4月の末にイギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式がロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたのはまだ記憶に新しいことと思いますが、65日の日曜日に、この寺院で東日本大震災の為のMemorial Serviceが行なわれます。

本校の教員、生徒や保護者の方も何名か参列する他、本校のチャプレンである高野主教もこの礼拝の司式に加わり、お祈りを捧げることになっています。
震災から2ヶ月以上が経つ現在でも、地震の事後処理、原子力発電所での懸命の復旧作業、被災地域での不安な生活の様子等が報道されていますが、ここイギリスにおいても在英日本人の方々を中心に様々な募金活動等が行われています。

このMemorial Serviceにも沢山の方々が参列すると聞いております。また、式の中で、本校が共催する「ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ」に協力をして頂くことになっているロンドン大学の大沼教授が震災の状況についてお話をされることになっています。

このMemorial Serviceについては後日ホームページでレポートをご紹介する予定です。

 

      

中1/中2の英語プロジェクト、「町に出てイギリスを体験しよう!」2週目のミッションは「立教版グーグルマップ」作り。外出前夜のホームルームに英語の先生が翌日の校外学習の説明に来ました。「君たち、最近のグーグルマップを見たことある?地図だけではなくて、人の形をしたマークを地図上にドラッグするとビヨヨーンっとパノラマ写真が開いて、ネット上で町を散策できるようになっているんですよ。明日は先週君たちが予備調査をしたCranleighの町を再び訪れて、町並みのオリジナルパノラママップ作りに挑戦しましょう!」



この日も天気は快晴。

日差しは強いもののイギリスらしく清々しいそよ風が吹く気持ちのいい日でした。

学校のミニバス2台に分乗して町に到着すると、先生が町のあちこちに生徒たちを順番に配置していきます。

「君はこのカフェからそこの銀行まで」「君はこの角からむこうの靴屋さんまで描いて下さいね。」10数カ所に分かれてそれぞれ担当の町並みをワークシートに描いていきます。

建物1階分の高さごとに点線があるので、それに合わせて描くとそれぞれの絵がパノラマ写真の様に繋がる仕組みになっています。

どんなところにどんなお店があるのかは先週の調査で既に把握していましたが、改めて実際にそのお店を描いてみると意外な発見もありました。

モダンな店構えなのに、2階の部分を描き始めると木組みの古い建物であることが分かったり、窓の形が日本のとは全然ちがうことに気付いたり 

大まかに全体像を上手くとらえて描く生徒、木組みの模様を丁寧に一本ずつ描いていく生徒、立体的に描き出す生徒もいれば、平面的なイラストレーション感覚で表現する生徒もいました。

ベンチに座ったり、花壇の脇に腰掛けたり、街灯に寄りかかったりしながら描いていると、町行くイギリス人達が近づいて来て「何をしているんだい?」と聞かれたりします。

Hello!」とにっこり笑って答えなさい、と言われた通りにしてみると、緊張のあまりどことなく顔がこわばっていたり でも集合時間になると、「先生、イギリスの人にあってHelloって言えたよ!」「インタビューも出来ましたよ!3人も聞いちゃいました!あっ、あそこの人にも聞いてきます!」となかなか積極的な生徒たちも 町並みマップ用紙の裏には次週のミッション「イギリス人にインタビュー」の予告編が載っていて、「町並み地図を描き終えた人で勇気のある人は来週の練習でインタビューを始めてもいいですよ。」と言われていたので早速それに挑戦した生徒もいたという訳。

早くもイギリスの町ばかりでなく、イギリスの人とコミュニケーションをとることにも興味を持ち始めたようで、第2回の「イギリス体験」も上出来だったようです。

                              

入学した頃、このクラスが好きでなかった。

嫌いではなかったけれど、はっきり言って、つまらなかった。

いいクラスにしたい、と願う日々が続いた。

しかし、変化は自然と起こった。

高3を送る会で赤鼻のトナカイ、テニスコートでの雪合戦等を通じ、じわじわと結束していった。

仲間はどんどん増え、日を追うごとに、個性輝くクラスとなった。
 いつの間にか、皆と過ごす時間が止まることを願うほどになった。

奇声や笑い声が飛びかうホームルーム前、配布された日本のお菓子の争奪戦、体育の激しい男女混合ドッヂボール、おろそいのパーカーで燃焼した球技大会、ガラス越しに手を振り合ったロンドン・アイ、感動と爆笑の最後のホームルーム・・・。

