毎年、日本大学付属高等学校からそれぞれ3名の生徒が参加する英国ケンブリッジ大学ペンブルックカレッジ・イースタープログラム。全国の日大付属高校生が英国に集い、3月18日から4月4日まで、ケンブリッジ大学の学寮に滞在して生活を共にし、学生プログラムアシスタント(PA)の援助を受けながら英語研修を行いました。日本大学付属24校から生徒たちが参加、明誠高校からは3年生の阿施美香さん、兒玉達明くん、2年生の永井沙呼さんが参加しました。貴重な体験をして日本に戻ってきた3名に、edu.log記者が鋭い質問で迫ります。恒例「イースタープログラム参加者インタビュー」、今日はその第2回目です。


ケンブリッジ大学研修の教室の様子(休み時間)

アナ先生

—第1回考査おつかれさまでした。今日も集まっていただきありがとうございます。前回は3日目の授業の話に入ったところで終わってしまいました。授業の話から、ということになるんですが、みんなそれぞれ違うグループに属していたし、同じ先生の授業が同じ日にあるわけでもないので、先生別に話をしてもらうとみんなで盛り上がれるかな、と思います。

阿施さん、兒玉くん、永井さん「は〜い」

—一人の先生につき2回授業受けたということでいいですね。では、最初はどの先生からいきますかね。みんなの好きな先生から。

阿施さん「みんな大好き〜」
永井さん「みんな大好きだから、片っ端からいこう」
阿施さん「うん。じゃ、だれからいく?アナから」
兒玉くん「アナ、何の授業だっけ?」
永井さん「シェークスピアやった先生」
阿施さん「シェークスピアやった。劇だっけ?」
兒玉くん「あるよー」
阿施さん「ロミジュリについて」
兒玉くん「シェークスピアで赤っ恥書いたんですよ 授業でパリスって人が出てくるんですよ。パリスって何ですか、って聞かれたときに「フランスのシティ」って答えたら、みんな笑って馬鹿にされましたw」


シェークスピアの教材を見せてくれた兒玉くん

—シェークスピアの時代の英語難しくないですか。

永井さん「わかりやすく書き直されてるんですよ。こんな感じに」

—漫画になってるんですね。

阿施さん「そうそう。それ音読してくんです。一人ひとり」
兒玉くん「僕の時はアナがいなくて、アリーとアーチーが授業しました」
阿施さん・永井さん「(声を揃えて)うらやましいな〜」
永井さん「アナが友達の結婚式でイタリアにいっちゃうから、その日、PAのアリーとアーチーが授業してくれたんです。すごくかっこいいんです♡」
阿施さん「めっちゃかっこいい」


アナ先生と永井さん。幸運にもアナ先生の全ての授業を受けることが出来ました

—シェークスピアの授業はどこがおもしろかったですか。

阿施さん「ロミオとジュリエットのストーリーを途中からハッピーエンドに変えろ、みたいな。それをふたり一組でやってみんなの前で発表」

—できましたか?

阿施さん「完璧」
兒玉くん「僕はやってません…(ぼそっ)」
阿施さん「隣の人とかと組まされるんだけど隣の人がペラペラの人だったから全部任せたw」

—どんなハッピーエンドにしたんですか ロミオとジュリエットが結ばれる、とか?

阿施さん「そうそうそうそうそう。結ばせといた」
永井さん「わたしのとこは白雪姫みたいな感じにしました」

—PAの授業はそうじゃなかったんですね。

兒玉くん「ずっと話の内容を説明してた」
永井さん「でも、アリーとアーチーは今日授業やったんだよってよろこんでたw」
兒玉くん「アナはあとクイズやりました」
永井さん「たとえば、答えがウィスキーなの。で、何世紀に貴族が飲んでて、どこどこの国のものでみたいな質問があって、それは何でしょうみたいな、質問をグループで考えて…」
阿施さん「問題を出して相手に答えてもらう。相手も問題を出してこっちも答える、みたいな。で、答えられなかったらポイントなくて、答えたらポイント」


掲示板に貼られていたPAの自己紹介ポスター

—ゲーム多いですよね。

永井さん「うん。ホント多かった」
阿施さん「アナの英語が自分的には聞き取りやすかった」

—アナ先生の授業、ほかにはどんなことやったんですか?

