ハーフターム。どれだけこの一週間の休暇が楽しみだったことか。その一週間はあっという間に過ぎていった。楽しくて楽しくて本当に幸せだった。この一週間を私は忘れないと思う。
私はハーフタームの間、立教の近くのユーハーストという所にホームステイをした。土曜日の午後、私達はホストファミリーに連れられて、ステイする家に到着した。小さいけれども雰囲気が温かく、一目見て好きになった。ビークンという犬もいた。とても警戒していたがすぐ慣れてくれてほっとした。イギリスはこの時、エリザベス女王のダイヤモンド・ジュビリーだった。ステイ先の人はダイヤモンド・ジュビリー関係のものに沢山連れて行ってくれた。女王の記念日を皆で祝う。日本では考えられないようなことだ。本当に皆が女王を愛していると分かって、この国の温かさに感動した。もう一つ驚き、感動したことがある。イギリスの人はよく笑うのである。ある日、私達は雨の中、皆で散策をした。私は雨で、疲れてどよーんとしているのに、ステイ先の人やその友達は常に喋って笑顔を絶やさない。私を見ると「笑って、笑って!」と言ってくる。こんな状況でこんなに笑って楽しそうにしているのを見て、私は驚きを隠せなかった。明るくて、温かい。小さなことは気にしないおおらかさも持っているのがイギリス人なんだと感じた。
今回のホームステイをして、私は明るい人々に囲まれていたのを感じ、それに感謝している。皆で笑って、皆で楽しむ。これはどんな国籍であっても一番分かり合える方法であり、幸せをつくる秘訣だと思う。それを体験できて本当に良かった。
(M3 女子)

5月30日、そしてハーフターム明けの6月12日の2日にわたって、ケンブリッジ英検のF.C.E.の資格試験が行われました。
F.C.E.とは何でしょうか?
立教英国学院では、30年以上前からケンブリッジ大学が主催する英語検定試験の受験を奨励してきました。
ETC主催のTOEICやTOEFL、日本の英語技能実用検定(通称『英検』)に比べれば、日本での知名度は高くありませんが(実は日本でもケンブリッジ英検は行われています)、ケンブリッジ英検は欧米ではよく知られた英語資格試験です。
詳しくは、
K.E.T.(初歩の英語資格 中1~2での合格を目指す)
P.E.T.(基礎の英語資格 中3~高1での合格を目指す)
F.C.E.(中級の英語資格 高3までの合格を目指す)
C.A.E.(やや上級の英語資格)
C.P.E.(上級の英語資格 英語を指導する資格を併せ持つ)
の5段階があり、本校では付記のような目標を立てています。
今回行われたF.C.E.(First Certificate in English)は、5月末にスピーキングテストが、6月初にペーパーテストという日程でした。
ペーパーテストは、語彙力・文法力・読解力もさることながら、長時間のリスニングテストや英語での文章作成力も問われ、昼食を挟みつつ朝9時から夕方16時までの1日がかりの試験です。それゆえに多角的視点から総合的に英語力が評価されます。
一般にP.E.T.取得から2年の学習期間を要すると言われ、英国の大学に進学する際には、F.C.E.によってNon Native対象の英語研修は免除されます。
きちんと申請すれば、日本の大学でも入学後、一年次の英語の授業(基礎英語)が免除され、二年次からの上級英語の授業から受講できるところもあるようです。
それゆえにF.C.E.の取得は、高校3年生でも学年で合格に至るのは容易ではありません。
F.C.E.を目指す生徒は、同時に英語検定準一級以上や、TOEICでのハイスコア(A・Bランク/スコア730以上)も目指し、実力アップに努力しています。
語学力は、客観的にはかるのが難しい抽象的なもの。
資格試験によってある到達点を示され、これを目指してゆくことが生徒にとって分かりやすい目標になるようです。
さて本校の開校期間とF.C.E.の実施期間は、1年のうちで初夏のみ日程が合い、生徒にとっては1年に1度の挑戦となります。
2012年の今年は、中2から高3までの10名の生徒がF.C.E.に臨みました。
1日掛かりの試験は体力を使うもの。彼らなりに自分自身で集中的に試験対策を進めてきました。
がんばってきた分、果報は寝て待て。
結果を手にするのは盛夏のころになります。

