日常生活の喜怒哀楽、大きな行事から小さな出来事まで、生徒達が書いた生の文章で立教生活を生き生きと綴るコーナーです。
「深すぎた一日」
今回で立教に来てから三度目のオープンデイ。
クラス企画とフリープロジェクトは今回でラストとなった。
この日のために何日もかけて準備してきた。
クラス企画では三日前になっても形にならなくて正直不安しかなかった。
でもみんなそれでもずっと作業を続けた。
しかし前日になっても未完成。焦りと不安しかなかった。
当日の朝、礼拝前に急いで教室に行くと、何人かは既に声を張り上げて準備を始めていた。
「ガムテープ取って。」「あそこを補強して。」という声がどこからも鳴り響いていた。
礼拝後も一切手を休めず開始ギリギリまで作業した。
自分は一つのエリアをその時間作業していたので全体が完成したかどうか分らなかったが頑張ったから結果はどうであれと思いながらお客さんと一緒にクラスを歩いた。
すると思っていた以上の展示に仕上がっていた。
ギリギリまで頑張って本当に良かったなと思って作業している時を思うと涙さえ出そうになった。
フリープロジェクトはダンス企画、そして長だった。
企画を作った時は正直ほとんどノリだった。
夏休み中もなんで企画長なんかなったのだろうと後悔までした。
でも練習していく内にそんな気持ちはなくなっていた。
ダンスが形になっていくとうれしくてうれしくて、こんな初心者ばかりのメンバーでもここまでやれるんだなと思った。
そして本番。高三生から言われたことを胸に全員精一杯踊った。
やりきった感でいっぱいでほんとに感動した。
この企画をして心からよかったなと思えた。
なんだかんだ本番は全員心から笑って踊っていたと思う。
結果はどうであれ最高のステージになったと思った。
このオープンデイは色んな人に感謝し、色んな人と楽しめた。三年間で一番いい思い出となった。
(高等部2年 男子)