10kmマラソンの感想文 「ロンドンでの経験」

私は、人生において金や人の話では代え難い経験を得る為にロンドンマラソンに参加しました。勿論、持久走が得意な事、走る事自体が好きな事、自分が今持っている体力でどの様な挑戦をする事が出来るのかというチャレンジ精神もマラソンに参加した理由です。

練習では、キャプテンという立場で練習に参加させて頂き、メンバーの士気を保ったり、場を盛り上げたりという役割もあった為、マラソンに出ると同時に、普段の生活では学ぶ事の出来ないスキルを磨けたと思います。1時間走の練習の際、膝を痛めており歩き続けて練習に参加した事はメンバーに対して申し訳無い気持ちがあります。また、キャプテンであるのに、自分より速いメンバーが4人いる事に関しても、不甲斐無い気持ちになった事もありますが、メンバーのお陰でキャプテンとしてマラソン当日まで走り続けられた事には感謝しかありません。

本番のレースでは、集合時間と集合場所を勘違いし、皆と迷子になり15分近く遅れてスタートしました。初めてマラソン大会に出場したので、あまりの人の多さに圧倒され、レース前から気が気でありませんでした。しかし、実際に走り始めるとスタートが遅れた事による焦燥感や不安が無くなり、とても気持ち良く走れました。長い時間、長い距離を走る事は簡単な事では無いと思いますが、ロンドンの歴史を感じる美しい街並みの雰囲気の中では本当に楽しかったです。セントポール大聖堂を始めとする石造りの伝統を感じさせる建物、それとは反対にガラス張りの高いビルなど、日本には絶対に無いコントラストは見ていて飽きなかったです。沿道の人々にも興味を惹かれました。大きなシロクマの着ぐるみを着ている人、聖歌だと思われる歌を歌っている団体、応援する家族、それら全てが新鮮だったので、決して1人のみで走っている事ではないと実感しました。

あっという間の49分でした。立教で走った時は苦しさや残りの距離がずっと頭の中にあり心の中で嫌だと叫んだりしましたが、ロンドンでは楽しさや達成感が殆どで、ネガティブな感情はありませんでした。また、冬休み中や3学期の練習が全て報われた様な思いでもありました。

ロンドンマラソンは一生忘れられない経験です。日本から遠く離れた地で何物にも代え難い貴重な経験が出来ました。今回の経験が国際交流として最も心に残るものでした。この経験を自分の中で終わらせるのではなく、沢山の人に国際交流の大切さを伝えていきたいです。

高等部2年男子

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