毎学期イギリスの名所旧跡を訪れる「アウティング」。生徒たちも楽しみにしていたこのイベントがコロナ禍で1年以上お預けになっていましたが、今学期それがいよいよ再開! 雨続きの昨今、奇跡的に天気にも恵まれ、生徒たちは丸一日たっぷりと「イギリス」を満喫することができました。
高校3年生はロンドンのハンプトンコート、高校2年生はオックスフォード、高校1年生はケンブリッジ、小中学生はアランデル城とリトルハンプトンの海を訪れました。
今回はその中から小中学部のアウティングの様子をお伝えします。

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少しずつ日常がもどり、コロナ禍前の様々な行事が復活し始めた今学期、生徒たちが一番楽しみにしていたのはアウティングでした。
小・中学部の行先はアランデル城。学校から小一時間のところにある中世の立派なお城です。
出発前は時折雷も鳴る生憎の天気でしたが、お城に到着する頃には青空が覗き始め、場内の庭園を散策するだけでもあちこちで歓声が上がっていました。
初めての「イギリス」をこんなにきれいなところで体験できたのは何より。雨上がりのキラキラした緑の木々を抜け、手入れの行き届いた庭園を眺め、趣向を凝らした噴水をバックに記念撮影をし、思い思いのひと時を過ごしました。
お城の中に入るとその感動は更に増し、「Keep」と呼ばれる城内で一番高い見晴台に登ると南英の美しい田園風景が一望出来ました。
途中で、英語の理科を教えてくださっているジェラード先生と合流。この町に住んでいらっしゃって、是非生徒たちに会いたいとのことで、案内がてら生徒たちと一緒に城内を回ってくれました。
お城の見学後は、各学年に分かれて昼食。小学生はオシャレなピザ屋さん、中1と中3はほぼ貸し切りで中華料理、中2はイギリス感溢れるパブレストランとティールームで心ゆくまで食事を堪能しました。イギリスで初めての外食だった生徒もたくさんいたかと思いますが、片言の英語が通じた喜びと、優しいイギリスの人達の心遣いにとても温かい気持ちになりました。
そういう気持ちは地元の人たちにもしっかり伝わるようで、メインストリートで出会ったご年配の女性から「あの子達はどこからきたの?今日はいろいろな所で見かけましたけど、とてもお行儀よくて気持ちいいですね。」と話しかけられた先生もいたそうです。
可愛くてオシャレな城下町を後に、次に向かったのはそこから20分ほどのところにある海の町、Littlehampton 。遠浅の砂浜沿いを皆で散策しました。少し冷たい海風に吹かれながらも、砂浜を走り回ったり、波と戯れたり、写真やムービーで感動的なシーンを切り取ったりと、あっという間の1時間でした。
そしてこの日最後に訪れたのは、学校近くの町、Horsham。ここで班ごとに分かれて夕食の購入をしました。学校に持って帰って食べるものを色々なお店を回りながら買っていくのも楽しいひと時でした。スーパーでサンドイッチのミールセットを買ったり、チーズや生ハムを買ったり、日本食屋を見つけてお弁当を買ったり・・・ 1時間で町を回りながら色々と考えて買ってきた思い思いの夕食をいつもの学校の食堂ホールでクラスのみんなと食べるのは、それはそれでとても幸せなひと時でした。

「今日は楽しかった?」
どこで、どの生徒に聞いても、「はい!」
と素直に返ってくる返事に、「アウティング再開」に踏み切った先生方も大満足でした。

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