ブレイク期間に、クッキング部はマーマレードを作りました。

 

この時期、イギリスではほんの数週間、日本では「ビターオレンジ」や「ダイダイ」と呼ばれるセビルオレンジ(Seville orange)が店頭に並びます。

このオレンジは酸味と苦味が強いため、そのまま食べるのではなくマーマレードの材料としてよく使われます。

 

このセビルオレンジで毎年マーマレードを作っていらっしゃる先生が、ある日クッキング部の部長に「どちらがおいしいか競争だ!」と宣戦布告。

挑戦状を受け取った生徒達は、何とブレイクの土曜日の朝10時前に自由時間返上で女子寮である本館のオールドキッチンに集合しました。

オールドキッチンは、立教英国学院創立前のお屋敷時代から使われていたキッチンで、新しいキッチンとニューホールが出来たあとは主にクッキング部の活動やオープンデイのデザート作りに使われています。

 

エプロンを身につけ、手を洗い、活動開始。オレンジを刻み、レモンを絞り、焦がさないように鍋でぐつぐつじっくり煮詰めます。

秘薬を煮詰める魔女よろしくマーマレードを煮詰めている間、スコーンも一緒に作ってマーマレードをつけて食べたらおいしいのでは?と前回の活動で余った小麦粉を使って生地を作り始める生徒達。

手の空いた生徒達で食器棚の大掃除もしました。余ったレモン2個を見て更に生徒が一言。

「これで何か作りたい」。午前中で終わるはずだったマーマレード作りは、生徒の想像力と創造力で、マーマレード・スコーン・レモンシフォンケーキの3つのプロジェクトの同時進行となりました。

 

やっとのことで夕食前に焼き終わったレモンシフォンケーキは夜のブレイクに全校の生徒達にも味わってもらい、マーマレードは次の日の朝食に出すことに。

自分達でマーマレードの味見をした時は、「苦い!」「でも結構好きかも」「自然の味だー!」等反応は様々でしたが、はたして全校の反応やいかに。

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