 

6月17日(日)に第65回漢字書き取りコンクールが行われました。この書き取りコンクールは全生徒そして先生方も一斉に受けるもので、勉強における最も大きな盛り上がりを見せる行事の一つです。今年はハーフタームが一週間ずれたために、期末考査の一週前の日程となった今回の漢字コンクール。期末考査の勉強の片手間に漢字コンクールの勉強と慌ただしい日々が続きました。また、食事の席では「僕○○先輩に勝つ!」など学年を越えて点数を競う姿が見られました。
さて、本番の日。全校生と先生が一緒にテスト受験をする様子はなかなか見られない貴重な光景です。50分間で100問を解くのですが、そこは全問正解をさせない国語科のトラップがあります。それは93問からの8問は難読漢字を出題する、いわゆる「ウルトラC」が出題されるのです。さらに、止め・はねも国語科の手厳しいチェックが入るために、全問正解は至難の業です。
漢字コンクール終了後は生徒・先生問わず解答に飛びつきます。「あ~、そうだったんだあ」「やったあ!合ってた!!」という落胆・歓声両方の声が飛び交います。
終了後国語科はすぐに採点に取り掛かります。そして、学年ごとに丸つけが済み次第、80点以上の子の名前が「速報」として張り出されます。その紙に群がる立教生。高校生がやはり上位かというと必ずしもそうでもありません。中学生もがんばる子がたくさんいて、M3の女子は95点と高校生顔負けの点数をたたき出していました。
こうして、漢字書き取りコンクールは立教生たちが楽しみつつ、かつ熱心に取り組みながら基礎学力をつける良い機会となりました。

 

私は、今回のホームステイが二回目でした。一回目は中学一年生の夏休みでした。その時はまだ英語が上手に話せず、自分がしたいことや食べたい物、行きたい場所を言うことができませんでした。だから、いろいろなことが出来ずつまらないホームステイになってしまいました。でも今思えばこれは良い経験でした。なぜなら、このホームステイでもっと英語が話せるようになりたいと思うようになったからです。それからたくさん勉強してECの授業もいつもよりまじめに受けました。
そして今回迎えたホームステイ。私は今まで頑張ってきた英語の成果が出れば良いなと心の中で思っていました。ステイ先の人々が迎えに来てくれた時に、少し英語の話し方がこわく、聞き取れなくて不安でした。でも、日付が変わっていくにつれてどんどんステイ先の方が何を言っているのかがよく分かってきました。そして一緒にその家庭に行った子と行きたい場所をステイ先の方に言うと、「OK」と言ってくれて、いろんな所へつれて行ってくれました。自分たちが食べたい物をわざわざ買いに行ってくれたりもしました。
前回のホームステイと比べて、今回のホームステイはとても充実していたなと思います。理由はただ一つで、自分の気持ちをステイ先の方々に伝えることができたからです。全ての成果は出すことができませんでしたが、私がこのホームステイのために勉強したたくさんの単語と文法を使うことができ、そのおかげで今回のホームステイがとても楽しいものとなりました。次にホームステイする時は、さらにもっと英語を上達させてステイ先の方々といろんなことを話して、日本の文化のことなど教えたいです。

正直に本心を言うと、「絶好調だった。」
立教に来て初めての交流イベントで、緊張していたけれど、私はこの日が内心楽しみだった。
私は、地域交流委員だった。先輩に声を掛けて頂いた時、自分でも驚くくらい元気に「やります!」と言ったのをよく覚えている。高校で英語の力に自信を持てるようになりたいと思っていたので、本当にやる気は人一倍あったつもりである。
こうして私は、地域交流委員として、日本文化のプレゼンテーションをすることとなった。テーマは「針なしホチキス “ハリナックス” 」。たまたま友人にもらった物があったから、それを見て面白そうだから、これはどうかと提案してみたのだ。結局提案はそのまま通った。多分、ちょっとドヤ顔になる気分だった。
さて、そのように見つけた日本文化を発表する直前、絶好調どころか変な汗をかくぐらい、私はもの凄く緊張していた。
山口先輩が挨拶して、和服の紹介があって、和服の最後はまた山口先輩で……と考えていたら、出番がきた。後のことは、本当によく覚えていない。
けれどプレゼンテーション終了後、何人かの人から話しかけられ、ハリナックスについて何度か話をした。ハリナックスが相当興味深かったのか、実際にその場で注文して買ってしまった人もいたので驚いた。でも一番は、英語でした説明を理解してもらえ、それを種にして会話することが出来たことが驚きだったし、嬉しかった。
このイベントで、私は「自分からチャンスを掴むこと」の大切さを感じた。地域交流委員に入ることを決めたのは、結局自分の意志だし、Refreshmentの時間に英人に声を掛けたのも自分である。ナルシスト感たっぷりだが、受け身でいるだけではいけないと痛感した。自分からやろうとするからやる気も出るし、それこそ英語を組み立てるのも「絶好調」になる。今回学んだことは、高校での英語力アップの第1歩として心に留めておきたい。これからも「自分から」という挑戦を続けていこうと思う。
(高等部1年新入生 女子)

