帰宅日前日12月10日の午後、生徒会主催のクリスマスコンサートが開かれました。

前日に行われたスクールコンサートは学校主催のクラシックコンサート、そしてこの日のコンサートは生徒会が主催する高校3年生とのお別れコンサートです。

 

10数年前に始まったこのコンサートは生徒会と音楽科の先生が協力して始まったもので、クラシック音楽に限らずクリスマスらしい曲を皆で演奏し合って高校3年生との最後のひと時を過ごそうというものでした。

 

「全校生徒の帰宅のパッキングが終わらなければコンサートは出来ませんよ。」という先生方の条件をきちんと守って、ただでさえ忙しい学期末にもかかわらず、全校生徒が一丸となって高校3年生の為に準備を進めます。

ここ数年来、コンサートの最後に各学年から高校3年生へのメッセージや贈る歌、そして高校3年生からもそのお返しの歌やスピーチという形式も定着してきました。

 

常に生徒たちが中心となって運営され、少しずつ新しい要素が取り入れられていくこのスクールコンサート、今年の生徒会も更にこのコンサートに新趣向を取り入れました。

音楽ばかりではなく、ショートトークやダンスも入れようというもの。

クリスマスの雰囲気をきちんと保ちながらも、皆で腹をかかえて笑ったり、手拍子をしながらステージ上で華麗にステップを踏む仲間に声援を送ったり、2時間ほどのコンサートはあっと言う間に終わり、全校生徒にとって思い出たっぷりのイベントになりました。

その様子をこちらのギャラリーでご覧下さい。

 

 

   

   
   

Winter Special 第3回は学期末恒例のスクールコンサートの写真をお届けします。

長い2学期中に授業やプライベートレッスンで練習した成果を学期末のステージで披露するスクールコンサート。

11月初旬にはオープンデイコンサートもあったので、同じ曲を更に磨いて発表する生徒もいればオープンデイ後の短期間に別の曲に挑戦する果敢な生徒達もいました。

全校生徒、スタッフはもとより、近隣のイギリス人の方々や保護者の方々も遠路はるばる聴きにいらっしゃる大イベントなので、出演する生徒たちは期末試験が終わるや否や最後の練習に大忙し。

ところが今回はだれも予期しなかった大ハプニングが起こりました。

 …前日に降った大雪の為、お客様ばかりでなく、伴奏をして下さるはずだったイギリス人スタッフの方々も来れなくなってしまったのです。

一時は中止になるのではないかと思われたコンサートでしたが、急遽高校3年生の先輩が伴奏をして下さったり、演目を少し減らすなど工夫をした結果、なんとかコンサートを敢行することができました。

中には大雪にもかかわらず海外から演奏を聴きにきて下さった保護者の方々もいて、生徒たちもいつも通りの素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

そして今回は、ステージの脇に飾られた大きなクリスマスツリーだけではなく、外に広がる真っ白な雪景色もこのスクールコンサートをとってもロマンチックに演出してくれました。

(写真はこちらからご覧下さい)

  
     
  

 

今年は例年になく雪の日が多い学期末となりました。

期末試験期間中でも雪が降れば外で走り回りたくなるのが子供たちの性分。

休み時間ともなれば中庭やドライブウェイに積もった雪を手で固めて雪合戦!

 

 

  

さらさら雪で作った雪玉は空中でホワッと舞ってきれいなスノーシャワーになりました。

寒さ知らずの小学生や中学生はもちろん、期末試験や受験勉強で毎日多忙な高校生達も真っ白な雪を見ると自然と顔がほころんで後輩達と一緒になってひと遊び。

低く立ち込めた雪雲の下ではいつもキャンパスに生徒達の楽しそうな声が響き渡っていました。

第2回Winter Specialの映像はそんなキャンパスの雪景色をご紹介します。

生徒たちが雪のキャンパスを元気に走り回る姿、そして生徒のいない静かで神秘的なキャンパスの様子もあわせてご覧下さい。

(写真はこちらから

 

 

  

  
  

