2016t2wsdrmpotg1朝起きて、見上げると真っ青に晴れた空。なんとラッキーな!アウティング日和です。小中学生の目的地はウィンザー城。うれしいなぁ、と思わず笑いがこぼれるほどよい天気です。
ロンドンの真西にある、”エリザベス女王の週末の城”に着くと、ちょうど10時半。11時の衛兵交代見学にちょうどいい時間です。ロンドンのバッキンガム宮殿に比べると小規模ですが、ここウィンザーでも見られます。時間が近づくと、街の通りの向こうから器楽隊の音楽が聞こえて来、衛兵たちが勇ましく行進してきました。キラキラした金糸の飾りのついた真紅の制服は、とてもキリッとしていて、姿勢もよく、肩で風を切るような衛兵たちの姿は格好よいものでした。
お昼まで時間がちょっとあるので、このあとに、有名なイートン校Eton Collegeへの散策に出発。実はウィンザー城から歩いて10分ほどです。石造りの美しいたたずまいのイートン校の建物の間に立っていると、お昼の時間なのか、イートンの制服をまとった学生たちがハウス(寮)に帰ってゆく姿が。今日二度目のラッキーです。白シャツに白タイを結び、長めの裾をひるがえした真っ黒なスーツ姿にじんわりと感動を覚えました。
お昼は班に分かれて、思い思いに。
先生に教えてもらった、タイ料理のバイキングのお店でおなか一杯食べた生徒もあれば、久しぶりのマクドナルドや、カフェのランチも楽しみました。
午後一番にウィンザー城内の見学に入りました。
事前に、『What is this? シリーズ』と題して、ウィンザー城の6枚の写真が、毎日少しずつ教室に貼られましたが、ウィンザー城では、「これは何だろう?」「これはどこにあるだろう?」と、実際に探したり、想像したりするしくみ。壁につくられた十字型の穴や、四角形に切り込まれた城壁のてすりの謎を予想したり、どう見ても彫像にしか見えない時計に首を傾げたり、ピーター・ブリューゲルの著名な絵画も、先生に説明してもらいました。予想外だったのは、濃い緑色のタンブラー探し。あ、あれだ!と見つけると、思わぬ大きさに度肝を抜かれてしまいました。写真で見ると、かわいらしいタンブラーだったのですけれど。
お城から出てくると、居住スペースの衛兵が午後の交代で行進してくるところに出会えました。本日三度目のラッキーです。真っ青な青空に、はちみつ色の宮殿。真っ赤な衛兵。くっきりとした風景が今でも心に焼き付いています。
夕方から近くのショッピングセンターにうつって、ショッピングと夕食を楽しみ、ゆっくりと学校に戻ってきました。4月に入学した生徒も、9月に入学した生徒も、お互いに助け合いつつ、買い物も注文も、生徒自身で出来るようになっていました。
オープンデイまであと2日となりました。
オープンデイは、学校を開放して地元の方や近隣の学校の生徒たちなど一般の方に楽しんでもらう催し。立教生たちは、間近になると毎年ビラ配りをしています。今年も地元の村々を各学年で担当して、オープンデイのビラを配ってきました。日曜日の村の教会の礼拝参加のときにもフライヤーを渡しています。
年齢の低い学年には大変そうに見えますが、おっと、そんなことはありません。
小学生は日曜日ごとに参加している村の礼拝で、一緒になった方々に丁寧にオープンデイを知らせるプリントを配ってきてくれています。先週末には、少ない人数で、2か所もの村をまわってたくさんお知らせを届けてくれました。
中学一年生も積極的に家々を回ってくれました。最初に、各家に配る心得を確認したとき、「おうちの方が出て来られたら?」「Hello!」「ビラを渡すときには…」「We have the Open Day. Please come!」「去る時の挨拶は?」「Bye」…いやはやビックリしました。英語のフィールドワークの勉強がちゃんと身についています。地元の村ですので、覚えていたホームステイ先のホストファミリーの家を訪ねていった強者もありました。
今年のオープンデイは10月23日(日)。
たくさんの方が訪れて下さることを心待ちにしています。
2016opdprp - 1今週は、2学期の折り返し地点、ハーフターム。勉強はいったんお休みとなる1週間ですが、立教ではこの1週間後にオープンデイ(文化祭)が待っています。オープンデイでは、各クラスが知恵と技術を結集させる展示企画や、小学生から高校生まで、同じ志をもって集うフリープロジェクトも行われます。
2学期は、これまでもオープンデイに向けた活動は行われてきましたが、日頃部活動やレッスンに忙しい立教生にとっては、あくまで準備の準備。授業のないこの1週間が、全てのエネルギーをオープンデイに注ぐことのできる期間なのです。