阿施さん「うち、アナが半分やって途中からアーチーとルーシーが来た」
永井さん「えー、まじー。じゃ、普通に授業受けたの私だけじゃん」

—じゃ、二週目は…

永井さん「アナさん二週目はヘンリー8世やったの」
兒玉くん「ライブラリー行って、ニュートンの髪の毛とかプーさんの原作とか」
永井さん「資料の中に答えがあるから、それを見てプリントの穴埋めをしなさい…っていう」
兒玉くん「これが図書館の見取り図で…(見取り図を開きながら)」
阿施さん「トリニティカレッジだっけ…書いてあるよ、トリニティって」
永井さん「プーさんとかはトリニティカレッジの図書館に行ってしらべたんだけど、ヘンリーは違うよ」
阿施さん「それから、劇っぽいやつ」
永井さん「そう。役割分担して劇やった」
阿施さん「ヘンリーは誰 ワイフは誰 フレンド1とかフレンド2とか」
兒玉くん「しゃべるのが少ない人はホント少ない。2行しかしゃべらない人いるしw」
永井さん「くじできめるの」
阿施さん「私、助産師さんの役やったの。また男の子生まれました…みたいなw」
兒玉くん「僕は一番最初に死んだ人の役。わーって感じでw」

—ヘンリー8世って奥さんが6人もいたんだ。

阿施さん「そう。けっこうドロドロしてんの。ヘンリー」

—世界史でヘンリー8世の勉強するんですか?

カメラマン「でてきます。イギリス国教会のところ。基本的にキリスト教は離婚だめなので、したい場合はローマ教皇に聞いたりいろいろな方法があるんだけど、結局聞いても色よい返事がもらえなかったんで、ローマカトリックとは手を切ってイギリス国教会を立ち上げたんです」
永井さん「そんなに別れたかったんだ…」
カメラマン「その結婚は無効だということを使ったりして実質離婚したりしたんです」
永井さん「ギロチンっていう単語が出てきて、初めて見たよって思った
カメラマン「ギロチンはフランス革命のときにでてきますね」
永井さん「でも、ギロチンで奥さん殺されたって」
阿施さん「私、首を切り取るって(メモで)書いてある…」
永井さん「そんなことやったね。で、そのヘンリーの話を聞いた後に、ヘンリーのやつ見に行ったよね。どこいったんだっけ…」
阿施さん「ほら、あそこでしょ。ちょっと教会っぽくて…」
永井さん「ああ…」
阿施さん「ゾウが6体ぐらいいたとこ」
永井さん「それー!!」


インタビューの様子

—エレファントが?

阿施さん「違う〜!」
永井さん「白い…学者の像がw」
阿施さん「DNAの…ほら…一番真ん中にいたじゃん…めちゃ有名な人…名前なんだっけ。ど忘れしちゃった。誰もが知ってるあいつだ…」
兒玉くん「ニュートン!」
阿施さん「そう。ニュートン!!」

—ニュートンがDNAと関係あるの?

一同 (爆笑)「関係ないよね」
兒玉くん「あ、ニュートンが音速を測ったんですよ」
阿施さん「ニュートンが音を測るときに、トリニティのカレッジの廊下みたいなところでボォンって…」
カメラマン「ボォンって…何?」
永井さん「床を足でガンってやると響くじゃん。それで音速を測るの」
阿施さん「響く廊下で、そこで足をボォンってw どのくらいの速さで帰ってくるの、みたいな」
兒玉くん「そうそう」
阿施さん「それで音速を発明した」

—発明って…(苦笑) よくよわかんないけどw まぁ、そういう話を聞いてきたんですね。

兒玉くん「あとね、ダーウィンの妹だかの家」
阿施さん「行った!ダーウィンの妹のうち行った!!行ったけど、なんか住んでたんですよ…って…今は人は住んでないで、寄贈されてる的な」
永井さん「誰か住んでるんじゃなかったっけ」

