今年度のコロナ禍騒動で、家の心地よさを知った。と同時に健康な生活が見事に崩れた。

元々私は自分から動き出す気力があるような人間ではないし、運動も好きではあるが得意ではなかったため、「自粛」という言葉がでた途端に家に閉じこもった。ちょうど入学前の春休みに友人にゲームを勧められたこともあり、ベットで寝転がっている時間が圧倒的に長かった。それから体育の授業が始まり、課題が出るようになると渋々動いたが、それ以上は動かなかった。あったかいお布団が気持ちよくて、スイーツが食べたいと思ったらいつでも作れて、可愛い猫がいて…そんな家の良さに気づいた。良さに気づいてしまったおかげでさらに家から出たくなくなった。そしてダイエットを始めたため、食べる量も圧倒的に減った。生活リズムも授業に合わせて段々と夜型になっていった。

おかげで二学期に帰寮した時はドミトリーの階段を登るのも一苦労、好きだった短距離走のタイムも大幅に落ちていた。学校にいる間は、短くても外を歩く時間が絶対あって食事も強制で大量に食べなければならないし、10時には絶対就寝だ。自分にとっては、立教に行ったら太ってしまうしゲームができないし…というマイナスな考えがあったが、今家に帰って振り返ってみるとここ最近で一番健康な生活だったと言っても過言ではない。夜型だった生活は治り、食べる量も増え、学期の終わりには階段もきつくなくなった。

正直にいうと、立教の寮生活が恋しくてたまらない。友達とワイワイした日々はとても楽しかった。家の良さに気づいてしまったが、家と比較して寮生活の良さにも気づいてしまった。来年度からは短くても学校で過ごす時間が欲しい。寮生活を楽しみに三学期のオンライン授業を頑張りたい。

(高等部1年 女子)

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