ホーシャムという町の一角で午後7時からアマチュアによるミュージカルが行われた。「Singing in the rain」というミュージカルでアメリカでも行われている有名なミュージカルである。

自分は最初、本音を言ってしまうと、ミュージカル鑑賞の希望を取った時、皆んなが手を挙げていたのでその雰囲気に押し流されてしまった。ちゃんと考えてみると、英語をしっかり勉強してまだ2ヶ月でまだ未熟なのに、ミュージカルは普通の英語が使われる。そんなのに行っても意味はあるのだろうか?と、とても不安になった。
幕が上がった。最初は知っている単語を聞いてよく考えて、その意味をちゃんと理解しようとしていた。だが、ある役のダンスと歌で英語がよく分からないのだが、なぜか自然に笑ってしまう。僕はそこでやっと気が付いた。必死に理解する必要なんてこれっぽっちもない。まだそんなに分からないんだから、今は気を抜いて英語を聞いて楽しめばいいんだ。そうすると、とてもミュージカルが楽しく、切なく、笑えて、……… 一部が終わってしまった。
その後の休憩では、5ポンドのお金でおやつと飲み物を買う時に、英語でなんとか通じ、スタッフの人に、「このミュージカルは面白いですね。」と言ったら、「そうですか、ありがとう。」と言われて嬉しかった。
第二部が始まってだんだん終わりの空気が流れてくる。フィナーレは全員の息ぴったりのダンスでとても感動して、最後には観客の全員が立って拍手をしていた。
ちょっぴりしか英語は分からなかったが、少しでも英国人と話せ、良いミュージカルだった。 (1)

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