日本からはるばる13時間。その飛行機の中で、私はあれこれと立教英国学院での生活を予想していた。「クラスメイトには、どんな子がいて、どんな授業を受けているのだろう。」と。

そして、長いフライト時間を経て、立教の生活が始まった。

初めに驚いたのは、学校の敷地の広さだ。車の中から見えた陸上トラックや、芝生、森。想像したよりも、ずっと広かった。もともと迷子になりやすい私は、一日目から道に迷うことを覚悟した。事実、一度、トイレが遠すぎて、迷いそうになってしまった。しかし、同じ日に立教英国に来た仲間や、クラスメイトがいてくれたので、本当に困ってしまったことはまだない。だが、新型コロナウイルスの影響で、すべての校舎の部屋を回ることはできていないので、今後は分からない。

さて、人生初の寮生活はどうだったかというと正直、少々息苦しかった。私にとっては自由に外に出られないのが特に苦だった。新型コロナウイルスの影響だとは分かっているものの、今でもたまにやるせない気持ちを抱えることがある。しかし、一日も早く感染拡大が収束してくれることを願い、行動を自粛する以外にできることはないのだ。

ここまで、割とネガティブな話が多かったかもしれないが、貴重な思い出もある。

ある日、私は友達とドミトリーの窓からイギリスの空を見た。こちらの空は東京から見る空よりも低く、そして、大きく見えた。そのとき、この時期は私の人生の中でちっぽけなものだと思えた。私は自分からここを選んで入学してきたのだから頑張ろうと思えたのだ。

また、ここに来て、家族の大切さに気がついた。来る前は、自身がホームシックになるなんてありえないと考えていた。しかし、一人になってみると、やはり少し寂しいもので、家族の存在は大きいのだと感じた。この学校ではGoogle Meetを使って、家族とのやり取りができるが、私は今学期は使うつもりがない。使うのはメールでの文字のやり取りだけである。私の変なこだわりだが、家族との会話は、この学期を終えて少し成長してからと決めた。ただ単に、家族に甘えていると思われるのが嫌だと意地を張っているだけなのかもしれないが、そう決めたからには、楽しみにとっておきたいと思う。

これから、人生初のオープンデイが待っている。新しくできた友達と一緒に思いっきり楽しみたい。

(高等部1年生 女子)

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