Jun_24_2019Jun_24_2019

今日の朝のところでは梅雨明けはまだのようですが、夏休みに入って蒸し暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。さて、今日は山梨県高文連写真専門部の生徒として日本大学芸術学部写真学科の「第19回高校生のためのワークショップ」に参加した様子を紹介いたします。

山梨県の高校写真部の間で「日大ワークショップ」と呼ばれているこのイベントは、写真に興味を持っている高校生を対象にした「高品質な黒白写真を目指すフィルム現像とプリント及びデジタル編集」を目的に行われる講習と実習で、夕方までぎっしりとプログラムが組まれているワークショップとなります。日本大学のこれ以上ないというくらいの素晴らしい設備を高校生が利用できるのはとても魅力です。今年は去る7月20日(土)・21日(日)の2日間、三者面談の中日に行われ、本校写真部からは今年の2月に関東大会に出場した3年生の濵田さんと2年生の間宮くんが参加しました。

ワークショップは「銀塩写真クラス」(いわゆるフィルム撮影に関するクラス)と「デジタル写真クラス」の2つのクラスに分かれ、濵田さんが銀塩に、間宮くんがデジタルにそれぞれ参加しました。本校の写真部はここのところ毎年参加しているのですが、今年は例年と少し変わったプログラムとなっていたようです。編集部はこのワークショップに潜入して生徒たちの様子を写真に撮ったりしていましたが、専門的な人たちがたくさんいる中でカメラを持つなんて、ちょっと気が引けてしまう取材となりました(笑)。

さて、銀塩写真クラスはまずフィルムにどんなしくみで映像が記録されるのか、それがどういう行程で紙にプリントされた写真になるのかを2日間にわたって学んでいました。まず驚いたのが、参加者全員にニコンのフィルムカメラ (NIKON FM2) が貸し出されたこと。このカメラはすでに販売が終わっているカメラですから、ヤフオクでしか見たことがありません。それが何台もここにある、というのはすごいことなのです。参加していた高校生たちは大部分がフィルムカメラに触れたことがない人ばかりだったようで、フィルム装填から基本的な解説を受けていました。そして、外に出て初めての撮影! 濵田さんは山梨県の参加生徒たちのリーダー的存在で、キャンパスにいた大学生たち(軽音楽サークル)に声をかけてモデルになってもらっていました。その後、現像の仕方を学んで実習をするところまでが1日目。2日目はプリント実習。ベタ焼き(専門的にはコンタクトプリントと呼ぶようです)をした後、四つ切に拡大プリントするものを選び、拡大プリントをしました。濵田さんは「これ、ハマりそう」と笑っていました。

デジタル写真クラスは、今年はかなり専門的な内容だったようです。まずはカメラの構造について知り、どんな仕組みでデジタル写真ができあがるのかを詳しく学びました。具体的に言うとモニターの色の調節(ここは先生がやってくれていました)の後、パソコンの設定を変更しながら、プリンタからモニタの写真とまったく同じ色で印刷されるようにする(キャリブーション)方法を実習しました。グレーカードに印刷されているグレーと同じグレーになるよう調節することで、色あわせをする「簡易キャリブーション」の方法がそれ。2日目はスタジオで参加者同士ポートレート写真を撮りあい、その写真をフォトショップというアプリケーションを使って色の調節をして、プリントする方法を学びました。広報部がやっているのとかなり違って専門的でとても参考になりました。

両クラスとも自分でプリントをみんなで見て感想をいい合ったりして、ワークショップは終了しました。途中、写真学科に入学して大学で授業を受けていた卒業生の清野さんが後輩の様子を見に来ていました。

指導してくれた先生は学校に戻ったら他の部員たちにも教えてあげて欲しいと言っていました。写真部のレベルが上がるかどうかは参加した2人にかかっているのかもしれませんね。

に

ページ
TOP