”2023年1月13日に、高校2年生3名と高校1年14名がニュージーランド(以下NZ)のターム留学に出発しました。大妻多摩では3年ぶりのターム留学です。1月は学校の夏休みであるため、ターム留学生たちは2週間、オークランドでホームステイをしながら語学学校に通いました。2月からは最大2名ずつに分かれて、NZ各地の高校に派遣されます。  オークランドでの生活を終えるにあたり、17名のターム留学生は「中間報告書」を書きました。”


「高校1年 YKさんのターム留学中間報告」
 
 スマートフォンを日本の家に忘れてきたことがこの2週間で一番のハプニングだった。忘れたことに気づいたのは成田空港だった。とにかく焦ってパニックになってしまったのが印象深い。仲介業者のスタッフさんにも相談し、現地でプリペイド携帯を購入することで決定した。自分で携帯を購入することができるのか、購入するまでに何かあったらどうすればいいのかなど、とにかく不安でいっぱいの状態で飛行機にのっていた。
 
機内には日本人のキャビンアテンダントさんがいらっしゃったため、入国についての質問もすることができた。オークランドに到着し、語学学校でオリエンテーションを受けたあと、ホストファミリーと初めてあった。事情を説明し、スマートフォンを買いに行きたいというと、ホストファザーが携帯会社が入っているショッピングモールと、家電量販店に連れて行ってくれた。
 
店員さんに自分から事情を説明し、ホストファザーも手伝ってくれ、無事にスマートフォンを買うことができた。このような経験をして、私は、周りに助けてもらいながらも、自分でなんとかできることがわかった。また、外国の航空会社に勤めている日本人スタッフさんのありがたさにも気がつくことができた。
 
ニュージーランドに行って驚いたことは、走っている車のほとんどが日本車であり、車内のボタンや、車のモニターの文字が、日本車以外でも日本語で表記されていることである。ホストファミリーに乗せてもらったのはトヨタとBMWの2台だが、どちらもモニターが日本語で表示されていた。
 
また、ニュージーランドはアメリカなどと違って、日本と同じ右ハンドル左車線である。ニュージーランドは日本車の中古が多いという。また、ニュージーランドにいる人たちは様々な人種であるということ、そして何より、アジア系の顔立ちをしている人が多いことである。私がホームステイした家庭は、ご夫婦ともにイランから来たという方々だった。娘が2人おり、そのうち一人が中国人と結婚しているという。バスに乗ると運転手さんがアジア系だったり、学校の近くにあるコンビニを経営しているのも中華系の男性だった。逆に、アフリカ系の方々はあまり見かけていない。
 

 
人といえば、私は現地の人の人柄がとても好きだ。朝、バス停に向かって長く急な坂を一生懸命登っていると、通り道で工事していた作業員の男性が「おはよう!良い一日を!」と遠くから声をかけてくれた。私が「あなた達も良い一日を!」と声をかけると、もうひとりの男性が「この坂をいつも歩いて登ってんの!?朝からすごいね!頑張ってよ!」と応援してくれた。これは近所だけではない。お店にいても困っていたら話しかけてくれるし、手伝ってと頼めば、嫌な顔一つせずに対応してくれる。学校の授業で30人近くいる生徒が学校に近い、町の図書館へ急にお邪魔しても、司書さんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で図書館を案内してくれた。日本ではなかなか見ない光景だと思う。私はこのような海外の人柄が大好きだ。外国人でもそうでなくても仲良くなることができ、親しく接してくれるところが本当にすごいと思う。
 

 
語学学校では課外授業もあった。他のクラスでは海に行ったり、アイスを食べに行ったりしていたが、私のクラスは、基本教室内で論文のような文を決められたお題で書いていた。一度だけ近所の図書館へ行った。そこには日本との違いがたくさんあった。10代向けの本がおいてあるコーナーには、子供に向けたLGBTに関する絵本や小説がおいてあった。また、「ハイキュー」や「聲の形」などの、日本の漫画の英語バージョンがおいてあった。場所は小さいが、日本コーナーには、日本語の小説や、「ワンピース」、「名探偵コナン」などの漫画が多数おいてあった。好きな漫画の英語バージョンを見て、ニュージーランドにも同じ漫画が好きな人がいるかもしれないということを知って、とても嬉しかった。
 
私にとって楽しかった時間は、学校の放課後だった。他の留学生と一緒に学校帰りに近くの浜辺でアイスを食べたことは忘れられないくらい楽しい思い出だ。浜辺に行く前は、近くにある小さなショッピングモールでコスメや洋服、雑貨をみて回った。東京ではできないようなことがたくさんできた。
 
また、ホストマザーが私ともう1人の大妻多摩生を学校の近くにあるビーチと近くで開催されていた”Sunday’s Market”に連れて行ってくれたこともあった。ビーチはとてもきれいで、休日だったため、家族連れや、犬の散歩などで賑わっていた。この市場には、ソーセージや、ドーナッツなどのジャンクフードを売っている店や、八百屋さん、洋服やアクセサリーを売る店や、雑貨屋さんなどがあった。各個人個人が店を市場に出していた。店を出している人の半分くらいがアジア系の人だった。中には、日本のアニメの、非公式であると思われるキーホルダーを出している店もあった。市場にあった店で一番珍しいと思ったのは、絨毯を売っている店だ。本物かはわからないが、看板には、”ペルシアン&アフガンカーペット”と書いてあった。他にも、GUCCIやCHANELのロゴの入った財布やアクセサリーが$ 15、日本円でだいたい1500円前後で買うことができる。とても楽しい買い物ができた。
 
生活する上でとても勉強になったのはATMやキャッシュパスポート、そしてお金の扱い方だと思う。今までお金に関して、日本で一番気にしていたのはお小遣いだけだった。最悪お小遣いが少なくなっても生活はできるし、親もいるから気にしていたと言ったが、ものすごく気にしていたわけではなかった。ただ留学に来てから、とにかくお金をどう消費しないかを考えながら行動した。また、ATMからお金を引き出す方法も学んだ。最初はやり方が分からなかったため銀行にいたスタッフの方が丁寧に教えてくれた。学校の近くに安全な銀行を見つけたことが幸いだった。この留学をきっかけに、今後の人生でも大切なことをいくつか学んだ。

 

 

==============

★ ターム留学へ行った生徒からのお便りはこちら

★ 3学期「高3が案内する学校見学」受付中!
—-

☆ Instagram :日常の様子や学校の自然など、ささやかな瞬間を更新していきます。

☆ Line :説明会イベントのお申込み日程のリマインドなどをしています。

☆ 学校公式ホームページ

ページ
TOP