九州からは桜開花の便りが届き、本校の満開の桜も楽しみになってきました。生徒たちは期末考査を終え、気持ちも次年度に向かっているようです。

さて平成24年度に本校の図書館を利用した生徒たちのデータがでました。今年度1番図書館を利用し、多く読書をした生徒とは誰だったのでしょうか。気になる結果は以下の通りです。

November_17_2012

平成24年度 図書館貸し出しランキング

1位 3年7組 大串 勇人くん 72冊
2位 2年2組 川島 良平くん 70冊
3位 2年9組 長島 澤先生  53冊

なんと長島先生が3位にランクインしています。生徒のみなさんも来年度は長島先生に負けないように図書館で本を借りましょう!そして1位となった大串君には、この1年の借りて読んだ本の中で特におすすめなものを教えてもらいました。

November_17_2012

—大串勇人くん、この1年で一番おもしろかった本を教えてください。

大串くん「京極夏彦の『魍魎の箱』です。特にお気に入りは「姑獲鳥の夏」です。」

—まずは京極夏彦の魅力を教えてください。

大串くん「京極夏彦の作品はその分厚さから敬遠されがちですが、読み始めると引き込まれて止まらない作品ばかりで飽きが来ません。一見無駄に思える考察も議論も後のために必要なもので、これに拠ってストーリーが建てられています。」

—なるほど、興味が湧いてきました。それでは大串くんおすすめの「姑獲鳥の夏」について教えてください。

大串くん「『姑獲鳥の夏』は京極夏彦のデビュー作で、講談社の第0回メフィスト賞としてカウントされています。癖のある作品が揃っているメフィスト賞ですが、第1回の森博嗣デビュー時に創られたもので、この時、それ以前に持ち込みでデビューしていた京極夏彦にも賞をつけざるを得ず、公式で第0回扱いとなっています。
肝心の『姑獲鳥の夏』ですが、「ミステリだから」と推理を楽しむ人には正直あまり向いていないと思います。この作品は、語り手である関口文士と探偵役である京極堂との事件に対する認識に差をつけて読者を騙す書き方が秀逸で、設定が緻密です。それを楽しむ作品であると思います。
姑獲鳥という名前から分かる人は分かると思いますが、妖怪である姑獲鳥が物語の軸になっています。軸と言っても本当に妖怪が出る様な怪奇談では無いので、これも注意が必要です。この作品は科学的・哲学的に怪奇現象を考察して、京極堂がこれを解決する物語です。しかし、作中に出てくる祝詞や呪文は実際の物なので民俗学等に興味のある人は楽しめると思います。 」

大串くんありがとうございました。話を聞いていたら読みたくなったので、さっそく図書館で借りてみたいと思います。本校の図書館がさらに活発に活用されればと思います。


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