中学部2年生のオンラインホームルームではいろいろな試みをしました。その中からいくつかご紹介。

まずは「幼少期写真当てコンテスト」。ブレイクアウトタイムの時にスマートフォンに入っていた小さい頃の写真を自慢気に見せていた子を見て思いついた企画です。クラスの皆が自分の小さな時の写真、2歳以下のものを出し合って、一日3人、誰の幼少期の写真か当てるゲームをしました。今はバリバリのサッカー少年が小さな時は女の子のように可愛かったり、今と全く変わらない顔をしている1歳の頃の写真だったり、やけに古い写真だと思ったら先生の幼年期の写真だったりと、皆でワイワイガヤガヤやりながら過ごすとても楽しいひと時でした。写真探しをする時に、お父さんやお母さんと昔の写真を見ながら話に花を咲かせることが出来た子供たちもいたのではないでしょうか。

その次は、「今日の名言」。同名の「共有ファイル」を作成して「クラスルーム」に置いておきました。「大変な時期だからこそ皆いろいろなことを考えますよね。そういう時に思いついた名言を皆でシェアしましょう。」という企画。担任自らいくつか載せて解説までつけたものの、暫く無反応。学期を通して「名言」を載せてくれたのは延べ10名ほどでしたが、それでも「先生、今日の名言入れておいたよ!」と言ってくれると無性に嬉しくて、皆でその「名言」を読んで気持ちを分かち合いました。苦しい時だからこそ色々考えて、何かに気づいた時に出る「名言」。形に残してそこに置いておくと、いつかきっとまた自分を励ましてくれる時がある、そんな「名言」達をいくつかご紹介しましょう。

★ 成功は失敗する自由から来る。

★ なんもしなかったなら、おなかはすかない。(本人解説:いつも何もしてないと言っているけど、おなかがすいてるということは何かしたということ。)

★ 本当に怖いのは、お化けでも人間でもない、自分を見失った自分だ。

★ 困ったときは【Ctrl】キーと【Alt】キーを押しながら【Del】キーを押そう!

最後に「〇〇とかけて何と解く?」シリーズ。予め「お題」を「クラスルーム」の掲示板に出してしておいて、週末までに「フォーム」で「✕✕と解きます」を先生に送って皆と共有。そして「その心」を次週のホームルームで一日2−3人ずつ発表していく、というちょっぴり知的な遊びでした。国語科の先生を唸らせるようなものから、皆を笑わせる楽しいものまで様々。いくつかの作品?をこちらにもご紹介しましょう。

★「コロナウィルス」とかけて何と解く?

⇒忙しそうなお母さん  【その心は?】⇒ どちらもきげん(起源、機嫌)が分かりません。

⇒サッカーの試合    【その心は?】⇒ どちらも(感染、観戦)するでしょう

⇒宿題         【その心は?】⇒ なかなか終わらない

⇒鏡          【その心は?】⇒ どちらも「うつる」でしょう

★「立教生」とかけて何と解く?

⇒色鉛筆        【その心は?】⇒ 十人十色でしょう

⇒大砲         【その心は?】⇒ どちらも驚異(脅威)の力をもっているでしょう

⇒売れない芸人     【その心は?】⇒ どちらにも「ブレイク」が必要でしょう

⇒ネクタイ       【その心は?】⇒ 固く結ばれている

大混乱で始まったオンライン「ホームルーム」。数ヶ月の間、月〜金で毎日行われた「ホームルーム」。こんな時期だからこそ、それぞれの子供たちの心に残るよい思い出になったことと思います。

「一番印象に残っているのは、なんだかんだ言ってホームルームでした。今日思ったこととかを躊躇なく言える、これが本当のホームルームの意味なのかなと思います。」(男子)

「実際に会う前からオンラインで繋がれて良かったと思えるようになりました。友達と仲良くなるうちに早く会いたいなと思えて、初めて会うのに顔見知りという不思議な感覚がありました。 」(新入生女子)

「ZOOMを使うのも初めてで、最初はとても緊張していました。でも、初日のHRでみんなの顔を見て安心しました。いつものHRでは出来ないような試みも出来て、楽しかったです。」(女子)

