と、タイトルは大げさですが。

教頭先生に日本学園のマニアック(!?)なところを案内していただきました。

 

校門を入って少し左に進んだところに教頭先生が個人的に「哲学の道」と呼んでいる小さな小径があるとのこと。

ちょっとした「けもの道」のようなところでしたが、以前はこの場所で青空の下、道徳的な授業なども行われていたということです。

なるほど、京都の「日本の道百選」に選定された、かの美しい道には及びはしませんが、「散策し、思索にふける道」としては立ち止まってその周囲に心の目を開けば十分その役割を果たすかもしれません。

 

次に訪れたのはいまから約30年前に100周年記念として池原義郎氏設計で改築された日本学園体育館。校舎建築の今井兼次氏に師事をしていたという池原氏。独特の精巧なディテールが美しい建築です。

たとえば体育館エリアに入るまでに門があるのですが、そこにはまるで指輪の内側に刻印されているかのような形式でラテン語の美しい文字が彫られています。

「Orandum est ut sit mens sana in corpore sano」

これは「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉が誕生するきっかけになったラテン語だそうです。

そのほかにもこの体育館には日本学園の前進、称好塾の校章的なマークと言われている「∞」(無限大)がところどころに配置されていたり、英語の文字が彫られていたり、建築士の「想い」が込められています。

この体育館、その陰影というか・・・プールの配置の仕方なども、体育館の外から内側を見たときの光の入り方など、十分に工夫されているように思います。

 

9月28・29日は文化祭です。

この日は比較的校舎を広く開放していますのでこうした歴史的な建築物もぜひ、実際に見て堪能していただければと思います。

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