—えーと。そんな所にいったんですね

阿施さん「そう。社会科見学的な」

—トリニティは普通入れないんじゃなかったですか。

永井さん「アナと図書館の人がすっごい仲よくて…」
阿施さん「そうそう。仲良くて、特別ね、みたいな」

—こうやってインタビューしてると毎年行ってるみたいなんですが、毎年特別に見させてもらってるってことですね。これで何回目だよみたいなw はい。ではアナさんはこれでいいですね

キャメロン先生


スコットランドのコスチュームに身を固めたキャメロン先生

阿施さん「はい、次キャメロン」
兒玉くん「キャメロンは…眠かったw」
阿施さん「私、キャメロンは寝なかった♡」

—キャメロンは寝なかったってことは、ほかは寝たの?

阿施さん「デービッドだけ寝たw」
兒玉くん「デービッド寝れないよ」
永井さん「よく寝られたね?」

—なんでキャメロンは退屈だったの?

阿施さん「私一番最初がキャメロンだったの。一番最初に当てられたの。名前の由来を教えてみたいな。でも、一番最初に当てられて、なんて答えたらいいのかわかんな〜い。Mika(光香)の Mi は Japanese “light” とか言って…」
永井さん「その話があとあとほかのグループにも伝わってきて、みんな調べて授業でスラスラ答えてたw」
阿施さん「うちの印象相当悪かったと思う。何か…みんな…”light”って…そんな顔されたw」
兒玉くん「ほかの時間は、詩をつくったりとかした」

—じゃ、1時間目は名前の由来で、2時間目は?

阿施さん「2時間目は人の絵みたいのを渡されて、その人についてなんでもいいから答えろって。その絵が面白いの。変なコスチューム着てたり、変な顔してるおじさんとか…」
永井さん「軍人さんとかの顔が出てきて、それはこういう人だって、辞書調べていわなくちゃいけないの」
阿施さん「白い服着てるとか、黒人だとか、全部調べてみんなの前で発表」
永井さん「眠かったけど、頭は使ってた」

—それじゃ寝られないじゃないですか

 
兒玉くん「2週目の授業がやばかったんです」
永井さん「みんな寝てるんだよ。考える時間がちょっと長過ぎて、いいんじゃね〜、みたいな感じになって。部屋の温度もいい感じでw」
阿施さん「ほか何かした?」
永井さん「詩作った」

—詩の理屈とか説明してくれたの?リズムの話とか。

永井さん「(手をたたきながら)タタタタタタタン タタタタタタタン タタタタタン タタタタタン タタタタタタタン。この「タタタ…」のとこに単語を組み込んでなおかつ意味も加えてみたいなこと言われて、無理じゃない、ってみんな言ってたんだけどなんとかやりました」

—ヒップホップの人たちだってみんなそれやってるんだよね。日本語はリズム乗りにくいですよね。え? 五七五? なるほどw

阿施さん「かっこいい〜 みんなラッパーじゃん」
永井さん「(ノートを見ながら)これこれ。最後の音が一緒みたいな」

—韻を踏んでるってやつでしょ。ライムね

永井さん「そう。最初そのプリント渡されても何のことが書いてあるかわからなくて、キャメロンとかPAのアダムとかが必死に説明してくれるんだけど、みんな理解できなくて大変だった。で、アダムに半分作ってもらったw」
阿施さん「かわいいアダム♡」

—キャメロンの授業では詩を作ったということで。

阿施さん「やってなーい」

—じゃ、ほかのグループは何やってたの?

兒玉くん「ずっと話しされてた。ピースサインの話とか」
永井さん「そう。裏ピースはダメだとか」
阿施さん「ピースはイギリスではビクトリーだって。みんな「勝った、勝った」ってやってるみたいだよって。あっちの人は写真撮るときピースしないって」

—でも、最近は日本人と写真取る時はやってるよね。

阿施さん「みんなやってたけど」
カメラマン「ビクトリーサインってチャーチルですよね。チャーチルはイギリス人ですよ」
(こんなでビクトリーサインで記念撮影)
永井さん「むこうの人って写真撮るとき大体肩組んだりするだけなんだよね」


