバー
DF ⑫石 井(3)
DF ⑬氏 家(3)
MF ⑭齋藤康(3)
MF ⑮鵜 沢(3)
MF ⑯有 泉(3)
GK ⑰高 川(3)
MF ⑱渡辺響(3)
FW ⑲高 野(3)
FW ⑳川 崎(2)
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