クリスマスも終わり、あとは新年を待つだけ。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今年のヨーロッパは近年にない寒波に見舞われ各地でかなりの積雪がありました。

イギリスでもクリスマス前に数日にわたって雪が降り、校内はもちろん近隣の村や町もきれいな雪化粧。

日本のクリスマスシーズンのイメージとはちょっと違うかも知れませんが、クリスマスイルミネーションが白いバックグラウンドに映える静かで美しいホワイトクリスマスとなりました。

 

さて、もう数週間前のこととなりますが、同じように大雪が降った学期末諸行事の映像がまとまりましたので、これから数回に分けてその様子を皆様にもお伝えします。

あわせて、キャンパス内の美しい雪景色や近隣の村の美しいホワイトクリスマスの様子もご紹介する予定です。

どうぞお楽しみに。

 

 

第1回は、期末テストが終了した12月6日から数日の様子。

本校では試験休みはありませんので、期末試験が終わると帰宅日までの数日間、答案返却はもちろん学期末の諸行事が相次ぎ、忙しくも充実した毎日が続きます。

特にこの2学期末は、年明けに日本で行われる各大学の入学試験受験の為来学期は帰寮しない高校3年生を送り出す諸行事が目白押し。

生徒会を中心に様々なイベントが行われました。

6日月曜日には早速教員室入口のホールに生徒会がクリスマスカードボックスを設置。

生徒たちはアルファベット順に並んだボックスに、帰宅日までの数日間、友達やお世話になったスタッフの方々へのクリスマスカードを入れていきます。

そして休み時間の度に自分の名前のイニシャルがついたボックスを点検。

「あっ、あの先輩からも来てる!」「よし、あいつにも書いてやるか。」「そう言えば、今学期の最初の食事の席で隣に座っていた新入生にもだしておこうかな…」 予想もしなかった意外な先輩や後輩、スタッフからのカードが入っていることもあり、この心温まるアナログなカード交換は2学期末の生徒たちの楽しみのひとつ、そして立教英国学院の伝統的なクリスマス行事のひとつです。

 

 

 

7日火曜日には高校3年生がダイニングホールに大きなモミの木を運び込んでクリスマスツリーの飾り付けをしてくれました。

男子が力仕事、そして女子がイルミネーションや小物の飾り付けという例年通りの分担で美しいクリスマスツリーが出来上がりました。

 

 

 

 

 

同日の昼食時にはこのダイニングホールでSpecial English Dinnerがありましたが、このディナーは、金曜日のクリスマスディナーとあわせて、毎年この2学期末にキッチンスタッフの皆さんから生徒たちに贈られるとても嬉しいクリスマスプレゼントです。

白いテーブルクロスの上に置かれたポインセチアの鉢、一人一人の席に用意された赤や緑のスペシャルナプキン、お手製のケーキやミンスパイ、そしてメインのローストビーフ…と、キッチンスタッフの温かな思いが伝わってくるこれらのスペシャルディナーは2学期末には欠かせない行事のひとつです。

(写真はこちらからどうぞ。)

 

   

 ↑ 表面 :イギリス大雪(1月)
 裏面 :オープンデイポスター ↓

主の御名を賛美いたします。

今年もまた沢山の方々から暖かいご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 

今年のクリスマスカードには、迷わず表の写真を選びました。

今年1月初めに降った大雪の写真です。

例年にない積雪量で、英国南部は一時交通も遮断され、停電にもなりました。

新学期開始を目前に、何とか生徒が帰ってくるのに間に合うよう、日本人教員・英国人スタッフが力を合わせて校内の雪かきをしたのが今年の仕事初めになりました。

 

4月の新年度の開始時には、アイスランドの火山噴火に伴う火山灰の影響で空港が閉鎖となり、生徒の飛行機便が欠航となる事態に見舞われました。

その後2週間にわたって連日教員が交替で空港へ生徒を出迎え、日程を遅らせた球技大会には全員が無事揃って参加することができました。

 

