さて、今回は本校体育科、サッカー部顧問の教員より、2014ワールドカップを迎えるにあたって。本校を目指している生徒さんに向けての熱いメッセージをお送りします!

 

明日の朝いよいよ2014FIFAワールドカップが開幕します。今大会は203の国と地域が参加、32チームが本大会に参加します。日本はコートジボワール・ギリシャ・コロンビアと同じ組に入りました。どの国も熾烈な予選を勝ち抜いてきた強豪チームです。日本は勝てるのでしょうか? 孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」とあります。相手のことも自分のこともよく研究しておけば戦いに負けることはないという意味です。組み合わせが決まってから日本でも対戦する3カ国の研究が始まりました。代表チームのスタッフの方たちは対戦チームの特徴や戦術を分析していますが、メディアも3カ国の文化や歴史、今おかれている状況を報道しています。

日本が初戦で対戦するコートジボワールはアフリカ中西部に位置し世界一のカカオ輸出国。この20年あまり内戦状態が続いています。このような内戦状態が続いている中、2006年のワールドカップから3大会連続で出場権を獲得し続けています。エースでキャプテンのドログバ選手はワールドカップ出場権を獲得した直後のロッカールームで国民に内戦停止を呼びかけ国民が従って停戦したというエピソードがあります。サッカーで国民がひとつになれることを知っている国です。

2戦目で対戦するギリシャはヨーロッパ予選を勝ち抜いた国です。エーゲ海や地中海に囲まれた歴史ある国です。しかし2010年に経済危機に陥り現在も多くの失業者を抱えています。そんななかギリシャ代表チームは2004年にヨーロッパ選手権を制すると2010年のワールドカップに出場、今大会で3回目の出場となります。国内情勢がよくない中明るいニュースをもたらしているのがサッカーのナショナルチームなのですね。

3戦目の相手コロンビアは南米代表。FIFAランキング8位でこのグループの第1シードです。1990年代、バルデラマ、アスプリージャ、コルドバ、イギータ等を擁して黄金期を築きましたが2000年代になってからは初のワールドカップ出場となります。南米大陸の一番北に位置するこの国はコーヒーの生産が盛んでエメラルドの産出量は世界市場の約80%を占めます。地理や植生が豊かでカリブ海にも面しているので観光産業が盛んなようです。

ほんの少しですけれど、対戦する国がどこにあるのか、どんな状況なのか、どんな歴史を歩んできたのかを知るきっかけになります。相手のことを知れば相手をリスペクトする気持ちも生まれます。そうすれば私たちサポーターの応援の質も上がりますよね。応援の質が上がれば選手のプレーの質も上がります。プレーしなくても日本代表チームに関わることが出来ますね。日本チームが一つでも多く勝ち上がってたくさんの国に興味がもてるように願っています。

 

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