みんなでピースサイン

—裏ピースは日本だと小顔効果があるとかで良くやる人がいるけど、中指立てるサインと同じサインなんですよね。だからダメなんですね

永井さん「裏ピースダメって言われたから日本に帰ってきてからやってないよ」
阿施さん「私もやってないよ、裏ピ」
兒玉くん「(話をまとめて)キャメロンはそんな感じですね」
阿施さん「でも、ディスカッションとかもやったよ。たとえば、携帯を使っていいか、使っちゃ悪いかみたいな。それを地球環境の話でやった。超難しかった。全然わからなかった。何やってるのかわかんなかったから、ずっとみんな見てた」

—それでも、答えている人いたんでしょう?

阿施さん「みんなあまりわかってなくて、ほとんどPAがひとりで何か言ってたw」

—ディスカッションの時間は、みんなにとってはリスニングの時間になったってことですねw キャメロンはそんな感じですね

阿施さん「イエス」

デービッド先生


息の合っているデービッド先生と阿施さん

—次は…

兒玉くん「デービッド」
阿施さん「デービッドかわいいから、ずっとつきまとってたら名前覚えてもらったw お腹がぽっこりしてるの」
兒玉くん「梅ちゃんみたいなw」
永井さん「梅ちゃんよりもうちょいぽっこりだったよ。んで、柄Tがすっごい似合うの」
阿施さん「おじさま。あの人サックスうまいよ」
兒玉くん「とりあえずデービッドは発音やらされた」
阿施さん「あぁ、発音やらされた」
兒玉くん「音楽ずっと流しっ放しで、相手に何か伝えなくちゃいけないんだけど」
永井さん「ペアになって、片割れが2〜3メートルは離れてる。そこで、爆音で音楽を流されるの。渡された英語の文章を相手に伝えて、相手が何言ってるか書き取るみたいな。

—うるさいところで伝えなくちゃいけないみたいな…

永井さん「それでみんな喉壊して…」
阿施さん「その後だよ、うちが寝たの。疲れちゃって、それで。その後、急にシーンっていう授業になっちゃって、寝ちゃったw そしたら、デービッドが窓開けだしてw」
永井さん「あと、クロスワードやったよ。ヒントの紙を渡されて、それと同時に穴開きの紙も渡されて、ペアで背中合わせになって、ヒントを言って向こうの子に穴埋めしてもらう、みたいな」
兒玉くん「”the opposite of” とかそんな感じです」
永井さん「”opposite of” はそこで覚えた」
阿施さんー覚えた ”opposite”。もう忘れない」
カメラマン「それ、どういう意味なの?」
一同「反対」
永井さん「何とかと反対っていう意味。そこにハマる言葉がBLACKだったら、”the opposite of WHITE”って言って、BLACKを当ててもらう。クロスワードする前に説明されて、これを使って説明し合ってって」
阿施さん「あと、ちょっとゲームみたいな。一人が真ん中座って、後ろにホワイトボードがあるんだけど、仲の人はホワイトボードみちゃいけなくて、グループのほかの人たちはその人を囲んでて、先生がホワイトボードに何か書くんだけど、apple とか zebra とか。その特徴を英語で言って、何が書いてあるか当てる」
永井さん「私が座って当てる方だった時に、SUMO ってホワイトボードに書かれて、みんなNHK、NHKってw 何がNHKだかわからなくてw 答えられなかったw」
兒玉くん「NHK じゃ、わかんないよね。Japanese sportって言えばいいのに」

—やってみせちゃダメなの?

永井さん「ダメ。アクションはダメなの」
阿施さん「とりあえず何か言わないと。相手のチームに答えられたら…負け」
永井さん「一人、犬好きな子がいて、”DOG”って出てきた時に “You like..” とか “You very very like” とか言ったらバシッと当たっちゃって。みんなそんな感じで当てた。でも、英語だけだから、違う脳みそ使ってた」
兒玉くん「ずっと頭動かしてた気がする」
阿施さん「とりあえず何か喋らなくちゃって」

—今もその脳みそ使ってますか?