10月14日(金)の午後。オープンデイ実行委員である展示本部の指示に合わせ、普段勉強している教室から椅子や机が運び出され、キャンパスは一気に様変わりします。教室や廊下にはリサイクル用紙と段ボールが所狭しと並び、体育館は一面ビニール張り。全て準備活動のためのものです。生徒達はグループに分かれ、文章を書く人たち、背景画を描く人たち、模型を作る人たちと、それぞれが忙しく動き出します。
「はさみ貸して」
「ガムテープが足りない」
「そっち押さえてて」
「そこ、踏まないで」
当日まで1週間あるとはいえ、準備は簡単にはいかないもの。少しの時間も無駄にはできないと、てきぱきとした指示が飛び交います。時には、教員の私まで、雑用を頼まれる始末。みないいものを作ろうと必死です。そんな気持ちはクラスメートにも伝わります。最初は乗り気でなかった生徒達もいましたが、彼らの心に徐々に火がついて行くのを感じました。
今は週なかば。だんだんと完成形が見えてきました。しかし、完成が近づけば近づくほど、不足部分が明らかになっていくもの。やっぱり時間はいくらあっても足りません。いいものを作るという一心で団結力を見せる立教生。本番まであと少し、ファイト!
2016t2camsriessayチャペルに入ると、壁一面に色鮮やかなステンドグラスが広がっていた。
高い天井に沢山の柱や像、今まで見たことのある教会とは桁違いのスケールだ。
今回のアウティングの行き先はケンブリッジだった。
ガイドツアーや買い物など色々楽しみはあったが、特に印象に残ったのはチャペルでの晩禱だ。
キングズカレッジ内のチャペルは、17世紀の内乱中に、兵士たちの野営所とされていたそうだ。
けれど、このチャペルはそれを感じさせないほど綺麗で厳かな雰囲気を放っていた。
無数のろうそくの前で聖歌を歌うのはケンブリッジ、キングズカレッジ聖歌隊だ。
長い歴史と伝統を持ち、立教のクワイヤーにあたる。
クリスマスイヴのキャロルが英国全土に放送されるほど有名だそうで、どの曲もクオリティーの高さに驚かされるばかりだった。
小さい頃からステンドグラスが好きで何十分も離れなかった私は、礼拝中も時々顔を上げては見とれていた。
夕方の光が差し込んできらきら光るガラスは、高校生になった今でもずっと見ていたいと思った。
礼拝は毎日受けているものなので行く前は特別に感じなかったが、この晩禱ではいつもと違う空気を感じることが出来た。
同じ礼拝でも場所が変わると雰囲気も変わる。
今回の事に限らず、同じ事ばかりだと思わずにこれからも色々な場所に出掛けてみたい。
(高等部1年生 女子)
10月5日、高等部2年生はオックスフォード大学周辺の見学を行いました。
9時に学校を出発し、11:00頃オックスフォードに着きました。オックスフォード大学は、独立した39の大学の総称なので、街全体がキャンパスです。アカデミックで、歴史と情緒にあふれた街には、観光客もたくさん来ておりにぎやかでした。街を少し歩き解散、その後グループ行動となりました。先輩や先生からおすすめのお店を聞いて直行する生徒あり、街を歩きながらおいしそうなお店を発見する生徒あり、風の強い寒い日でしたが、どの顔もとても楽しそうでした。
昼食後、クライストチャーチカレッジ前にて再集合し、英国人ガイドの案内による大学見学ツアーを行いました。この大学はオックスフォードでも最大規模の大学で、1500年代に建てられました。キャメロン元首相やサッチャー元首相、作家のルイス・キャロルもここの卒業生だそうです。生徒たちは英語の説明に熱心に耳を傾け、写真を撮りつつ巡ります。特に生徒の心に残ったのは、映画ハリーポッターで使われたグレートホール(大食堂)です。映画に出てきたそのままの食堂に、ハリーポッター好きの生徒たちは大興奮!今でも食堂として使われているとのことで、素敵な内装、大きなステンドグラスのホールでとる食事はさぞおいしいだろうな・・・と思いを馳せていました。
その後、再び解散し、夕食をとって帰路につきました。
帰校後、「以前よりもクラスの人数が増えているから、他のお客さんの邪魔にならないように気を配った」という声や「英語のツアーが思ったより聞きとれて嬉しくなった」といった声があり、高校生として良い経験ができたことを感じました。また、怪我のために残念ながら参加できなかった二人の生徒を気遣ってお土産を買う生徒たち、帰りのバスでにぎやか過ぎるくらいににぎやかに、クラスみんなで盛り上がる生徒たちを見て、団体としてのまとまりも感じました。これから始まるオープンデー準備にも期待が高まります。心に残る楽しいアウティングとなりました。

