Nov_10_2021

山梨県立美術館県民ギャラリーで行われていた「第20回やまなし県民文化祭写真展」(山梨県およびやまなし県民文化祭実行委員会主催)が本日の表彰式で終了しました。今年度、明誠高校写真部が10数年ぶりに出品し、1年生のふたりが見事に入選しました。阿部美優さんと倉岡夏那さんです。阿部さんはつい先日行われた高文連写真専門部の秋季審査会でも佳作に入賞しています。

やまなし県民文化祭は県内では1番大きな文化芸術行事となります。第20回やまなし県民は文化祭は昨年度実施予定でしたが、新型コロナウイルスの拡大により今年に延期となり、東京オリンピックと同じく1年延期されて実施されました。

Nov_10_2021

この写真展は県内在住者と県内在学者が応募資格を持っていて、大学生以上が応募できる部門としては「モノクロ写真の部」、「カラー写真の部」、「ネイチャー写真の部」があり、写真部の生徒たちが応募できたのは「小中高生の部」です。つまり技術力がものすごく高い大人から小学生までが応募できる幅広い応募者を対象にしている写真展と言えます。

実際、富士山や南アルプスなど山梨県内の自然を写した素晴らしいネイチャー写真が入賞していました。「ネイチャー写真の部」が独立して部門として存在しているのもこの写真展の特徴なのかもしれません。

この写真展では、1人5点まで応募できます。大人の人の中には複数入賞している方もありました。「小中高生の部」も同じく5点応募できましたが、入賞作品だけではなく、惜しくも入賞できなかった応募者の作品も1作品だけ全員分展示してありました。「小中高生の部」だけで県立美術館のひとつの部屋すべてを使っていました。この大会が写真愛好家の裾野を広げようとしているのがよくわかります。

阿部さんの作品はセミが泣いている所を撮影した作品。ほぼ対角線状に木を配置している構図が背景の白ボケのために浮き出て見え素晴らしい作品になっています。今では遠くなってしまった夏を重い出させてくれますね。一方、倉岡さんの作品は桜が満開の様子をただ写し取るのではなく、自動車のバックミラーに映った桜と組み合わせるという大胆な発想が評価されたものだと思います。02人の作品を記事の下に載せておきますのでどうぞご覧ください。

県立美術館の歩道や駐車場にある黄色に色づいたイチョウの葉が冷たい風ではらはらと散っていました。もう暦の上では冬ですね。芸術の秋は過ぎてしまうわけですが、この11月には直前の文化祭、その後、県の高校文化部の祭典「芸術文化祭」と写真部の生徒たちの活動は忙しく続きます。

Nov_10_2021
入選 阿部美優さん(1年生)「生命」

Nov_10_2021
入選 倉岡夏那さん(1年生)「The arrival of spring」

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