 

今回の初めての球技大会は少し悔しい思い出となった。私の青組はほんのわずかな差で赤組に負けた。それから今回の球技大会で立教生たちの絆の強さを実感した。手作りのTシャツに敵、味方関係なく応援メッセージを書き合ったり、他の人がプレーをしている時に応援したり、優勝目指して一つになっているんだと思うと気持ちが高まった。
私はドッヂボールに参加した。私は攻撃はできないから、そういう点ではチームに貢献できなかったけれど、ドッヂボールは最終的にどれくらいの人数が残っているかで勝敗が決まる種目なので、全力で逃げることにした。逃げを極めた結果、当日5試合やって一度しか当たらずに逃げきったので達成感があった。プレーをしながら声を掛け合ったり、仲間の応援をしたりしてとても楽しくプレーできたと思う。
私は運動はあまり好きではないが、こういった球技大会のような大会の雰囲気は大好きだ。一生懸命やっているみんなの姿を見て、よし自分も頑張ろうと思えた。まさにみんなは一人のために、一人はみんなのためにだ。
つい最近まで授業が終わったらすぐ練習だったのに、球技大会が終わってしまいなんだか少し寂しい気もする。来年の球技大会が待ち遠しい。
(中等部3年生 女子)

 

「暇」そんな言葉が脳裏をよぎる。カルタコーナーは忘れ去られているような感じだった。
1週間前、5人という極端に少ない人数で企画は始まった。楽しくて割と簡単だと思っていたカルタ。実際はとても大変だった。市販のものではもちろん英人に理解してもらえない。一から手作りである。パソコンや資料から英語のことわざを探し、1枚ずつ仕上げていく。正直、面倒臭いと思う部分もあった。前日、先輩からいきなり英語で原稿を書いてくれと頼まれ、急いで書いた。もっと早く言ってくれればいいのに… そんな思いが込み上げてくる。そして、そんな思いをよそに当日がやって来た。
「Hello!」
まずは声をかける。最初に遊びに来てくれたのは年老いたおばあさん3人組だ。簡単にコミュニケーションをとり、早速説明を始める。しかし、いざ始めようとすると、いきなりカードをとり、
「取ったわよ!」
と言われてしまう。困った。そこから僕は言い方を変え、5回近く言い直した。汗ぐっしょりだ。暑い。なんとか伝わったみたいだ。良かった。安心する。その後、プレゼンテーションが始まり、僕らは暇になった。誰も来ないのだ。刻々と時間だけが過ぎる。茶道が終わり、人波が来た。チャンス!そう思い、目のあった人、誰でも構わず宣伝した。もう汗どころではない。
しかし、意外と来てくれた。嬉しかった。それに、英人と会話を交わすのも楽しい。また違った視点から景色が見えた。
ドイツと比べると英人はどこか消極的だ。しかし、文化の交流は境目の交わりであり、とても楽しく新鮮だ。会話の成り立つ嬉しさもある。長い海外経験を活かして、もう1歩踏み出して、異文化交流、そして会話をもっと楽しみたい。
(高等部1年新入生 男子)

 