novschoolguidance1602

 

東京、大阪、名古屋で11月、12月に学校説明会を致します。イギリス本校から教員が参加し、個別相談にも対応致します。詳細につきましてはホームページをご覧下さい。

◆ 立教英国学院単独説明会

11月5日(土) 10:00 – 12:00 名古屋(名古屋会議室プライムセントラルタワー名古屋駅前店 )
11月5日(土) 15:00 – 17:00 大阪(梅田センタービル)
11月6日(日) 14:00 – 16:00 東京池袋(立教大学 14号館)

12月10日(土) 14:00 – 16:00 東京池袋(立教大学 8号館3階8304教室)

本校の生徒は、各種の検定試験に対してとても意欲的です。今回の英語検定でも、小学生から高校3年生まで数多くの児童・生徒が受検しました。自分の持っている級に満足することなく、さらに上を目指して、勉強に励んでいる姿は、とても誇らしく思えます。受検に備えて、計画的に準備を進めている生徒がいれば、過去問から問題の傾向を分析し、的を絞りながら学習している生徒もいます。また、本校では、中学生に対して1人1台分のipadがあるため、そのipadを用いて、徹底的にリスニング問題を練習している生徒もいました。
 検定や試験を受ける姿勢として、「自分のやれることはすべてやりきる」という考えを大切にしてもらいたいと思います。いくら準備が万全でも、うまくいかないことも多々あります。その経験を次に生かすことができるかは、自分自身の姿勢にかかっているということです。一人でも多くの児童・生徒が納得のいく結果が得られると幸いです。

早いもので、今学期ももう3回目の英語科フィールドワーク。今回は第1回の時に訪れた町、Godalmingを再訪した。前回と同様、清々しい快晴。でも、枯葉がカラカラと道路の上を滑っていくのを見ると、イギリスも着々と冬に近づいている気がした。
さて、今日のミッションも前回と同様、オープンデイのポスターとチラシ配り。今回はお店にポスターを貼ってもらうだけではなく、出来ればチラシも置いてもらうようにお願いする事にした。
この1ヶ月、英語の授業で色々なことを習った。「三単現」などというややこしい文法も出て来たが、「色々な疑問詞」はこういうフィールドワークには特に役立つ。お店に置いてもらうチラシを渡す時に、早速 “How many ?” なんていう表現も使った。習ったことがすぐに使える。しかもネイティブのイギリス人に!
秋の日差しを楽しみながらゆったりと歩く老夫婦、赤ん坊をあやしながらベビーカーを押して行く優しそうな女性、バスを待ちながら行き交う人たちをボンヤリと眺めている若い男性… 色々な人たちがいて、自分達で選んで話しかけられる。答えてくれそうな人を探すのが大分上手になった。その分、リラックスして英語が話せるようになった。そうすると今までよりちゃんと聞いてくれる。「通じた!」という喜びが自信になってまた次の人にも話しかけてみようという気持ちになれる… こういう正の連鎖が「英語好き」を増やしてくれるといいと思う。
隔週で2時間続きのフィールドワーク。少し大きめの町で実施する為に往復で小一時間がかかる。お店を回ったり道行く人達にインタビュー出来る時間は正味40分ほどだ。でも日本では絶対に出来ない貴重な体験。何もしないでボーッとしているには長い時間だが、町の隅から隅までお店を回って、やって来る人を吟味しながらどんどん話しかけていくとあっという間に終わってしまう。
「あ〜、この店、 もう誰かが来てポスター貼ってある!」
「先生、集合場所のところでもう少しインタビューしてもいいですか?」
「あと一軒だけ! 先行ってて下さい。すぐ終わりますから!」
今回もそんなセリフをたくさん聞いた。
待ち合わせの広場では時間になってもまだ何人もの生徒達がインタビューの真最中。
「さぁ、そろそろ行きますよ〜!」
今年はなぜか物怖じしない子が多い。天気のおかげ? みんな楽しそうに最後まで道行く人を立ち止まらせて話をしていた。

学校に帰って、一人一人のコメント用紙を集めた。町の人たちの直筆で生徒達の英語についてのコメントが書かれている。数ヶ月前は話しかけることさえ大変だったのに、もうこんなコメントが貰えるようになった。きっと彼らも嬉しいのだと思う。
今日はさっぱりコメントが貰えなかったA君が集合場所の広場の片隅でおばあさんにインタビューをしていた。
「先生、もらえたよ。ほらっ!」
最後に勇気が出て良かった。コメント用紙には優しそうな字でこう書いてあった。
” I thought your English was great!”

学校を出発してから3時間半後、ケンブリッジ到着。予定では2時間のドライブ。高校1年生の遠足は予想外の交通渋滞から始まった。出発時はわくわくで元気一杯だった若さ溢れる高校1年生32名は、ケンブリッジ到着時には寝起きの状態に逆戻り。ヨタヨタしながらバスを降り、いざ、世界屈指の歴史ある学問の街、ケンブリッジの中へ!

