先日、新聞でも取り上げられていましたが、本校の初代校長・新渡戸稲造先生は、『武士道』の著者として有名ですが、他にも多くの著書を残しています。その中の1つ『修養』では、知識だけではなく、人格を磨くことを説いています。この新渡戸先生の教養教育を受け継ぐ教育として本校が実践しているのが「人間学」の授業です。
今回取り組んだもののテーマの1つは「不満」でした。
不快な感情が生じた時に、人はどう対処するのか?文句や不平を口にして、ネガティブな感情を周りにばらまいて感情に流される自分なのか。それとも、現実を受け止めて次のステップへ進む自分なのか。
教員自身が中学生だった頃を振り返りながら、ついつい楽な方へと逃げたくなる自分を思い出して、不満を感じた後の対処の方法は耐性があるかどうかということに加えて、自分はどんな人になりたいのかという目標が大きくかかわるということについて話ました。
高い志があれば、いま課題に気づいたということ、気が付くきっかけをくれた人に感謝の思いが湧き、不満は消え去ります。目標と感謝がある人間は進化し続けるということについて生徒たちに伝えました。

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