このカードの裏面の絵は、全校生徒の投票によって今年のオープンデイのポスターに選ばれた高等部2年生の作品です。

ドラクロワの原作をもとに、東前校長と私、担任の橋川先生と高橋副校長が自由の女神に率いられ、全校生徒が後に続いています。

バックには立教の校舎が、足元には立教の森に咲くブルーベルの花々が描かれ、よく見ると自由の女神は鉄砲の代わりに当直生徒が鳴らす起床のベルを手にしています。

 

「REVOLUTION」というテーマのこの絵は、今年の本校を象徴する絵かもしれません。

新春かるた大会に始まって、イギリス人教員による英語コミュニケーションの授業、夏休みのホームステイ、短期留学、サイエンス・ワークショップ、高等部3年生の夏期講習、JAPAN祭への参加、社会人クラブとのバスケットボール合同練習、Woldingham Shool との交流、クランレイでのフィールドワークなど、様々な新しい企画に取り組んだ一年でした。

 

9月に立教学院各校を代表する皆様に本校をご訪問いただいたことも象徴的な出来事といえるでしょう。

その後皆様に同行して立教学院創立者のウィリアムズ主教の逝去100年記念墓参に参加させていただいたことは、今年ちょうど立教生活50年をむかえた私自身にとっても記念すべき出来事となりました。

 

これからもチャレンジ精神で新たな試みに挑戦していく所存でございますので、皆様の変わらぬご支援、ご助言を賜りたくお願い申し上げます。

皆様どうぞ健康でよきクリスマス、新年をお迎えください。

 

 

2010年12月

立教英国学院 校長 棟近 稔

   
   

 

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップの写真集に続いて、今度はその様子を紹介するDVDが学校に届きました。

このDVDはワークショップに協力して下さったスポンサー会社や来年度のワークショップに興味をもつ学校や団体にこれから送られるそうです。

日英の高校生が生活と研究を共にし、科学研究の最高峰ケンブリッジ大学で学んだ1週間の記録を収めたDVD。

その中からダイジェスト版を本校のHP用に特別に公開する許可を頂きました。

どうぞこちらからご覧下さい。

 

     

  
      

 

今夏ケンブリッジ大学で行われたサイエンスワークショップ。

その時の写真が撮影カメラマンより届きました。

イギリスはここ数日再び寒波が押し寄せ、今年はホワイトクリスマスになるのではと連日のニュースですが、こんな時に届いた夏の写真はちょっと懐かしく、それでいて今もまだとっても刺激的です。

ワークショップに参加した生徒たちにはあの時の決意を再び蘇らせるきっかけに、そして参加しなかった人たちにもとっても良い刺激になるのではないでしょうか。

約70枚の今夏の思い出はこちらからどうぞ。

  

「日本の美しさと深さ」

       本校のチャプレンによる連載記事第2回目

髙野 晃一

私は今から45年前にカンタベリーの神学校で1年学び、35年前には北のダラムに近い教会で2年働き、7年前に立教に来ました。これで3度目のイギリス生活です。

イギリスでも今では年毎に食材は豊富になっていますが、海外に住むと日本食の美味しさに気付きます。

日本では当たり前の食べ物が、何でこんなにも美味しかったのかと思います。

前のイギリス生活がロンドンから離れていたこともあって、日本食は全く手に入りませんでした。

日本からの来客のお土産「チキンラーメン」を、家族皆で分け合って食べた時の美味しさは今でも忘れられません。

海外で生活をしてみると日本食と同じように、日本の美しさや深さに目が開かれます。最初カンタベリーの神学校に来た時、私は日本語の「旧新約聖書」と斉藤茂吉「万葉秀歌 上下」を持って来ました。

日本では落ち着いて読めなかった万葉集を、一日に一首ずつ繰り返し読み、日本語の通じないイギリスで日本語の美しさ深さに触れ学びました。

 また日本は仏教国ですから、神学校の友達から仏教に就いて度々聞かれましたが、大学で英米文学科出身の私はシェイクスピアやワーズワスは知ってはいても、大乗仏教に就いては全く答えられず大変恥ずかしい思いをしました。それで日本に帰国してからは出来る限り万葉集や大乗仏教の本も読み、その素晴らしさに眼が開かれました。

