第97回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日大明誠 | 4 | 2 | 前半 | 0 | 0 | 甲府城西 |
2 | 後半 | 0 |
手塚秀昭のホイッスル
第97回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会
順当に初戦を突破!!
城西に完封勝ち、ベスト8に進出
第97回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会3日目は、22日(祝)、山梨学院高校グラウンド他2会場(荒天のため一部変更)で3回戦が行われ、ベスト8が決定した。シード校として今大会の初戦となる本校は、1回戦から勝ち上がり勢いに乗る甲府城西高等学校(以下、城西)との対戦になった。
前半開始早々、本校は試合序盤の戦い方として鉄則通り城西陣内深くロングパスで攻め込み、2分右サイド③西野からのクロスにゴール中央に走り込んだ⑪黒田がダイレクトシュートを決め幸先良く先制点を挙げた。意気上がる本校はその後も城西陣内で試合を運び、FK、CK、ロングスロー等でチャンスを掴みかけるが得点には至らなかった。対する城西は、チームとして細かいパスワークを身上とするが、狭い局面でのプレーに終始し本校の速い寄せにボールを奪われるケースが多くなった。城西はその厳しいプレスをかいくぐり、中盤でパスが通り始め、32分、右サイドを崩しゴール前にクロスが通るが得点にはならなかった。その後も本校は試合の主導権を完全に握り一方的に攻め続け、36分、西野からのロングスローがゴール前での混戦となり、そのこぼれを⑨子安が追加点を決めた。さらにアディショナルタイムに、右からのクロスに、相手DFの裏を巧みについた黒田が自身2点目をダイレクトボレーで決め、前半を終了した。
後半に入っても本校の攻勢は続き、10分、カウンター攻撃に転じ中盤からのロングパスが右サイドに流れた子安に繋がり、DFを個人技で巧くかわし決定的となる4点目を決めた。城西はこの劣勢状態を何とか打破すべく交代選手を投入、22分には前線での細かいパス交換から本校DFの裏へのスルーパスからGKと1対1となったが、GK①二上が好セーブでゴールを守った。城西はその後も交代枠全ての選手を使い攻撃のリズムを握ろうとするが、本校はシンプルなパス交換から城西陣深く攻め入り、ロングスローやCKでゴール前のチャンスを何度も作った。リードしている本校は、交代枠をフルに使い、その途中出場の各選手も先発選手と比較しても遜色ないプレーをみせ追加点こそ奪えなかったが危なげなく試合は終了し、準々決勝に駒を進めた。
この試合は、大会初戦という重圧や、台風の影響によるJRの運休で休校が数日間続き、トレーニング場所の確保にも苦慮したハンディーを背負い、ある程度の苦戦も予想されたが、前半開始直後と終了直前の時間帯での得点はゲームを有利に進める上で理想的であった。次回準々決勝戦は第5シード(インターハイ県予選ベスト8)東海大学付属甲府高等学校との対戦となった。ノックアウト方式の厳しい戦いが続くが、第一関門の大会初戦を難なく突破できたことでチームとしての戦いに弾みがついた。
(元日大明誠高等学校教諭)
先発メンバー(学年)⇒交代(学年) | |||
GK | ①二 上(3) | ||
DF | ②小名木(2) | ||
DF | ③西 野(3) | → | ⑫町 田 |
DF | ④足 立(3) | ||
DF | ⑤齋藤康(3) | ||
MF | ⑥加藤友(3) | ||
MF | ⑦渡邊隆(3) | → | ⑮大 倉 |
MF | ⑧加藤諒(2) | ||
FW | ⑨子 安(3) | → | ⑳江 添 |
MF | ⑩五十嵐(2) | → | ⑯鵜 沢 |
FW | ⑪黒 田(3) | → | ⑲有 泉 |
サブメンバー | |||
DF | ⑫町 田(3) | ||
DF | ⑬酒 井(3) | ||
DF | ⑭佐 藤(2) | ||
MF | ⑮大 倉(3) | ||
MF | ⑯鵜 沢(3) | ||
GK | ⑰高 川(3) | ||
MF | ⑱渡辺響(3) | ||
MF | ⑲有 泉(3) | ||
FW | ⑳江 添(2) |
