東京、大阪、名古屋で11月、12月に学校説明会を致します。イギリス本校から教員が参加し、個別相談にも対応致します。詳細につきましてはホームページをご覧下さい。
◆ 立教英国学院単独説明会
11月5日(土) 10:00 – 12:00 名古屋(名古屋会議室プライムセントラルタワー名古屋駅前店 )
11月5日(土) 15:00 – 17:00 大阪(梅田センタービル)
11月6日(日) 14:00 – 16:00 東京池袋(立教大学 14号館)
12月10日(土) 14:00 – 16:00 東京池袋(立教大学 8号館3階8304教室)
早いもので、今学期ももう3回目の英語科フィールドワーク。今回は第1回の時に訪れた町、Godalmingを再訪した。前回と同様、清々しい快晴。でも、枯葉がカラカラと道路の上を滑っていくのを見ると、イギリスも着々と冬に近づいている気がした。
さて、今日のミッションも前回と同様、オープンデイのポスターとチラシ配り。今回はお店にポスターを貼ってもらうだけではなく、出来ればチラシも置いてもらうようにお願いする事にした。
この1ヶ月、英語の授業で色々なことを習った。「三単現」などというややこしい文法も出て来たが、「色々な疑問詞」はこういうフィールドワークには特に役立つ。お店に置いてもらうチラシを渡す時に、早速 “How many ?” なんていう表現も使った。習ったことがすぐに使える。しかもネイティブのイギリス人に!
秋の日差しを楽しみながらゆったりと歩く老夫婦、赤ん坊をあやしながらベビーカーを押して行く優しそうな女性、バスを待ちながら行き交う人たちをボンヤリと眺めている若い男性… 色々な人たちがいて、自分達で選んで話しかけられる。答えてくれそうな人を探すのが大分上手になった。その分、リラックスして英語が話せるようになった。そうすると今までよりちゃんと聞いてくれる。「通じた!」という喜びが自信になってまた次の人にも話しかけてみようという気持ちになれる… こういう正の連鎖が「英語好き」を増やしてくれるといいと思う。
隔週で2時間続きのフィールドワーク。少し大きめの町で実施する為に往復で小一時間がかかる。お店を回ったり道行く人達にインタビュー出来る時間は正味40分ほどだ。でも日本では絶対に出来ない貴重な体験。何もしないでボーッとしているには長い時間だが、町の隅から隅までお店を回って、やって来る人を吟味しながらどんどん話しかけていくとあっという間に終わってしまう。
「あ〜、この店、 もう誰かが来てポスター貼ってある!」
「先生、集合場所のところでもう少しインタビューしてもいいですか?」
「あと一軒だけ! 先行ってて下さい。すぐ終わりますから!」
今回もそんなセリフをたくさん聞いた。
待ち合わせの広場では時間になってもまだ何人もの生徒達がインタビューの真最中。
「さぁ、そろそろ行きますよ〜!」
今年はなぜか物怖じしない子が多い。天気のおかげ? みんな楽しそうに最後まで道行く人を立ち止まらせて話をしていた。
学校に帰って、一人一人のコメント用紙を集めた。町の人たちの直筆で生徒達の英語についてのコメントが書かれている。数ヶ月前は話しかけることさえ大変だったのに、もうこんなコメントが貰えるようになった。きっと彼らも嬉しいのだと思う。
今日はさっぱりコメントが貰えなかったA君が集合場所の広場の片隅でおばあさんにインタビューをしていた。
「先生、もらえたよ。ほらっ!」
最後に勇気が出て良かった。コメント用紙には優しそうな字でこう書いてあった。
” I thought your English was great!”
学校を出発してから3時間半後、ケンブリッジ到着。予定では2時間のドライブ。高校1年生の遠足は予想外の交通渋滞から始まった。出発時はわくわくで元気一杯だった若さ溢れる高校1年生32名は、ケンブリッジ到着時には寝起きの状態に逆戻り。ヨタヨタしながらバスを降り、いざ、世界屈指の歴史ある学問の街、ケンブリッジの中へ!
