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社会の2022年度の入試問題の一部の紹介です。

 

7月31日の説明会で地理分野の問題が東京大学の入試問題に、歴史分野の問題が共通テストの問題と似ていたこともあり、注目されました。本校の過去の入試問題はこちらです。(https://www.otsuma-tama.ed.jp/examinee/past-issue/

 

第1回入試問題(大問2の問2(2))に「日本のりんごが高価格であるにもかかわらず、台湾が日本のりんごを輸入するのはなぜだと思いますか。」とあり、東京大学の第2次学力試験問題(地理の第3問設問B(4))に「りんごの輸出量が増加している理由として図から考えられることを、2行以内で説明せよ。」とあります。

 

大学入試であれば、気候が日本より温暖であることや、台湾が経済成長してきたことなどを前提に説明しますが、中学入試では受験生が世界地理について詳しく学習していないので、高校生がもっている知識にあたる内容や、質が良いのでお供え物に用いられることをヒントとして与えた上で聞いています。

 

受験生の正答率は約50%でしたので思っていたよりもよくできていて、文章をしっかり読み取っていると感心しました。りんご農家の高齢化もあり、今後は作る手間がかからない上に海外では珍しい黄色りんごの輸出が伸びそうです。

 

次に第2回入試問題(大問3の問5)に「(豊臣秀吉)・(足利義満)と同じ仲間に足利義政・織田信長がいます。(藤原道長)・(平清盛)と同じ仲間に源頼朝・菅原道真がいます。源や菅原は天皇から与えられて名のっています。ひらがなで表記したことで分かる違いは、〈Ⅰ   〉という点です。しかし(豊臣秀吉)は、太政大臣に就任したときに、天皇から与えられたものを名のっているという事実もあるため、正しくは〈 Ⅱ 〉と読むべきではないかと主張する歴史学者もいます。」とあり、共通テスト(日本史B)では「北条政子は( ア )だから、「の」がつかないんだね。」「例外があるとすると豊臣秀吉かな。本来であれば「とよとみの/ひでよし」というべきなんだけどなあ。」とあります。

 

ここで大王(天皇)から与えられた「姓」(役職を表すかばね)には「の」をつけ、それ以外はつけないことを聞いています。

 

入試問題では、思考力・判断力・表現力を育成することを念頭に作成した問題が増えています。一人で問題に取り組んだり調べたりするのも大切ですが、ニュースで取り上げられること、旅行先で疑問に思ったことなどを家族や友人と話題にしてみてください。知っていることが繋がり、学問の広がりを感じられることでしょう。中学入試だけがゴールではないので、さまざまなことに興味をもち、周囲の情報を分析してそれを将来に生かしていく力を身につけていってください。
東大の試験問題・共通テストへのリンクは、本校HPをご確認ください。

 

https://www.otsuma-tama.ed.jp/event_info/2022/08/2022.html

 

 

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