ふと思い出すと、今でも心が温かくなる。
 勉強は大変だったけれど、皆がいたから頑張れた。

苦手な所を分かりやすく教えてくれた友達、難しい単語の面白い覚え方を一緒に考えてくれた友達、テストで競い合って共に伸びた友達、つらい時こそ励まし合った友達・・・。自分は一人じゃないって安心できた。
 私は、クラス全員の長所をしっかりと言える自信がある。

クラスを盛り上げてくれた友達、一緒にふざけてくれた友達、悩みを親身になって聞いてくれた友達、自分で気付かない疲れにさえ気付いて心配してくれた友達・・・。一人一人が私にとって大きな存在だった。
 クラスの皆と過ごす時間が大好きだった。

皆と出会い、協力し合い、困難を乗り越え、喜びを共有し合った思い出は、離れ離れになるこの先も、わたしの誇りとなることを確信している。

ありがとう。

 

                          

   わたしの高校生活は、良い事ばかり。悪い思い出なんて、良かった思い出と比べると本当にちょっとだけ。と言うより、この学校に来てから、嫌な思い出を忘れられるようになった。何を言っても受け止めてくれる友達と出逢った。そのおかげだと思う。嬉しかった事を友達に話すと、一緒に笑ってその嬉しさは倍になる。悲しかった事、辛かった事を聞いてもらうと、私の気持ちは晴れて、また次に進める。本当に良い環境にある。
 多くの人が、何かある度に学校の文句を言う。でも本当に嫌だと思っている人なんて居ないと思う。1年生のオープンデイ準備期間中、友達に聞かれた。「学校は楽しいか?」「俺は、この学校が大好きなんだ。」今でも鮮明に残っている。いつも文句ばっかり、入学したての頃、この子は学校が嫌いなのかな、と思った事さえある。そんな子が、本当にストレートに、たいして仲良しでもなかった私に言ってくれた。この話を聞いてから、もっと楽しくなった私の立教生活。どんな事でも友達が居るから楽しいし、頑張れる。くだらない事でも大爆笑。毎日が同じ事の繰り返し、だけど毎日新鮮で刺激的。
 休暇で家に帰ると、弟との話題は学校での事ばかり。それを聞く両親が笑ってくれて、「学校の話をする時は、楽しそうだね。」と言う。たしかにそうなんだ。私の生活は、友達と過ごす事で満たされて、友達なしの休暇は、とっても退屈。早く学校が始まってほしいと思うくらい。
 学生の本分は勉強。勉強だってそうなんだ。一人ではくじけてしまいそうな時、いつもそこには友達がいる。励まし合って難しい問題にも立ち向かう。伸び悩んでやめてしまいたいと思った科目も、もうちょっとだけ頑張ろうと思えたのは、友達と受けるその授業が楽しかったから。
 大学生になった先輩や親など、多くの人が言う。小学校より中学校、中学校よりも高校。だんだん楽しくなるよって。大学生は本当に楽しんだよ、って。これ以上の楽しいことってあるのかな、と思う事もあるけれど、きっとわたしの未来は明るい。今までの環境とはまた違って、また新しい。辛い事もきっとある。それでも新しい友達が出来るだろう。きっとその友達に助けられて、乗り越えていける。希望に満ちている私の未来。これからが楽しみだ。
 いつも恥ずかしくて絶対に言わないけれど、この環境においてくれた両親には本当に感謝している。友達にも素直じゃないから言わないけれど、心からありがとうを伝えたい。先生方にも、感謝しかない。先輩と後輩にもありがとうございました。この3年間、私と関わりを持ってくれたすべての人に、最大級のありがとうを・・・。

 

 

 

 

                                  

初夏らしい快晴の一日、立教英国学院の小6から中2の生徒は、近くの街へフィールド・ワークへ出掛けました。

今回のテーマは『オリジナル・マップ作り』。英語・社会の合同授業で、午後の2時間を使って行いました。『歩いて感覚をつかむこと』『街を観察すること』『自分で説明、表現できるようにすること』などを目的にしています。

訪れた街は、ホーシャム(HORSHAM)。何人かはENGLISH COMMUNICATIONの授業で昨年来たことのある街ですが、ほとんどの生徒にとって初めてです。ホーシャムはクランレー村(CRANLEIGH)よりは大きいですが、ギルフォード(GUILDFORD)と比べると小さくこぢんまりとしています。全体的にかわいらしく、モニュメントや噴水の広場もあちこちにあって人々が集い、親しみやすく歩きやすい街といえます。

