”2023年1月13日に、高校2年生3名と高校1年14名がニュージーランド(以下NZ)のターム留学に出発しました。大妻多摩では3年ぶりのターム留学です。1月は学校の夏休みであるため、ターム留学生たちは2週間、オークランドでホームステイをしながら語学学校に通いました。2月からは最大2名ずつに分かれて、NZ各地の高校に派遣されます。  オークランドでの生活を終えるにあたり、17名のターム留学生は「中間報告書」を書きました。”


「高校1年 F.Aさんのターム留学中間報告」
 
○はじめに
1月15日にアメリカ・サンディエゴに到着してから、17日から学校に登校し始めた。学校は月曜日~金曜日に登校する。留学中の滞在先はホームステイである。
 
○生活について

ホームステイ先は、ノラさん(ホストマザー)と、アントニオ君(ノラの息子さん)の2人暮らし。ノラさんはメキシコ出身で、ノラさんの家族はメキシコに住んでいる。ノラさんとアントニオ君同士はスペイン語で話している。英語はノラさんにとって第二言語のようで、私にも聞き取れるスピードであ英語を話してくれる。ノラさんが留学初日に家の中を紹介してくれた際に、「ここはあなたの家だから何をしても自由だよ。ここではあなたはハッピーでいてね」と言ってくれた。家族として迎えてくれていると感じて、とてもうれしかった。
 
アントニオ君は家にいる時、彼の部屋で過ごしていることが多く、あまり長い時間話す機会がないが、朝や家に帰ってきた時に挨拶をしてくれる。彼は野球が好きで、放課後よく練習しに出かける。
 
ルシアンという女性が1月20日まで家に滞在していた。ルシアンさんはスイス出身で、英語は勉強中のようだった。ルシアンさんは、分からない単語があるとノラさんに単語の意味を質問していたり、言いたいことを英語で伝えられない時にジェスチャーを加えながら話したりしていた。私は留学に行く前から、わからない単語があったら相手に質問して学ぼう、と考えていた。しかし、実際に会話をしていて内容が理解できなくなった時、会話が止まってしまうことがあった。そこで、ルシアンさんを真似て質問すると、会話の意味が分かり、学ぶことができた喜びを感じられた。私はルシアンさんから留学生のあり方を学ぶことができた。
 
27日からノラさんが忙しいようでお家を空けることが増え、ノラさんのお母さんがお家にいる。彼女は英語が話せないため、ジェスチャーを交えながら意思疎通しようとしているが、意外とわかり、自分でも驚いている。共通で話せる言語がない方と過ごす機会は初めてだったので、貴重な経験であると感じた。

 

・ご飯
朝ごはんは、冷蔵庫や棚(シリアルなどが入っている)などから食べたいものを食べる。昼ごはんも自分で作って持っていくのだが、今まであまり料理をしてこなかったため、料理のレパートリーがなく、留学2日目にノラさんに作り方を教えてもらったサンドイッチを作ることが多い。アメリカでは少量のお菓子を学校に持って行って、食べたい時に食べることができる。私は朝、お昼ご飯を作るタイミングで、持っていく用のお菓子をジップロックに詰める。夕食は、ノラさんが何品か作ってくれて、各々が食べたいときに食べたいものを食べたい分だけお皿にとって食べるという方式である。私の家では家族そろって食べることがほとんどであったため、家族がバラバラの時間に食べることに、留学が始まって2週間経った今でも違和感がある。ノラさんが夕食として、トルティーヤや、パスタ、ピザ、スープ、味がついている赤いご飯、焼き魚、鶏肉を焼いたものなどを作ってくれる。ご飯は1度多めに作ったものを何日かかけて食べる。私は、ノラさんが料理をしているのに気づいた時、何か私が手伝えることがあるかをノラさんに聞くようにしている。私が特に好きな夕食はケッサディーヤ(トルティーヤにチーズを入れたもの)やスープだが、最近ノラさんに教えてもらったトルティーヤにジャムを塗るという食べ方にはまっている。

 

 

買い物は、近くのウォールマートという場所に行く。ウォールマートは、スーパーのように食品だけでなく洋服や雑貨、家電など様々な分野のものを売っているお店で、すごく広い。ノラさんと買い物に行くと、「これは高いね」「これはきれいだね、かわいいね」と感想を言い合うのが楽しいので、私は買い物に行くのが好きである。
 
○学校
・バディのこと
※私が所属する学校では各々がとる授業・時間割が異なり、生徒が受講する科目の先生の教室に移動するシステムである。バディとは、私が留学中通う学校の生徒さんで、私はバディと同じ学校の授業を一緒に受けたり、一緒に教室を移動したりする。
バディはASBという生徒会のようなものに所属している。
 