「僕にとってのストレス解消法の一つはおしゃべりなので、ホームルームの時間が待ち遠しかったです。遠く離れていても、まるで隣で話しているような気分になれたことは、自宅で過ごすストレスを和らげてくれました。」(男子)

新型コロナウィルスの影響で生徒たちはイギリスにある本校に戻れず、急遽入学始業礼拝はオンラインで挙行、そしてその翌々日、初めてのオンラインホームルームがビデオ会議アプリ「ZOOM」を使って行われました。

一人、また一人と少し恥ずかしそうな顔をして画面に順番に登場する顔、顔、顔、そして顔。「繋がった!」「マイクが入ってませんよ。」「あれ?さっきまでいたのに。」「聞こえますかー?」大混乱の初日オンライン・ホームルームでしたが、久しぶりに皆の顔を見ることが出来てとっても幸せでした。

「最初のホームルーム、画面越しに見えた皆の顔がとても印象的で今でも忘れられません。」

今学期最後のホームルームのコメントで、ある生徒がそんなふうに書いていたのが印象的です。

毎日日本時間の午後6時半から始まるホームルーム。その前にある2−3時間のインタラクティブ授業とそれぞれのご家庭の夕食の間にあるとても不思議な時間でした。勉強をするわけでも、先生からの諸連絡をただ聞くだけでもなく、早めに「入室」してくだらないことを話したり、誰かの問いかけに皆であれこれ答え合ったり… 他愛もない時間がとても貴重に思えて、コロナ禍の日常の中では何となくいつも楽しみにしていました。

たいてい前の授業が終わると直ぐに2,3人が入ってきます。前の授業がない時には30分も前から「待合室」にいて、先生が「入室許可」のボタンを押すまで画面の前で待っている子もいました。かと思えば、時間になっても現れず、先生から「誰かラインで連絡入れてくれる?」と頼まれた友達が連絡すると、「ネットの繋がりが悪くて入れません!!」などというトラブルもしばしば。そしてやっと全員が揃うと、いつもの通りまずはオンライン・小テストが始まります。Googleの「フォーム」というアプリを使って毎日英単語のテストをしました。「送信」ボタンを押して回答を送ると直ぐに自動採点されて目の前でそれがグラフになります。皆で今日の点数を共有画面で眺めるのがいつの間に習慣になっていました。「おっ!今日は8割の人が満点!」先生の嬉しそうなコメント。集計グラフの名前はすべてペンネームですが、自分の点数を苦笑いで誤魔化している友達を当てるのもまた楽しいひと時でした。

特に終了時間が決まっていないホームルームだったので、小テストの後の諸連絡が終わっても、「何かしましょうよ〜」と画面上でしか友達に会えない子供たちからのおねだり。ZOOMのグループ自動割当機能を使ってアトランダムの小グループに分かれてお話をしたり、皆でゲームをしたり、クイズを出し合ったりして過ごしました。1週間に一度、木曜日になると学校のチャプレンと保健室の先生が隔週でホームルームに遊びに来てくれました。オンライン授業で画面を見過ぎて体の不調を訴える子供たちには保健室の先生がアドバイスをしてくれたり、体操やマッサージを教えてくれました。チャプレンはイギリスやご自宅の周りで起きていることをお話してくださったり、人生について語ってくれたりもしました。それぞれが自宅の中で過ごす単調な日々でしたが、日本とイギリス、画面の向こうとこちら側で不思議に繋がっている感覚はコロナにも負けない強い自分を磨くいい機会になったように思います。

「後から振り返ったら君たちの人生のとっても大切で貴重な日々になると思いますよ。」

担任の言った言葉がわかるのはずっと先のことなのか、それとももう身にしみてこの「特別な時期」を感じていたのか分かりませんが、画面の向こうですらこの数ヶ月の子供たちの成長ぶりが感じられた、そんな濃〜い時間だったように思います。

来学期は是非、その成長した姿を目の前で見てみたい ―― 楽しみがまたひとつ増えました。

ハーフターム中の自主参加課題として30名ほどの生徒が英文エッセイに挑戦しました。その生徒たちの中から、自分の英語力、文章力を更に伸ばしたいという生徒たちがエッセイライティングワークショップに参加してきました。