幸い関東と大阪にも住めたので、実際に自分の足で万葉や日本仏教ゆかりの地を訪ね理解と感動を新たにしました。

 

衾道(ふすまじ)を

引手(ひきで)の山に妹を置き

山路を行けば生けりともなし

 

妻を亡くし三輪山近くの引手の山(竜王山)に埋葬し、ひとり山路を帰る私は生きている心地も無い、柿本人麻呂の悲痛な和歌です。

現在も桜井から天理まで通じる日本最古の街道「山の辺の道」は、万葉の和歌と深く関わっているゆかりの地です。

 

なにとなく心騒ぎていねられず 

あしたは春の初めと思えば

 

雪深い越後の国上山、五合庵の良寛さんの和歌です。

厳しいイギリスの冬から春の気配を感じる季節には、この和歌の心が通じ合う気がします。

 第二次世界大戦後日本は封建主義の名のもとに、その長い歴史を通して養い育てて来た素晴らしい伝統を、ほとんど捨て去ってしまったのではないかと思うことがあります。

日本を離れて海外から日本を見詰めると、返って日本の美しさ深さを見出せるのではないか。

私自身が生徒たちと共に学びながら、今でも毎日新鮮な日本の発見をしています。

 

 

※チャプレン挨拶のコーナーは以下のサイトからご覧下さい。

http://web.me.com/rikkyouk/RikkyoSchoolinEnglandOfficialWebSite/chaplain.html

  
  

本校で14年に渡って校内施設のメインテナンスやクリーニングを行い、ドライバーとしても活躍してこられたMr. Horneyが本日をもって引退されることになりました。

生徒たちは既に帰宅してしまった後でしたが、全教員が昼食前に集まってMr. Horneyに感謝の意を表しました。

全スタッフを代表して棟近校長からプレゼントの包みが渡されると大きな拍手がおこりました。

 

1972年の開校以来、教室棟/管理棟/体育館/陸上トラックなど次々と新しい建物が建設され、近年ではサッカーピッチやテニスコートの再整備が行われるなど本校の施設は目覚ましい勢いで拡充されてきましたが、一方で100年以上の歴史を誇る元マナーハウスやそれに付随する古い建物なども校内のあちこちに点在し、そのメインテナンスは学校の維持には欠かせないものです。

Mr Horneyは生徒がいない休暇中になればドミトリーの壁を塗り替えたり、学期中に施設の故障があればすぐに来て直してくれたり、入学式や卒業式などの式典が近づくと中庭の敷石や管理棟入口の大きな階段にウォータースプレーをかけて掃除をしてくれたりと、本校の為、生徒たちの為に労を惜しまず尽くしてくれました。

生徒たちを近くの医者や病院に連れて行くのも彼の仕事ー 保健室のスクールメイトロンと一緒に必要とあればすぐに生徒たちを送っていってくれました。

校内ですれ違えば「Hello!」の言葉をいつでもかけてくれる笑顔の優しい英国人紳士でした。

 

つい先日の大雪の時には、地元の学校はほとんどが休校。

全寮制の本校は全生徒が校内で生活しているので、近くの村に住む教員も一面の銀世界の中、全員がなんとか自力で車をだして出勤。

ほとんど車通りがなかったのは、こんな日にはイギリス人達はまず働きにでないから。

ところが、Mr Horneyをはじめとする本校のイギリス人スタッフはこんな日でも朝から出勤して下さり、早速校内の雪掻きを始めてくれました。

昼食が始まる頃にはドミトリーと教室、食堂の間には両側が真っ白な雪で飾られた可愛い小径ができていました。

そしておじさん達がさらにずっと向こうで次の小径を作って下さっているのが見えた時には、本当に頭の下がる思いでした。

 

長い間どうもありがとうございました。

 

  

 

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