一同「全然。使ってません!!」

—ダメじゃないですかw 2週目はどんな感じでしたか。

永井さん「部屋の外に5〜6文の英文が書いてあって、ペアになって、ひとりが走って外まで行って文を覚えて、戻ってきてもう一人に伝えて、その人が書いていく、みたいな」
阿施さん「文章覚えておかなくちゃいけなくて」
永井さん「何往復もしたw」
阿施さん「書き取る人はちゃんと聞き取らなくちゃいけないし」
永井さん「あんなにドアくぐったの初すも知れないw」
阿施さん「なんかもう、デービッドはとりあえず疲れる」
永井さん「疲れたw」
阿施さん「アクティブなんだよ、授業が」
兒玉くん「あれ、寝かせないようにするためだと思うw」
阿施さん「だけど、その後寝ちゃうんだってw」
永井さん「デービッドは辞書使っちゃいけなかった。一番最初の授業で、もし辞書使ったら窓から投げるからね、って言われたw 一番 “Don’t speak Japanese” って言ってたね。”Speak English!” とか」
阿施さん「”Only Only” みたいな。”Sorry”

—デービッドは毎年人気ですね。

永井さん「うん。かわいい。かわいいおじいちゃん♡」

—ということで、デービッドは終わり。

ジェームズ先生


脚の長いジェームズ先生

—はい、四人目は…

兒玉くん「ジェームズ」
永井さん「ジェームズはもう大好き♡」
阿施さん「ジェームズは長い…胴体がw」
一同 (爆笑)
阿施さん「身長…身長ね(汗)」
永井さん「足は28センチなの」
阿施さん「脚は…長過ぎ」
永井さん「ジェームズの腰が私の胸の辺りだったw それからたまに日本語が通じた。いつも柄のワイシャツと柄のネクタイw」
阿施さん「結構派手めな」

—胴が長いって…w

阿施さん「全部長い。んで、何をしたかというと、ミスタービーンした」
兒玉くん「ミスタービーンを見て、この後何をするんだろうね…」
永井さん「途中で止められて、この後何が起こるか予想してくださいって。その後、形容詞の勉強した」
阿施さん、兒玉くん「やってなーい」
永井さん「絵をみせられて、それはどんな形容詞のMr.なんちゃらですか、って。だから、眠そうな顔をしているこの絵は “Mr.スリーピー” なんです」

—そのけむくじゃらは?

永井さん「みんな モジャリー って言ってたけどw ダーティー でした」
阿施さん「かわいいね。モジャリーw」


形容詞の練習教材

—モジャリーの方がいいよねw でも、モジャ は日本語だからw

阿施さん「ジェームズは全部、スクリーンとパソコンでやってた」
永井さん「板書じゃなくてね。日本ルームってとこだったんだけど」

—ほかの先生は古い教室でやったの?

永井さん「アナの教室が一番古くてすごいきれいなとこで暖炉とかあって、ハリーがお気に入りの部屋って言ってた」
阿施さん「ジェームズは、人の意見とかをパソコンに打ち込んでスクリーンでみせてた。それが速いの」
永井さん「あと、ジェームズは絵を4枚渡されて、その絵の時代背景を読み取るみたいな」
阿施さん「どの時代が一番古いか、を絵で判断したり」
永井さん「ピカソの絵はたいてい変な顔してるけど、この人はなぜそんな変な顔をしているのか英語で説明したり」
阿施さん「この人の心情を言ってみたいな。悲しい顔をしている絵があって、この人は今何を考えてるのか、みたいな」
兒玉くん「どうして悲しいのか、とか」
永井さん「彼氏に振られた、ってw」

—これ、全部英語で説明されたんだよね。よくそんなにわかったるねぇ。すごいね。みんな、そうだそうだって言ってるから、聞いたことを間違えてるんじゃないしみんな同じように聞いてるんだし。

阿施さん「自分でもそう思う」
兒玉くん「あと、おもしろ写真を見つけてこいっていうのもやりました。その写真の説明をしろ的な」
永井さん「べつに見つけなくてもスマホのフォルダに入っている写真でもいいし」
阿施さん「面白い写真を次の授業までに持ってきてって言われて、その写真はいつどこで誰と何したみたいな説明する。みんなに見せながら」

