巷ではゴールデンウィーク真っ最中。日曜日の今日、晴天の中、甲府市にある山日YBS球場(小瀬スポーツ公園野球場)で第68回春季関東地区高校野球山梨県大会4回戦(準々決勝)が行われ、本校は今大会全てコールドで勝ち上がってきた強豪日本航空高校と対戦しました。

本校の野球部が公式戦で準々決勝に登場するのは久しぶりでした。さすがに選手たちは、試合前は緊張しているようにも見えましたが、落ち着いているということだったのかもしれません。試合は予定通り午前10時開始。前半は明誠ナイン、ミスもなく先日の甲府商業戦を彷彿とさせる投手戦でした。

先発はエース武田くん。1回裏は危なげなくおさえます。2回は先頭打者に二塁打を打たれますが、その後3人で打ち取り落ち着いた立ち上がり。打線は日本航空の片岡投手に抑えられます。2回には野村くんが四球で出塁しますが、2塁盗塁失敗でした。この試合もゼロが続きそうな予感。

3回表、明誠高校は一死から下田くんがライト前にヒット。武田くんが送り、1番古澤くんに期待をかけます。古澤くん期待に答えレフト前。2塁にいたランナーの下田くんはムリをせず3塁でストップ。二死1・3塁で二番寺山くん。しかし、寺山くんはライトフライに終わり、明誠得点なりませんでした。でも安打を打ち、塁を賑わせてきたのは明誠高校。これからに期待がもてる3回表でした。そして、その通り、4回表は好調木村くんがライト前で塁に出ると4番の今村くんがまさかの犠牲バント!そして…出ました!続く小磯くんがツーランホームラン!明誠高校2点先制です。

武田くんは3回、4回と日本航空打線を三者凡退に抑えました。ほんとに見事なピッチングでした。そしてそれが明誠の攻撃に弾みをつけてくれました。5回の表には1番古澤くんがセカンド内野安打で出塁。二番寺山くんが送り、三番木村くん。期待が高まりましたが、結局木村くんは四球。これで二死1・2塁。バッターは4番今村くん。今村くんの時、ヒットエンドラン失敗だったんでしょうか、2人のランナーが同時にスチールを試みましたが、2塁にいた古澤くんが3塁でアウト。この回無得点に終わりました。5回裏も武田くんがしっかり日本航空打線を抑えたので、なんとか点数が欲しい場面ではありました。

グラウンド整備のためしばらく中断した後、試合はまた明誠高校先攻で開始。明誠高校は簡単に三者凡退に終わってしまいましたが、その裏、日本航空打線が火を吹きました。6回裏、武田くんは先頭打者の鋭い当たりをグラブで叩いたように見えましたが、送球が間に合わず一塁セーフ。エラーと表示されたのは、それはないだろう、と思いましたが、武田くんはそんなこときっと知る由もありません。航空打線は1番に返り、良い打順を迎えます。

エラーで出しはしましたが、続く1番バッターはショートフライに打ち取りました。安心したのもつかの間、続くバッターに死球。一死1・2塁とされます。そして三番バッターがレフト前。一人返って1点。続くバッターがレフトフライで一人タッチアップで同点。さらに5番バッターにもセンター前に弾き返されてさらに1点献上。続く代打で出たバッターにレフト線を抜かれる当たりを打たれまた1点。バッターはセカンドでタッチアウトとなり、なんとかこの回は終わりましたが、4点を取られてしまいました。エラーと死球がなければ、と思ってしまいます。

スタンドは皆んな、明誠高校の奮起を期待していました。7回表、先頭打者目時くんが死球を選び出塁しました。幸運にも、ワイルドピッチで2塁に進みましたが、下田くんが三振に倒れ、続く武田くんもピッチャーゴロ。目時くんは3塁に進みました。続く1番古澤くんは四球で出塁。二死1・3塁となります。得点チャンスとなりましたちが、2番寺山くんに変わった代打室田くん、ファーストの好守備でチェンジ。残念。

一方も日本航空もチャンスをつくります。7回裏、ショートゴロ内野安打で出塁したランナーを次のバッターが送り、続くバッターはショートゴロエラーで出塁。一死1・3塁。そして、打順はトップに返り、1はビンバッターがライト前ヒットで1点。日本航空高校5点目を獲りました。

あと残すところ2イニング。8回表は明誠高校クリーンナップの打順でしたが、すべて内野に処理され無得点に終わってしまいました。8回裏は武田くんが踏ん張って無得点に抑え、9回表の明誠高校の攻撃を待ちます。

まず先頭の6番野村くんレフト線二塁打!7番目時くんはセンターフライ。ここで、8番下田くんに代わった代打榎本くんがライト前ヒットで、一死1・3塁。続くはバッターも武田くんに変わって足の速い三上くん。勝負かけます。三上くんはピッチャーゴロとなりましたが、1塁ランナーは2塁に進塁。二死2・3塁となりました。さぁ、1番古澤くん。センター前タイムリー!! ランナー2人返して合計4点。あと1点!続く2番澤村くんがレフト前で続きます。二死1・2塁。そして、ここで、誰よりも期待できる3番木村くんに全てを託しました。

しかし、残念ながら木村くんの当たりはセンター正面。センターフライで試合終了となりました。

あと1点というところでしたが、最後まで食い下がった明誠高校ナイン、とても頼もしく、夏に希望を持たせてくれました。すでにベスト8ですから、夏の大会のシード権は取得ました。夏にはまたひとまわり大きくなった明誠ナインを見たいと思います。みんなで期待しています。

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