二〇一二年四月私はここ立教英国学院に来ました。ここへ来るまで私は、ただ「立教」という学校が好きで立教英国学院のDVDを見たりしていました。
そんな私は、勉強が嫌いで地理なんかの宿題は一つも出していないくらいだったので、イギリスがどんなところかも分からないまま、ここ立教英国学院へ飛び込んできました。
入学式の日は、冷たい風で灰色の雲、どうもここは私を快くは迎え入れてはくれないようだと思いました。しかしそんな天候とはうって変わってやさしく迎え入れてくれた先輩や同級生、嬉しくてたまらなかったです。しかし私は、自分のことを語ることや表すことが苦手で、立教にすぐには打ち解けられませんでした。そんな私がここに立って自分のことを語っている理由は、この中学三年間で私は変わったと思ったからです。ここ立教でいくつもの私に出された課題を乗り越えてきたからそう思いました。また、今ここでこうしてスピーチをすること自体も私への課題であり、挑戦だと思ったからでもあります。
突然ですが、皆さんは大きな目標を持っていますか。私は持っています。他の人にとっては小さいことに感じられるかもしれないですが私にとっては大きな望みです。それは、人から求められる人になりたいということです。ここ立教では、先生と生徒、みんなが互いを求め合い、支え合って生活していると思います。ここへ来る前の私は、自己中心的で求めるばかりの人、求められることがあまり無かった人でした。でもここへ来て、私は変わることができました。一番のきっかけは、中学二年の時のオープン・デイでした。絵を書くのが得意な私は、背景・看板という仕事を任されました。迫ってくる締切に苦戦している学級委員、私はクラスメイトから助けを求められました。
そこまで大したことだとは最初は思っていませんでした。でも小さなことでもクラスの役に立つ、人の役に立つというのは私の心をきれいにしてくれるのだと思いました。