—じゃ、阿陁さんの変顔の写真じゃなくてもいいわけですね。

阿施さん「でも、やられたよ、うち。ほかの授業で出てたってw」

—しょっちゅう変顔してたんですね。

阿施さん「うんw」
永井さん「カメラ向けるとだいたい変顔してた」
阿施さん「普通の顔の方が難しくない?」

—なんで普通の顔が難しいんですか。

阿施さん「もうそれはいいから…。(話題を変えて)劇した。自分たちで、ミスービーンっぽく」
兒玉くん「ミスタービーンを見て、電車でミスタービーンと相席になった人とその奥さんとの電話で、今日こんなことがあったんだよ的な劇をしました」
阿施さん「ミスタービーンだったら、こんなシチュエーションでどうするか3グループくらいに分かれて考えて、そん中で劇作って発表。やった。全力でやった」

—いいですね。発表が多くて。

阿施さん「自分たちで考えて自分たちで言って、みたいな。全然恥ずかしくなかった。みんな間違えてたし」
兒玉くん「間違えてもいいからどんどん答えていこうって感じでした」
阿施さん「みんな面白かったしノリのいい人たちばっかだったし。間違えても、いいんじゃない、って。白けるってことがない」
永井さん「学校の授業だと、違うと頭真っ白になっちゃうじゃん」
阿施さん「なる」
永井さん「向こうだと全然違う」
阿施さん「うん、そういう考え方もある。答えは1つじゃないよ、みたいなこと言ってくれた」
永井さん「発言しやすかった。自分で必死になって作って、っていうのが多いから」
阿施さんバンキシーって言う人…ロンドンの壁とか建物とかに絵を描いちゃう人。差別とかなくそうとかが絵に込められてるからみんなに絶賛されて有名になった人。その絵を見てどんなことを訴えているのかこの絵は、を読み取って答える」
兒玉くん「象、動物ですよ、に絵を描くんですよ。バンキシーさん。環境破壊はやめよう的なそんな感じで。頭いいなーって思った。絵、メチャメチャうまいです」
阿施さん「ロンドン行ったとき見つけたかったんだけど、見つけられなかった」

—バンキシーね

阿施さん「についてやった」

—ジェームズも内容豊富ですね。

阿施さん「楽しかったよね。かっこいいから♡」

マイケル先生


マイケル先生のペンブルックカレッジの探索に出かける授業の様子とペンブルックカレッジ

—あと2人。

兒玉くん「マイケル」
永井さん「マイケルすごい真面目だったよ」
兒玉くん「マイケルの授業が一番楽しかった」
永井さん「すっごいの。これ宿題で出されて、これ読み取るのに3時間くらいかかったよ、私」
兒玉くん「チーム対抗戦で、問題作って相手が答えられたら相手が1ポイントでこたえられなかったら自分たちが1ポイントって感じでゲームして、その時に「トニー」が出てきたんですよ。同じグループの女子に「カズヒロ」とか「ミツヒコ」って呼ばれてて、全然違うじゃないですか、名前が。そしたら大塚先生が来てあなたはトニーだと言われて、トニーになりましたw 」
阿施さん「なんでトニーなの?」
兒玉くん「何か、一番ベターな名前だって言われて、トニーになって、それでチームトニーっていう名前になって、まったくうちのチーム答えられなくて」
永井さん「うちはチームピラニアだったんだけど…文章の内容に沿って質問作って、発表して、答えてってやったんだけど…」

兒玉くん「で、チームトニーのキャプテンだったんですけど、答えなくちゃいけなくて、全然わからないから…。もともとうちのグループは男子が2人であと女子だったんで2つのチームに分けた時、男子が一人ひとりに分かれちゃって、女子にメンタルえぐられました…。質問出されると、女子が Tony is OK って言って、勝手に振られて…。でも、楽しかったですよ」


