1学期末のOxfordプログラムが催されました。その研修報告を以下のご紹介します。
高校2年生の作文です。
オックスフォード研修を終えて
私はこのオックスフォード研修は三回目だったが、学びと体験の両面で非常に充実した一週間を過ごすことができた。世界的に有名な街であるオックスフォードの雰囲気を再確認しながら、その街や国の文化の理解をより深める貴重な機会となった。今回も英語力のなさから出てくる不安があったが、振り返ってみると、それが愚かだったなと思えるほど、毎日が刺激に満ちていた。
まず、まちを散策して、クライストチャーチのまだ見ぬ美しさに気付いた。クライストチャーチは映画「ハリー・ポッター」の舞台にもなった場所で、その食堂では、そこでフォーマルディナーを今から始められるほど装飾が美しく、その空間にいるだけで背筋が伸びた。また、初めてナビを英語にして聞いていたがまだわからないことだらけだった。
授業では、Mr.Johnによる建築、文学、文化芸術を学んだ。英語での授業はいつも立教英国学院で行っているECの応用版のようなもので聞き取りや理解に苦労する部分もあったがその分、内容を深く考えながら、「なんとなく」で済まさないで聞く週間が身についた。特に印象に残っているのはイギリス文学だ。物語をみんなで朗読したとき、自分の中で物語が映像化されてどういった問題にも答えられるような、そんな状態になった。
また、今回の研修では人とのつながりをもつことができた。日々の生活の中で、友達や先輩、硬派との交流が自然のように生まれた。パンティングでは後輩の船も一緒に漕いだことにより、いつもはあまり話さない後輩と話すことができた。夜にはインターナショナルディスコに行った。最初は本当に恥ずかしくて、「誰が踊るんだこれ」と思っていたが、だんだん恥を捨てられるようになっていって日頃の恥ずかしさを捨ててみんなではしゃぐことができた。英語力の有無が問われず、心から世界の人と一体になれる瞬間で、とても楽しい経験になった。
もちろん、英語力の面では特にスピーキングの力が伸びたと感じている。一回、まちがいを恐れずにとりあえず頭の中で考えたことを話してみた瞬間、いつもよりとても流暢に英語を話せている気がした。「正しいか」を気にするより、「伝えようとする姿勢」が大切なのは何回も聞いてきたことだが、実感したのはこれが初めてだった。
この一週間で得たのは、英語力や知識だけでなないと思う。異文化に触れて自分の世界の広さを実感し多くの人とのつながりを感じられたことが、何よりも大きな財産だと思っている。今後、この経験を活かして自分に自信を持って行動できるようになりたい。そして後悔がないように、精一杯努力していきたい。