昨日の天候は雨で、球技大会には最も適さない天気となった。当日に雨が降るなんて誰も望まなかったはずなのに。
「雨だけど、楽しんで勝ちに行こう。」
先輩のその言葉は、少し雨が降っていた私の心を晴天にした。午前の部での最後は女子ソフトボールだった。私達赤組は先攻だった。最初のうちはあまり緊張していなかったけれど、バッターボックスに立った瞬間に一気に緊張がピークへと達した。だがその時、先輩方が応援して下さったのが私の緊張を和らげた。何度か失敗してしまったけれど無事打つことが出来た時はとても嬉しかった。先輩方の打ったボールは、私達の気持ちが入っている様で遠くへ飛んでいった。ホームベースを踏んだ瞬間、私の心に達成感があった。時が経つにつれ雨は強くなっていった。だが、雨など物ともせず敵チームとの点差を広げていき無事、勝つことが出来た。
午後の部でもやはり女子ソフトボールは最後だった。体育館を貸し切り状態で行った。午前の部が先攻だった為、今回は後攻だった。午前の部の何倍以上も緊張していた。皆で円陣を作り気合いを出していった。だが今回は1回目とは違い中々点を取ることが出来なかった。そればかりか7点も差をつけられてしまっていた。最終回、喉が枯れるくらい皆で励まし合った。その為か2アウトだった状態から勝つ事が出来た。感動と喜びの気持ちが私を、いやチームの皆を包んだと思う。
私は、球技大会でソフトボールをするのが3回目だったのだが、初めて自分の居るチームが勝つことが出来た。そして試合が終わり、「私の為にこのチームで戦ってくれてありがとう。」と最後に言った先輩の言葉が頭に焼き付いている。
(中等部3年生 女子)

 

以下、ホームステイをした先から手紙が届きましたので、ご紹介します。
このご家庭は今回が初めての受け入れだったようですが、立教生の様子がとても好印象であったことが手紙から伺えます。
June 11th 2012
My husband Paul and I hosted Keita, Yoshiki, Satoshi and Yuhei during half term week.  As this was the first time we had taken part as hosts for the Rikkyo School, we did not quite know what to expect during their stay.
Firstly, they were all very polite.  Secondly, they were punctual when going out or returning home, and thirdly, they were a joy to cook for.  We had some good conversations round the table about their families, Japan and school.  Together, we enjoyed a Japanese dessert sent by Satoshi’s father.
Despite the appalling weather all week, they shopped in Guildford and London and visited the Spectrum.  Here at Plum Tree Cottage they played billiards, watched tennis and football, were delightful with our cats and dogs, and bravely swam in the pool one sunny but cold evening.
We wish them all well for the future, hope Keita and Yoshiki pass the English exam, and praise them all for their mature conduct.

 

僕にとって初めてのホームステイ――今回得られたものはたくさんあったと思う。 一番大きかったのは、英国人との接し方や、対応の仕方だと思う。最初は緊張していて何を言っているのか分からなくて上手く返事が出来なかった。それでも僕を気遣ってくれて分かりやすく話そうとしてくれた。ステイ先のホストファミリーの人はとにかく優しくて親切だった。僕らの全ての間違いやミスに、
” Don’t worry.”
と言ってくれた。
一度僕たちがギルフォードに遊びに行った帰り、反対方向の電車に乗ってしまい、その結果、迎えに来てくれたホストファミリーの人を3, 40分待たせてしまった。迷惑を掛けてしまい本当に申し訳なかった。駅に着くとホストファミリーの人が、
“Hello!”
と笑顔で言ってくれた。謝ったら、また、
“Don’t worry.”
と言ってくれた。
そんな優しい家庭の中で生活していくうちに緊張もとれて落ち着いて接する事が出来るようになっていった。落ち着くと英語も耳に入ってきやすく、対応も楽だった。何よりホストファミリーの人が言う冗談とか面白い話を理解できて一緒に笑えた時はとても嬉しかった。また、自分が喋った英語が通じた事は、僕にとってとても自信になった。
最後にメッセージカードを渡した。見て笑顔になってくれて嬉しかった。別れる時は、1週間という短い間しかいなかったけど、とても悲しくなった。それは僕自身がホストファミリーと仲良くなれたからだと思うし、ホームステイという英人の暮らしに身を置く事を好きになったからだと思う。
今回のホームステイで次のホームステイがとても楽しみになった。
(高等部1年生 男子)

 

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