トニーさん♪

—マイケルってどんな感じですか。

兒玉くん「デービッドに白髪を載せた感じ」
永井さん「お腹ぽっこりさん」
兒玉くん「そう」
阿施さん「マイケルは何したか覚えてないな」
兒玉くん「間違い探し」

永井さん「した」
阿施さん「した」
永井さん「写真を2枚渡されて、ペアの相手と一枚ずつ写真をもつて、相手に窓いくつある? って英語で聞いて、英語で答えが返ってくるから、あ、ここが違うんだってメモる…っていうのをやった。すっごい難しかった」
兒玉くん「バリバリ見ながらやってたけどw」

—英語を喋らそうっていう工夫があちこちにあるわけですね。

永井さん「とにかくしゃべった」
阿施さん「うん。しゃべった」
兒玉くん「ずっとペアの人と写真みながらやってました。でも、英語喋りながらやりましたよ。一応」
阿施さん「あと何やったっけ」
兒玉くん「外出て行った」
阿施さん「あ、出た」
兒玉くん「でも、どこにいったか覚えてないんだよなぁ」
永井さん「ペンブルック内の施設がどんな感じかって」
阿施さん「あれはペンブルックをちょっと探検」
永井さん「ペンブルックの歴史を前回やったから、その中に出てきたコートはこれだよ、とか、これがいつ作られたあれだよ、みたいな。普通に使ってた施設が結構歴史的なものだったり」
阿施さん「それでペンブルックについて問題作って。また2つに分かれて」
兒玉くん「(まとめて)マイケルはそんな感じです」


ダンスパーティーで演奏する先生たち

永井さん「あ、マイケル、アコーディオン弾いてたよね」
阿施さん「基本、あっちの人はみんな音楽できるよね」
   
永井さん「キャメロンは…」
兒玉くん「バグパイプ吹いてたね」
永井さん「ダンスパーティが2回あったんだけど、1回目でゲストで来た。衣装着て。お父さんからもらったんだって」
兒玉くん「その時に、自分、頭痛くて行かなかったんですよ」
永井さん「あれ、楽しかったよ。ダンス」
阿施さん「面白かった」

ケイト先生


ケイト先生と阿施さん

—あと、ケイトだね。

兒玉くん「ケイト何したっけ」
永井さん「ソーセージゲーム」
阿施さん「児玉 あーあ」
阿施さん「ケイト大好きだった。うち」
永井さん「食べるんじゃなくて、みんなで円になって」
兒玉くん「”My name is…” って言ったら ”Sausage” って。ソーセージしか答えられないんですよ」
阿施さん「”How old are you?” って聞かれても “Sausage” しか答えられない」
永井さん「んで、笑ったら負け。答える人が」
阿施さん「うち、それ強かった。絶対笑わなかった」

—分かる気がします。

永井さん「みんなその授業の後、ソーセージ、ソーセージ言ってたw」
阿施さん「ケイトは1番若い。去年PAだった

—先生になっちゃったんだ。

阿施さん「そう。昇格」

—去年はまだ学生だったんだね。

阿施さん「そう。ケイト、(写真で)あのバスローブみたいなの着てた。卒業式とかで着るあの黒い…」


永井さんのグループが発表した理想のお城のスケッチ

—マントね? バスロープってw

永井さん「ソーセージゲームと、あ、お城。思想のお城をペアで考えてくださいって言われて、絵も描いて、そのお城の特徴を10個挙げなさいって。最初の5個くらいはいけるんだけど、残りの5個が出てこなくって、いろいろオプション付けてって…」
阿施さん「なんかねー、ケイトの授業でもヘンリー8世出てきた。あと、ちょっと歴史チックなことも。タワーオブロンドン(ロンドン塔)がどうとか、ウィリアム・ザ・コンキュラー(征服王ウィリアム)とか」
永井さん「(理想のお城の絵を見せながら)私こんなだったよ」
阿施さん「なんかかっこいいんだけど。天守閣みたい」
永井さん「船の上に城載せたの。だってホントに特徴がないからさぁ」
阿施さん「うちも、そんな感じだった」
永井さん「ひとり紅茶が好きな子がいて、ひとりスコーンが好きな子がいて、じゃあスイーツキャッスルにしようって」

