日常生活の喜怒哀楽、大きな行事から小さな出来事まで、生徒達が立教生活を生き生きと綴った生の文章です。

 

「最後になって気づいたこと」

 

11月7日。

高校生活最後となるOPEN DAY当日を迎えた。

気温は低かったが無事に晴れ、すがすがしい1日となった。

高3は毎年クラス企画に参加しない代わりに父母の会の模擬店に参加することとなっている。

私はチケット係を担当することになっていた。

 

チケット係は焼き鳥係や食堂係と違い、生徒と接する機会よりも外から来たお客様と接する機会の方が多い。

お客様が食券を求め一番最初に訪れる所がチケット売場という事もあり、チケット販売開始の前はとても緊張していた。

 

しかし、当日までの準備をする間を通して、私はOPEN DAYの本当の意味を理解したような気がした。

チケット係の作業を行う際、指示はすべて役員のお母様方が出されていた。

どのようにすれば子供達が喜ぶか、どのようにしたら当日スムーズに販売・接客をしていくことができるのか。

父母の会のお母様方は常にその事を考えて行動してくださっていた。

 

高1、高2と会計本部として働いていた私は、今まで本部員としてOPEN DAYを成り立たせているという気持ちでいたが、今回OPEN DAYを行って、成り立たせているのは生徒だけでなく、父母の会の協力もあるからなのだという事を知った。

高3は当日の開会式で「高3と言えば縁の下の力持ち!!」と気合入れをしたけれども、本当の力持ちは父母の会の方たちだと私は思う。

 

当日チケットは終了予定よりも1時間前にほぼ完売となり、チケットがなくなりすぎて苦情が来るほどの売れ行きだったが、最後まで楽しんでお客様と応対することができ、販売終了後に自分が誘導したお客様とすれ違うとみんな顔見知りに思え、少し誇らしい気分になった。

 

高3最後のOPEN DAYは今までとは違う新鮮なものが感じられた。

父母の会の皆さん、来てくれたお客様、素敵なクラス企画で頑張ってくれた後輩達にありがとうと言いたい。

 

(高等部3年 女子)

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