小学生から中2までが参加する、ケンブリッジ研修も後半を迎えました。

今日の午前中は、今まで学んできたNATIVITY(キリスト生誕)を立ち位置を決めて練習しました。
NATIVITYはこの季節、イギリスの学校では伝統的なお芝居。立教英国学院のプログラム用に、短いながらも、キリスト生誕の様子を役柄を割り当てて語っていきます。お話を語りながら歌をはさみ、「W」の発音や、figgy pudding、silent、calmなど、歌を通じて英国文化にも触れつつ、言葉を刻み込む機会になっています。
生誕を語りながら、合間合間にクリスマスの歌を歌って、言葉を通じてお話の様子も知っていきます。「We wish you a Merry Christmas…What does this mean?」と先生が尋ねると、「I hope you enjoy Christmas」と言い換えて立教生が答えます。第一次世界大戦の終戦から100年目の今年らしく、大戦中に戦闘のあった塹壕で起こったことも学びました。敵同士である英仏独軍がクリスマスイブの夜、HOLY NIGHTの歌を歌い合って自然に停戦し、クリスマスの日を祝ったというお話。その映画を少し見て「Human Being」と先生が仰い、クリスマスを通じて人と人が思い合うことにも触れることができました。学校でのクリスマス礼拝やキャロリング、チャプレンのお話を通じて少しずつ染み込んできていることが、ここでまた繋がって大きな理解になっている様子です。
今日は初めて衣装をつけ、舞台の立ち位置を確認しました。いざ舞台で練習してみると臨場感が湧いてきます。明日はいよいよリハーサルと本番です。

研修を行っているセンターの方たちによる心づくしのランチを食べると、午後はクリスマス・クッキー作り教室です。
「日本語ではなく、英語の説明だけで作ってみましょう」と最初に説明があり、バターと砂糖を合わせて練って、卵を加えて、小麦粉を必要量をはかり、ショウガのパウダーをティースプーン2杯加えて…と英語の指示に従って、参加生たちは迷いなく進めていきました。めん棒で伸ばして、クッキー型でくりぬいて焼くまでわずか30分。焼いてからアイシングを使って、クリスマスらしくデコレーションを進めること1時間。みな集中して凝って凝っておしゃれなクッキーに。そして最後の方はシンプルクッキーに…。初日に作ったグループごとに、それぞれ40~50個のクッキーが完成です。幾つかをおやつにして、幾つかは分けて持ち帰ることにし、滞在するセンターのクリスマスツリーにもいくつかを飾ると、まさに英国の季節感あふれる体験となりました。「こうやってツリーには、クッキーや果物を飾るのが伝統なんだ。クリスマスの日に取って食べるんだよ。」と教わりました。立教生が焼いたクッキーが、こうしてケンブリッジ大学の施設のツリーを飾るなんて、とっても素敵なこと。クリスマス・ツリーがもっともっと特別な存在に見えてきました。

「明日は最後の一日だね」…夜は映画を楽しんで、今日一日の日記をつけ、こうつぶやいて眠りに落ちました。

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