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授業が終わり、シャワーに入り、30分後には、また教室にいる。ギターの音、後輩たちが部活に向かう声、小学生たちが仲良く遊び楽しんでいる声、こんな音を耳にしながら僕は教室で放課後、勉強をしている。

よく、1年前を思い出す。自分たちが部活に行く途中で教室で勉強を黙々としている高校3年生の姿。そんな姿と今の僕は、重なっているのだろうか。そう思うとなんだか不安だ。刻々と時間が過ぎていき、受験という壁に当たるからだ。

ハーフターム後、模試の結果が返ってきた。これもまた、僕を不安にさせてくる。
しかしそんな中、先輩たちは、壁を乗り越えていった。
尊敬する一方、自分もという気持ちが出てくる。こう思うと不安よりも期待の方が大きい。

母親から、一通のメールが来た。
「自分の努力というパワーで高い壁を乗り越えていきなさい。」
受験を反対していた母からのメールだった。
涙が出た。よりいっそう、スイッチが入った。

今後、おそらく、家族にはいろいろな迷惑をかけるだろう。だからこそ、自分が決めた道を進みたい。
そんな事を思った今日であった。

(高等部3年生 男子)

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