

本校で14年に渡って校内施設のメインテナンスやクリーニングを行い、ドライバーとしても活躍してこられたMr. Horneyが本日をもって引退されることになりました。
生徒たちは既に帰宅してしまった後でしたが、全教員が昼食前に集まってMr. Horneyに感謝の意を表しました。
全スタッフを代表して棟近校長からプレゼントの包みが渡されると大きな拍手がおこりました。
1972年の開校以来、教室棟/管理棟/体育館/陸上トラックなど次々と新しい建物が建設され、近年ではサッカーピッチやテニスコートの再整備が行われるなど本校の施設は目覚ましい勢いで拡充されてきましたが、一方で100年以上の歴史を誇る元マナーハウスやそれに付随する古い建物なども校内のあちこちに点在し、そのメインテナンスは学校の維持には欠かせないものです。
Mr Horneyは生徒がいない休暇中になればドミトリーの壁を塗り替えたり、学期中に施設の故障があればすぐに来て直してくれたり、入学式や卒業式などの式典が近づくと中庭の敷石や管理棟入口の大きな階段にウォータースプレーをかけて掃除をしてくれたりと、本校の為、生徒たちの為に労を惜しまず尽くしてくれました。
生徒たちを近くの医者や病院に連れて行くのも彼の仕事ー 保健室のスクールメイトロンと一緒に必要とあればすぐに生徒たちを送っていってくれました。
校内ですれ違えば「Hello!」の言葉をいつでもかけてくれる笑顔の優しい英国人紳士でした。
つい先日の大雪の時には、地元の学校はほとんどが休校。
全寮制の本校は全生徒が校内で生活しているので、近くの村に住む教員も一面の銀世界の中、全員がなんとか自力で車をだして出勤。
ほとんど車通りがなかったのは、こんな日にはイギリス人達はまず働きにでないから。
ところが、Mr Horneyをはじめとする本校のイギリス人スタッフはこんな日でも朝から出勤して下さり、早速校内の雪掻きを始めてくれました。
昼食が始まる頃にはドミトリーと教室、食堂の間には両側が真っ白な雪で飾られた可愛い小径ができていました。
そしておじさん達がさらにずっと向こうで次の小径を作って下さっているのが見えた時には、本当に頭の下がる思いでした。
長い間どうもありがとうございました。