さて到着すると、4人ずつのグループに分かれました。それぞれに社会・英語の引率の先生が付き添い、まずは街を歩き回ってみます。

「スタート地点はここ。太陽の向きは?時間と影の伸びている方向を確認して。」

周囲の建物も確認しながら現在位置を把握。

「では歩き始めましょう。まっすぐ歩いて、まずここを左折。」

といよいよフィールドワーク開始です。

「ではこの小道を渡ります。スタート地点の広場と平行しているんだよ。」

「・・・まっすぐ歩いてこれが一番にぎやかな通り。」

「空間の関係をきちんと考えながら歩くんだよ。」

「この広場をぐるっと回ります。地図記号を使う目印の建物に注意してね。」 「あっ、何か記念碑がある!」

「ここを右折してまっすぐ歩いて・・・ここがどこだか分かる?」 「最初のにぎやかな通り!つながったー!」

「ヨシ、通りの名前も確認!」 「あそこ。あそこに書いてある、WEST STREETだ。」

「左折してまっすぐ歩いて、あの建物は何だ?」 「LIBRA・・・ああ、図書館だ。」

「混乱してきた・・・」「あれはさっき通った所だよね?」「つながった!」とあれこれ喋りながら、先生のガイドで最初に全体図を把握します。

一度座ってクリップボードの方眼紙に、街の全体構図を描きます。

平行して、曲がって・・・曲がり角に何があって・・・・・・生徒たちは思い出しながら、ざっと地図を描きました。

「じゃあ次はもっと細かく確認しながら歩こう。全体構図を確認しながら、目印になるもの、目立つお店、名前も確認して。カメラを持ってきた人は記録も撮ってね。」
途中の記念碑、イギリスらしいお店などのミニガイドを耳にしながら、手元の方眼紙に書き込んでゆきます。

「これ何のお店?」

「本屋さんだよ。本屋の名前はあれ。『本屋さん』のメモもいるね。」
「ちょっと特別にわき道に逸れてみよう。2分だから。-ここ、ここ。これは2代前の生徒会が全校生徒から店名を募集して名前を付けた日本食レストランです。」

「ここはARGOSといって、カタログショッピングの店だよ。」

「先生、カフェが多いねえ。」「携帯電話のお店も目立つよ。」
生徒それぞれの観察力が光ります。
ギルフォード・ショッピングで見掛ける店は誰もが知る目印。通りの名称をアルファベットで書くのも大変でしたが、一生懸命つづりを書き取りました。見掛けだけでは分からない店は「あの人に聞いてみよう!」と、先生が指示する間もなく、通りがかりの英国人に尋ねてみたり。時間が不足するほど興味津々にあちこちを見てまわることが出来ました。自分の足で歩いて「つながった!」「わかった!」という発見と感動は何ものにもかえがたいものです。
先生のミニガイドも参考にしながら、個々の目でラフ・マップを完成させました。
学校に戻ってきてから新しい白紙が配られ、地図記号やイラスト、色付けなど、それぞれの独創性を生かしてオリジナル・マップを作成中です。
すでに個性あふれる素敵なマップがいくつも提出されています。
完成作品はもうしばらくしたら掲載したいと思います。

       

去年より実施されたスポーツテスト。

今年も5月15日の日曜日の午後、8種目の測定が行われた。

体育館では、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、立ち幅跳び、テニスコートでハンドボール投げ、400m陸上トラックでは、50m走、1500m走(男子)、1000m走(女子)が行われた。

生徒各々、自分の運動能力のレベルを知る良い機会となった。

単なる計測だけにとどまらず、1000m、1500m走では、友人、先輩、後輩の走りに「頑張れ!」「あと少し!」「残り1周!」と温かい声援が飛び交い、ゴールした者は拍手で迎えいれられていた。

みんなでお互いに励ましあって過ごした日曜日の午後となった。

自分の測定結果を全国平均と比較して、これからの自分の体力作りの参考にし、来年のスポーツテストでは自己測定記録の更新に努めて欲しいと願っている。

                       

