創造性を追求する高校美術コースの生徒たちが、11月に実施したスタディツアーの様子になります。ただ作品を鑑賞するだけでなく、「作る」を体験し、「歴史」と「美」の源流に触れる、新渡戸文化ならではの、深く、そして濃密な学びの旅となりました。
この旅の舞台は、日本という国の文化が始まった地、奈良、明日香、そして京都です。生徒たちは、歴史的な空間の中で美意識を磨く貴重な時間を過ごしました。
この旅では、活動のハイライトの一つが最初にやってきました。年に一度の特別公開である正倉院展の鑑賞です。千数百年の時を超えて守り継がれてきた宝物に触れることで、古代の技術の高さや、国際色豊かな文化交流の歴史を肌で感じ取りました。また、鑑賞だけにとどまらず、2日目には、「奈良一刀彫」「赤膚焼作陶」「柳生焼作陶」と、奈良の地に根付いた伝統的な工芸体験を複数行いました。自らの手で土をこね、木を彫ることで、古人が作品に込めた「思い」や「根気」を、体を通じて理解することができたのです。


