第31回文芸コンクール表彰式での記念撮影
去る2月13日(木)に平成25年度日本大学付属高等学校等第31回文芸コンクールの表彰式が行われ、本校から入賞者4名が出席しました。
この文芸コンクールは、日本全国の日本大学付属高等学校、準付属高等学校および特別付属高等学校に在籍している生徒たちが、読書感想文(課題図書あり)、詩、俳句、短歌、小説の各分野に作品を応募し、校内で選抜された後に日本大学本部に送られ、その中から数少ない入賞者が決定されます。各校とも夏休みの課題で提出させるなど付属高等学校のすべての生徒が関わる規模の大きなコンテストになります。
今日は、引率をした国語科の菅原先生に表彰式の様子をお願いしました。
2月13日に日本大学会館大講堂で「平成25年度日本大学付属高等学校等第31回文芸コンクール入賞者表彰式」が行われました。
明誠高校からは、俳句の部で佳作を受賞した星野綾佑君(1年)、水越優衣さん(2年)、詩の部で佳作を受賞した斎藤敬一君(1年)、菊池俊秀君(3年)の4名が表彰式に参加しました。また、菊池君は3年連続で入賞(1年次は読書感想文、2・3年次は詩)したということで「特別賞」を受賞し、壇上で表彰を受けました。25校の付属高校の中でも特別賞を受賞した生徒は8名しかおらず、菊池君以外は全員女子生徒でした。
また、表彰の後、豊山女子高校放送部の生徒にインタビューされ、作品を作る時のポイントとして「直感を大切にする」と答えてくれました。受賞者のインタビューを聞いていると、多くの受賞者がただなんとなく創作しているのではなく、日ごろから様々なことにアンテナを張り、言葉を大切にし、何度も推敲して、入賞を目標にして創作活動をしていることがわかりました。
文芸コンクールは来年度も行われます。1・2年生の皆さんは是非この4人に続けるよう作品作りに取組んでください。
国語科 菅原 由紀子
それでは入賞者のみなさんの作品をご紹介します。元の作品は縦書きですがここでは横書きとさせていただきます。
★俳句の部
[[佳作]]
蝉時雨杉木立より降り頻る 一年 星野 綾佑
去年より似合う気がする浴衣かな 二年 水越 優衣
★詩の部
[[佳作]]
三年 菊池 俊秀
ある日の日曜日
僕は時計を見た
「ああ、もう四時か」
いつもと変わらず
秒針は進んでいる
決して容赦してなどくれない
小さく
そして
大胆な動きだった
この秒針があと何周かかすれば
休日が終わってしまうのか
そんな沈んだ気持ちの中
僕は何気なくテレビをつけた
すると一瞬で僕の目は奪われた
紛争だ
僕と同じ人間が銃を担いでいる
そして
そこで多くの命が奪われていた
再び僕は時計を見る
相変わらず秒針は一定のリズムを刻んでいる
だがその時の時計は恐ろしく見えた
時はこれまでどれだけの命を奪ったのだろうか
それにどれだけの罪無き人々が怯えているのか……
今でも誰かの命が終わりに近づいている
だがそれは僕も例外ではない
誰もがいつ死んでもおかしくないこの世界
時は待ってくれない
だから僕らは今を必死に生きる
時が奪う命と向き合いながら
時が作り出す新たな命に喜びながら
時に涙し
時に笑う
ある日の日曜日
僕は時計を見た
もう僕は時から逃げない
[[佳作]]
一年 斎藤 敬一
二年前のヴァイオリンの音
繊細で細やかな音の連なり
震災の人々の深い悲しみの果て
一年前のヴァイオリンの音
落ちついた涼やかな音の連なり
夢なき未来でも希望を持とうとした
今年のヴァイオリンの音
たおやかで一つ一つ確かに紡ぐ音の連なり
それでも立とうとする
人びとのエネルギーの表出。

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