本校では2年次普通コース文系の生徒は政治経済を学びます。そして、夏休みの課題に「税に関する高校生の作文」を書くという課題が例年出されています。その狙いを政経を担当している三好先生に聞いたところ、次のように教えてくれました。
三好先生「税金というとお金をとられるという、どちらかというとマイナスなイメージを持つ生徒も少なくないですが、身近な税金を調べてみることで、税の必要性に気づいて欲しいと考えています。」
聞いてみて、なるほど、時間の取れる夏休みの課題にはもってこいと感じました。休み明けに提出された「税に関する高校生の作文」は大月税務署に送られ、優秀な作文には賞が贈られます。
今年度は池田賢太君の作文が大月税務署長賞を受賞するという素晴らしい結果となりました。先日、大月税務署長さんが本校を訪れて、池田君に賞状を授与して下さいました。その時の様子を写真でご紹介します。
あわせて、池田君の作文もご紹介しますので、ご覧下さい。
税金への祈り 夏のある日、小学校時代から幼なじみである親友が16歳という若さで、急性骨髄性白血病のため亡くなった。僕にとって、とても信じられる事ではなかった。 彼は二年間入院しながら闘病生活を送った。その間に都立高校への進学を決め、一カ月の間病院より登校した。骨髄移植の治療を二度受けた。入院生活中は病院の中の学校つまり院内学級に教師が来て下さり、時折授業を受けていた。病院はとても清潔で最先端であった。病室は個室で広くトイレも大きなシャワー室も完備されていた。家族が宿泊できるスペースもあった。 彼は、僕達には弱い所を決してみせなかった。病院を訪れた時に、たしかに病院での生活に不満はあるけど、設備もととのってるし治療にも専念できる所だから、ぜったいに元気になるからと笑顔で僕に話してくれた。家に帰り病院の設備はすごいけど治療費用は、大丈夫なのかと母に聞いてみた。すると母は全て無料なんだよ、と言っていた。僕は驚き、母の言った事が本当なのかと半信半疑で調べてみた。 小児慢性特定疾患医療券の申請で、子供の該当する疾患に対し、児童の健全育成を目的として、疾患の治療方法の確立と普及、患者家庭の医療負担軽減につながるよう医療費の自己負担分を補助する制度を知った。母の言った事は本当であった。 助成対象は十八歳未満の児童だが、引き続き治療が必要である場合は、20歳未満までこの制度を活用できる。 現在対象が拡大され医療費助成を受けられなかった病気の方も、医療費助成を受けられるようになった。何の不安もなく治療を受けられる事は有り難いし、すばらしいことだと僕は思った。 現在僕は学生なので、自分の払っている税金は消費税だけだ。今まで物の値段にプラスされる消費税は払う金額が増えるため、消費税を払いたくない、消費税が上がるのも反対だった。でも今は自分の払った消費税、税金で本当に困っている人や、難病の治療法が確立するのであれば、税金はすばらしいし、払うことは有意義なことであると考えられるようになった。だから僕は、日本国憲法の三大義務である納税の義務を、日本国民としてしっかり守っていきたい。若くして 日本大学明誠高等学校 2年 池田賢太 |
勉強というとテストへ向けてという傾向が強いですが、こういう勉強も大事です。冬休みには各教科から様々な課題をが出ますので、自分の身近なことや社会のことを考える機会にして欲しいです。
ただ、現在は期末考査中なので、まずは考査の勉強に専念して下さい。頑張れ、日大明誠生!

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