秋晴れの爽やかな外の空気を吸い、新学期の活気溢れる道行く人々とすれ違ううちに生徒達はまたもや覚醒。お腹がとても空いていることにも気づき、それぞれの班で美味しい食を求めて散らばっていった。中国の水餃子、ベルギーのワッフル、タイカレー、イタリアのピザ。これらはすべてケンブリッジの中心のマーケットで手に入るもの。様々な国籍の人が集まって美味しい食事を提供しており、ケンブリッジがとても国際的であることを早くも実感できたランチタイムであった。
ケンブリッジ遠足の主なイベントは2つ。街のガイドツアーと晩禱である。ガイド無しでぶらぶら歩くだけでも十分に楽しめる街並を持つケンブリッジであるが、ガイドの方と共に周ると面白さは数倍にもなった。例えばピーターハウス。これはケンブリッジに31あるうちの最古のカレッジの1つである。この建物の2階の一番左端の窓には妙な鉄格子がついている。ガイドさんの説明で、この鉄格子はイギリスで最も有名な詩人の1人であるトマス=グレイが、火事がおきた時に備えて、脱出用のロープを括り付けるために設置したことが分かった。(そして、そのことを知っている寮生が『火事だ!』と叫んで嫌がらせをしたことも…。)それから、一見普通の道端にあるごみ箱。これは、Binmanと呼ばれる人が中に入ってギターを弾いて歌を歌うストリートパフォーマンスを行うごみ箱だそう!そして、ケンブリッジの目玉、キングズ=カレッジチャペル。荘厳な建物に圧倒されるが、ケンブリッジの学生の中には、建物のてっぺんの斜塔に命がけで登ってサンタの帽子をかけて遊んでいる人もいるそう。似たようなエピソードでは、トリニティカレッジ。その門にあるヘンリー8世の像が手に持っているものはよく見ると椅子の脚で、昔生徒が面白がって剣の代わりにヘンリー8世に持たせたそう。このように様々な悪戯エピソードもあるケンブリッジ。何だかユーモアがいっぱいの魅力的な街であることが分かった。
晩禱はキングズ=カレッジ=チャペルで行われた。夕方の西日が見事なステンドグラスから差し込む中、ルーベンスの『東方三博士の礼拝』の油絵を前に世界最高峰の歌声と共に晩禱は始まった。聖歌隊は少年達と男子学生が歌っていたが、会堂中に響きわたる美しい高音を聴くことが出来た。毎日、朝の礼拝をしている立教生ではあるが、夕の礼拝である晩禱は初めての人が多かった。朝とは異なり、心を沈め、日常を振り返るひとときとなったのではないだろうか。見事な天井やステンドグラスを見つめながら、ゆったりとした時間の中で少し微睡んだ生徒も含めて、大切な時間になったことだろう。
歴史ある荘厳なケンブリッジ。でもユーモアがあって親近感の湧くケンブリッジ。帰りの道のりが随分と速く感じられたのは、交通渋滞が無かったからなのか、ケンブリッジがあまりに楽しかったからなのか…。32名での初めてのアウティング、素敵な思い出がまた1つ増えたように思う。
長い間「ギター部」の名称で親しまれてきたが、今学期より「軽音楽部」と名前を変更、新たなるスタートを切った。その第1回目のコンサート。
名称が変わっただけではなく、構成メンバーもこれまでとは違った。新生軽音楽部の中心学年は高校1年生バンド、これに中学3年生の2バンドが加わった。練習も1学期のコンサート後からすぐに始める勢いで、初心の熱心さがよく伝わってきた。その成果は如何に?
コンサート当日は午前中から昼食を挟んで本番の午後3時までステージ上で入念なリハーサルが行われた。中学校3年生バンドは男女それぞれ1バンドだが、これがデビューコンサート。適度な緊張感を漂わせつつどちらのバンドにも余裕が感じられた。これもまた日頃の練習の成果であろう。そして本番、それぞれ1曲ずつの演奏ではあったが、堂々とした素晴らしいパフォーマンスで観客を沸かせてくれた。
高校1年生バンドは男子のみの構成。メインバンドをベースに曲ごとにメンバーが少しずつ入れ替わる構成で、観客を飽きさせない上手な演出だった。勿論演奏レベルにもさらに磨きがかかっている。デビューから既に数回目のステージゆえに演奏にも十分な余裕が感じられ、それにプラス、観客を楽しませる演出も怠っていなかった。
1時間半以上のコンサートだったが、その長さを感じさせない「軽音楽部」デビューにふさわしい素晴らしいコンサートだった。
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