—そういうんでいいんですね。

永井さん「ホント自由でした。みんなで考えて」
兒玉くん「それを発表した」
阿施さん「絵を描いて、何だ、何だ、これは何だ、みたいな。”Our castle is beautiful” みたいに
兒玉くん「それで、絵が下手すぎて伝わらなかったw
永井さん「ホワイトボードに絵を描いて、1階は何の部屋で、2階は何の部屋で…っていうのを英語で言わなくちゃいけないんです」
阿施さん「あと、カルタ的なことやった。A,B,C,D…ってあって、ローマ字が書かれた紙があって、裏にして。神経衰弱的なものかな」
兒玉くん「どんどんめくっていって」
阿施さん「単語を作っていくの。BIG とか EGG とか。他の人からも取っていいんだよね」
永井さん「”S”を引いて、あせミカが CAR っていうのを持っていたら、全部もらっちゃって、 CARS にできる」
阿施さん「そんな感じ。結構あれは難しかった。頭使った。他に何したかな」

永井さん「あ。ピクニック」
阿施さん「ピクニックした」
永井さん「トートバッグに、フォークとかナイフとかお皿とか塩あった、あとこしょう、マヨネーズ、あとピクニックに持っていけそうなものが入っていて、それを1人ずつ持っていって、複数形にできるものは複数形でいう。2番目の人は最初の人のと自分のものを言わなくちゃけいなくて、最後の人は全部言う、みたいな」
阿施さん「あと何したっけ」
永井さん「あ、えっと、4枚ピクニックに行ってる絵があって、4グループに分かれて、それぞれのグループには違う方面から見た絵が渡されてて」
阿施さん「なんだっけなこれ…始め何おってるのか全然わからなかった。この紙には Sue って初めから書いてあるんだけど、他の紙には書いてなくて、どの人が Sue だって説明するんだけど、この上出は Sue は鍋やってるけど、他の紙では鍋やってないの。だから人の特徴をいわなくちゃいけない」
カメラマン「じゃ、髪の毛が長くて縞のシャツを着てるのが Sue みたいに?」
阿施さん「でも、こっちにもいるの。 こっちは May って言うんだけど。ふたりの違いは他の紙に書いてある」
永井さん「それを説明するのも英語だから…」

—最終的には名前を特定するの?

永井さん「最終的に全員の名前を特定する」
阿施さん「そう…大変だったこれは」
永井さん「その後に、この集団はどんな関係があるかみたいな。この人とこの人は兄弟で、とかそういう設定をつけて」
阿施さん「うちらは ファミリーキャンプでこの人はこの人のワイフ、みたいに説明があって、それをまた説明する…。みんな…英語で…」
兒玉くん「英語漬けだった、毎日…」

—じゃ、今英語物足りないだろうね。

阿施さん「うん。物足りない」
永井さん「ホントに英語しか使えない環境に行くと」
阿施さん「とりあえず使えなくちゃいけない」
兒玉くん「だから、今、アンディー(=ギブズ先生)の授業が楽しい。でも、他の英語の授業は楽しくない」
阿施さん「今何の話してるんだっけ? ケイト? ケイト終わり。はい」

ケンブリッジでの授業の総括

—一通りこれで先生方の話を聞きました。全体的に、英語をたくさんしゃべったと。

永井さん「ホントにしゃべらされた」
阿施さん「しゃべったー」

—それが今聞いててすごく分かりました。

永井さん「発表が多かった」
阿施さん「うん。発表ばかりしてた」

—しゃべらせる工夫を先生方がすごくしてたね。

永井さん「動かされてたね」
兒玉くん「ずっと脳みそ動いてた」

—話す時は英語で考えてましたか

永井さん「日本語で考えても、これを英語で言うとどうなるかってひたすら変換してたw」
阿施さん「先生達も辞書を使わせてくれないので、単語の意味を他の英語で伝えるみたいな」
永井さん「どうしてもわからなければ辞書で調べるみたいな。後は、最初に分かった人が、”Japanese OK?”って言って教えてくれたり」

—厳しかったけど楽しかったってことですね。

阿施さん「授業全部楽しかった」

—でも眠かったんでしょ?w

さて、インタビューも佳境に入ってきました。授業以外のアクティビティなどについてインタビューは続きます。この続きもまたedu.logで。お楽しみに。


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