私のバディはアブリーという15歳の優しい女の子である。授業中も私のことを気にかけてくれて、私がわからないことや校内で気になったことを聞いても、快く答えてくれる。
彼女にはたくさん友達がいる。アブリーが昼休みに、「今から友達のところに行くけど来る?」と聞いてくれて、付いていくと、数人のお友達とたくさん話している。学校に通い始めて2週間が経つが、私はアブリーと彼女の友達の会話の話題が、会話が終わったころに理解できる程度であるため、彼女らが話しているとき、話を聞くことしかできていない。よって、これからの留学生活で、会話をしているときに話題を聞き取れて、同じ話題で笑えるような仲になりたいと考えている。
 
○気づいたこと・日本と違う点・意外だったこと

学校
・机と椅子がくっついている。
・敷地内はほぼ屋外で、教室が並ぶ平屋のような建物がいくつかある
・机の裏に誰かがかんだ後のガムがくっついている
・授業中にお菓子を食べていい(ある授業では、先生が生徒にお菓子をお皿にもらって食べながら授業していたのを見て、驚いた。)
・思っていたより、全員が全員とても背が高い訳ではなかった
・授業中にくしゃみをしたら、全員から「Bless You」と言われると思っていたが、実際はくしゃみをした人の近くにいる数人が言ってくれる。
・教室に様々な人種の方がいるから、私が留学生であることは言わないと分からない、ということ。
・日本が思っていたより浸透している(生徒のカバンにサンリオのキャラクターのぬいぐるみがついていたり、服に日本のアニメのキャラクターが書いてあったりする人を本当によく見かける。)
 

 
学校以外
・私が日本人だ、というと数回は貶されると思っていたが、今のところ1度もない。むしろ日本から来たことをcoolと言ってくれた。
・物を厳重に保管していないと、絶対に盗まれると思っていたが、治安はそこまで悪くない(校内でズボンの後ろのポケットにスマホを入れて歩く人がいるほど)
・街中を走っている車の7割はホンダやトヨタである。
・私のアメリカ人のイメージで、知らない人に話しかけられることがよくあると思っていたが、校内でアブリ―と一緒に歩いていた時、知らない女性が挨拶をしてくれて答えると、アブリ―に「知り合い?」と聞かれたので、知らない人に話しかけられることに違和感を持つのだと、驚いた。

 
○心境の変化
・英語
留学に行くまでは、英語の文を自分で考えて話すことが苦手だった。なぜなら、話している内容が相手に伝わるのか、発音や文法が間違っていないかが不安だったからだ。留学先に着いた日は、話す声が小さくなったり、口数が少なくなったりしていた。しかし、留学中、私は英語を話すことでしか気持ちを伝える方法はない、と覚悟を決めて、ホストファミリーやバディの子など、関われる人とできるだけコミュニケーションをとろうと思っている。今では、ホストマザーであるノラさんの前では英語を臆することなく話せるようになった。
 
・自分のことをよく考えるようになった
自分は何が好きであるか、何がしたいのかを明確に言葉にする機会が増えた。それによって私が好きなもの・ことに気づくことができた。
私は、買い物している時と車に乗っている時が好きである。日本にいる時もその時間は好きであったが、留学してから、自分がその時間を好きだと感じていることに気づいた。
 
・ホームシックになった
留学前は、2ヶ月なんてあっという間で、ホームシックになる暇なんてないと思っていた。しかし、実際は、寝る前などは意外と一人になる時間が長く、どんどんネガティブになってしまって、日本のご飯を食べたい、帰りたい、と気分が落ち込んでしまうことが何度かある。私は、なんか今日は英語をうまく喋れた気がしたり、アブリ―やノラさんと仲良くなれた気がしたりする日や、逆に全然うまくいかなかった日など、波がある。その高低差が激しく、三月中旬の帰国までがほど遠く感じ、しんどくなるので、これから波を小さくしていきたい。

 
○観点:将来、私が日本国内で就職し海外出張できるような職、または海外で就職することに自分が適しているか
→より具体化させると、「海外で生活できるか・海外の生活に魅力を感じるか」となる。
現時点での結論:長期間海外で生活するのは精神的にしんどくなるから適していない。
理由:詳しくは「心境の変化」の欄で述べたが、ホームシックにより、精神的にとても疲れてしまうことが、留学してみてわかった。
 
○これから
・留学中、どんな小さなことでも何かしていただいた事に気づけたら、感謝を伝えるようにしているが、これはこれからも継続していこうと思う。日本に帰国しても続けたい。
・自分で決めた観点の結果が変わるのかを視野に入れつつ生活していきたい。

 

 

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