秋晴れの爽やかな外の空気を吸い、新学期の活気溢れる道行く人々とすれ違ううちに生徒達はまたもや覚醒。お腹がとても空いていることにも気づき、それぞれの班で美味しい食を求めて散らばっていった。中国の水餃子、ベルギーのワッフル、タイカレー、イタリアのピザ。これらはすべてケンブリッジの中心のマーケットで手に入るもの。様々な国籍の人が集まって美味しい食事を提供しており、ケンブリッジがとても国際的であることを早くも実感できたランチタイムであった。

ケンブリッジ遠足の主なイベントは2つ。街のガイドツアーと晩禱である。ガイド無しでぶらぶら歩くだけでも十分に楽しめる街並を持つケンブリッジであるが、ガイドの方と共に周ると面白さは数倍にもなった。例えばピーターハウス。これはケンブリッジに31あるうちの最古のカレッジの1つである。この建物の2階の一番左端の窓には妙な鉄格子がついている。ガイドさんの説明で、この鉄格子はイギリスで最も有名な詩人の1人であるトマス=グレイが、火事がおきた時に備えて、脱出用のロープを括り付けるために設置したことが分かった。(そして、そのことを知っている寮生が『火事だ!』と叫んで嫌がらせをしたことも…。)それから、一見普通の道端にあるごみ箱。これは、Binmanと呼ばれる人が中に入ってギターを弾いて歌を歌うストリートパフォーマンスを行うごみ箱だそう!そして、ケンブリッジの目玉、キングズ=カレッジチャペル。荘厳な建物に圧倒されるが、ケンブリッジの学生の中には、建物のてっぺんの斜塔に命がけで登ってサンタの帽子をかけて遊んでいる人もいるそう。似たようなエピソードでは、トリニティカレッジ。その門にあるヘンリー8世の像が手に持っているものはよく見ると椅子の脚で、昔生徒が面白がって剣の代わりにヘンリー8世に持たせたそう。このように様々な悪戯エピソードもあるケンブリッジ。何だかユーモアがいっぱいの魅力的な街であることが分かった。

晩禱はキングズ=カレッジ=チャペルで行われた。夕方の西日が見事なステンドグラスから差し込む中、ルーベンスの『東方三博士の礼拝』の油絵を前に世界最高峰の歌声と共に晩禱は始まった。聖歌隊は少年達と男子学生が歌っていたが、会堂中に響きわたる美しい高音を聴くことが出来た。毎日、朝の礼拝をしている立教生ではあるが、夕の礼拝である晩禱は初めての人が多かった。朝とは異なり、心を沈め、日常を振り返るひとときとなったのではないだろうか。見事な天井やステンドグラスを見つめながら、ゆったりとした時間の中で少し微睡んだ生徒も含めて、大切な時間になったことだろう。

歴史ある荘厳なケンブリッジ。でもユーモアがあって親近感の湧くケンブリッジ。帰りの道のりが随分と速く感じられたのは、交通渋滞が無かったからなのか、ケンブリッジがあまりに楽しかったからなのか…。32名での初めてのアウティング、素敵な思い出がまた1つ増えたように思う。

長い間「ギター部」の名称で親しまれてきたが、今学期より「軽音楽部」と名前を変更、新たなるスタートを切った。その第1回目のコンサート。
名称が変わっただけではなく、構成メンバーもこれまでとは違った。新生軽音楽部の中心学年は高校1年生バンド、これに中学3年生の2バンドが加わった。練習も1学期のコンサート後からすぐに始める勢いで、初心の熱心さがよく伝わってきた。その成果は如何に?

コンサート当日は午前中から昼食を挟んで本番の午後3時までステージ上で入念なリハーサルが行われた。中学校3年生バンドは男女それぞれ1バンドだが、これがデビューコンサート。適度な緊張感を漂わせつつどちらのバンドにも余裕が感じられた。これもまた日頃の練習の成果であろう。そして本番、それぞれ1曲ずつの演奏ではあったが、堂々とした素晴らしいパフォーマンスで観客を沸かせてくれた。

高校1年生バンドは男子のみの構成。メインバンドをベースに曲ごとにメンバーが少しずつ入れ替わる構成で、観客を飽きさせない上手な演出だった。勿論演奏レベルにもさらに磨きがかかっている。デビューから既に数回目のステージゆえに演奏にも十分な余裕が感じられ、それにプラス、観客を楽しませる演出も怠っていなかった。
1時間半以上のコンサートだったが、その長さを感じさせない「軽音楽部」デビューにふさわしい素晴らしいコンサートだった。

ページ
TOP