すがすがしい秋晴れ。広がるまっ青な海と空に、船の白い帆がひるがえります。

秋のアウティング、小・中学生は英国の歴史的な軍港・ポーツマスを訪れました。

 

到着したのはヒストリック・ドックヤード。

バスから降りた生徒たちは、巨大な帆船の姿に歓声を上げました。

船の名はヴィクトリー号。

大英帝国の繁栄華やかなりし頃、海軍の不敗神話を生んだ戦艦です。

トラファルガーの海戦でネルソン提督が指揮をとり、英国に勝利をもたらした船として知られています。

桟橋を渡って船内に入ると、当時の様子がさながらに再現されていました。

航海のこと、船員の生活のことなど、ガイドさんが船内を案内しながら、詳しく説明してくれます。

時には何ヶ月も海の上で過ごす乗組員たち。

水分補給のためにワインやビールを大量に支給されていたとか、壊血病を予防するためにフルーツをたくさん食べたとか、興味深い話がたくさん聞けました。

 

背の高い男子中学生たちが閉口したのは、船内の天井がとても低いことです。

気をつけていても、しょっちゅう頭をぶつけてしまいます。

こんなことからも、当時の船員たちの苦労がしのばれました。

ネルソン提督がフランス側の銃弾を受けて戦死したのは甲板の上でしたが、ガイドに「ネルソンが倒れたのはそこですよ」と教えてもらうと、戦闘の様子が目に浮かぶようでした。

 

ドックヤード内ではほかに、15世紀の沈没船メアリー・ローズ号の発掘作業について展示した博物館や、海軍のトレーニングを体験できるアクション・ステーションも訪問し、大いに盛り上がりました。

 

夕方からは近隣のショッピング・モールに移動。

日本の小・中学生とは違って、日頃寮生活を送っている生徒たちにとっては、自分で何かを選んで購入する機会は大きな喜びとなります。

足の向くままにお店をのぞいては、思い思いに買い物や食事を楽しみました。

 

歴史を学び、体を動かし、おいしいものを食べ、買い物を楽しんだ一日。

最高のリフレッシュになりました。

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