今年度から新たに始まった英語科プロジェクトは中学部1年、2年生を毎週近くの町に連れ出して、イギリス体験をさせようという試み。本校では週に8時間の英語の授業がありますが、そのうち4時間はネイティブスピーカーによる英会話(EC: English Communication)の授業、そして残りの4時間が日本人教員による日本の教科書を使った英語の授業です。昨年度からECの授業で学期に1度近隣の町で英語実習をする試みが始まりましたが、今年度から中学部1、2年の授業で、これを恒常的に授業に組み込むことになりました。



学期始まりの各種行事が一段落した5月9日からこの校外学習が始まりました。第1回目は学校から15分程のところにあるCranleigh(クランレー)という町に外出。約2/3の生徒が新入生で、初めて外国の町に出る生徒も多かったので、初回のテーマは「イギリスの町体験」。トピック別に4つのグループに分かれて30分程町を散策しました。

「イギリスで一番大きな村」を自称するこのCranleigh、南イングランドの片田舎にある町ですが、銀行、スーパー、大手チェーン店などが複数揃ってそれなりに充実した規模の町です。メインストリート沿いにはチェーン店以外にも地元の店が軒を連ね、中央の広場にはカフェのテーブルが並び地元の人々がゆったりとくつろいでいる姿も見られます。端から端まで歩いても15分程のメインストリートですが、その外れには緑豊かな田園風景が広がり、おとぎ話に出てくるような可愛い家々が散在しています。

Cranleighの美しい風景」を探す班は先ずメインストリートの端にある大きなフィールドから出発。週末になると白いユニフォームを来た人達がクリケットを楽しむ広い芝生を写真で撮った後は町の中央に向かって並木道を歩きました。この小道は30メートル程の幅の緑地帯を間にしてメインストリートと平行して続いています。そのメインストリートでは「Cranleighのお店調査」班が地元のお店の種類を調べながら歩いているのが見えました。中央の広場あたりまで、この並木道沿いには比較的大きめの住宅が並んでいます。「Cranleighの家/建物」をトピックに選んだ班は、日本の建物との違いを調べるというミッションのもと、それぞれのワークシートに気付いたポイントを書き込んでいきました。残るもうひとつの班は「Cranleighの公共施設/標識」を調べていました。ヘルスセンターや図書館、スポーツセンターや郵便局等を探し、英語で書かれた標識や案内をメモしながら町のあちこちを散策しました。

30分程の調査で分かったこと:メインストリート沿いのお店の数は105軒、住宅はメインストリートから緑地帯を隔てた並木道沿いに多く、23軒。イギリスの家はレンガ作りの家が多く、煙突が目立つ。塀もレンガが多く、郵便ポストがその塀の中に埋め込まれているのが面白かった。緑がきれい!小さな池が町の中にあって、自然な感じがした。公園みたいな広い芝生があってお昼寝できそうな感じで気持ち良さそうだった。古き良き時代の建物に現代的なお店が入っている。図書館、郵便局、病院と一通りの公共施設が揃っていて、銀行は4軒。お店の種類で一番多かったのはレストラン/パブ/カフェなどの飲食店で8店舗、その次が不動産屋さんで5店舗、第3位はスーパーで4店舗。イギリスらしいと思ったお店は「フィッシュ&チップス」のお店。その理由:お店の入口にかかっていた看板を見たら、開店時間がとっても短かったからー。鶴のマークが町のいたる所にあった:広場の中央にある時計台の上、ベンチの脇、バス停のガラス囲いの透かしの中、町の真ん中にある古い水飲み場みたいな建物の屋根の上etc.  後で調べてみたら、この町の名前、Cranleighの最初の部分は、鶴(Crane)からきているとのこと、納得!!

2人~5人のグループに分かれて作業をしましたが、ワークシートを書き込みながら歩道を歩いていて「周りを見ながら歩かないと危ないよ」とイギリス人の方に助言をされたり、いつの間にか友達とのお話に夢中になって作業が中断したりと次回の校外学習に向けての反省点もありました。でも、初めてのイギリスの町はこんなに小さな町でもたっぷりと満喫できたようです。町の概要を大体掴めたところで、次回は再びこの町を訪れ、もう少し詳しく町並みを調査することにしました。

                     

10年ぶりに訪問させて頂きました。
卒業して15年経ちますが、当時から変わらない建物や緑に懐かしさが込み上げてきます。
先生方にお会いできて、昔の話をして思い出に浸ろうと思っていましたが、フライデースポーツを思いきりやってしまいました。
高校時代に戻った気分です。また来ます。

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