前回に続き、今回は7月29日に行われた大阪ワークショップに参加した高等部1年生の感想を掲載します。

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エッセイライティングワークショップに参加して

私は7月29日に大阪で開催された、IIBC主催のエッセイライティングワークショップに参加しました。

ワークショップでは、まず初めに軽いゲームのようなものをした後、エッセイの書き方について2人の外国人の先生にレクチャーしていただきました。エッセイはIntroduction, Body Paragraphs, Conclusionの3つで構成するのだと初めて知りました。これまでに書いたことがある人や、学校や塾などで習った、もしくは自ら学んだ人からすると、「そんなこと」と思うかもしれませんが、それらのどれにも当てはまらなかった、日本語の作文などしか書いたことがなかった私には、構成が起承転結でないというところからが学習でした。以前、英検のライティングの書き方を習いましたが、それは英検対策用の書き方だったので、実践的な英文エッセイの書き方とは違うということも同時に学びました。

その後は各々自分の書きたいトピックで文の構成をイメージし、エッセイを書いていきました。ハーフターム期間中に自由参加型の課題としてエッセイを書いていたおかげで、他の参加者が1から書いている時間、私は個別に添削をしてもらい、周囲の2,3倍質問することができたので、納得がいくまで書き直しができました。

私はこのワークショップを通して、大きく3つのことを学びました。

1つは早めに行動しておいて損はないということです。もしハーフターム中にこの課題がなかったら、私はあの場でみんなと同じように1から書いていました。しかしそれでは自分の思うところまでやりきれなかったと思います。現に時間内にできた!やりきれた!という顔は少なく、もうちょっとなのに・・・という納得がいくまで書けなかったような表情の顔の方が多かったです。日頃、大変なことは後回しにしてしまいがちだったのですが、メリットに気づけたことで、最近は先にやるべきことを終わらせて、更に余った時間を趣味などに当てることができるようにもなりました。

もう1つは自分の間違いに怖がったり恥ずかしがったりせず、質問することが大切だということです。私が最初に書いていたエッセイは、構文も言い回しも違い、内容も話が飛んでいて理解しにくいなど、多くの間違いがありました。自分では認識していなかった部分もありますが、間違いだらけなのはわかっていたので、添削してもらうまで少し恥ずかしいと思うこともありました。けれど、恥ずかしさはどこがどう違うのかを考えるエネルギーと変化させられるとわかったので、質問する際のハードルが下がり、コミュニケーションも取りやすくなりました。

最後の1つは挑戦してみることです。エッセイを書いてみようと思わなければ、これらの経験はおろか、このワークショップに参加する機会すらありませんでした。少しでも気になったことがあれば、積極的に挑戦してみることで、思い込みとは違う新たな一面が見えて、苦手を克服することにもつながると気づきました。
エッセイの書き方だけでなく、さまざまなことを学ぶことができて、とても有意義な日になりました。少しでも興味があれば1度参加してみるのもいいと思います!

【UCL-Japan Youth Challenge 2020 Online】

日英両国の高校生、大学生が交流をしながら、UCLの教授から講義を受けたり、
英語でディスカッションをして全体発表をしたり、多くを学ぶことのできる本プログラムは、8月より本格的に始まります。
コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、今年度はオンラインでの開催となりました。

先日、参加する生徒たちと校長先生で、校内でのプレ・セッションを持ちました。

ロイヤル・ソサイティの標語「言葉によらず(take nobody’s word for it)」と、大学における学びや研究活動におけるその言葉の持つ意味について、校長先生より教えていただき、それをキーとして、望ましいマインドセットについて考えました。

批判的に考え、自分でそれを表現していくことは、非常に大切な姿勢であることを、実感をもって共有することができました。

プログラムの今年のテーマは「Beyond Covid-19」。多くを学び、成長できる機会にできることを期待しています。

プログラムに向けての生徒の意気込みを紹介します:

・私は、今回このプログラムで最近失いつつあった自分の積極性を取り戻し、疑問に思ったことは質問したいと思います。また、大勢の人たちと交流し、debateにも年上の方々が多い中で沢山刺激を受けつつ参加したいと思います。現在、世界で流行中のコロナウィルスが題材となっているので、様々な意見が聞けるのを楽しみにしています。

(高等部1年)

・私は今年で2回目の参加なので、ただがむしゃらについていくのではなく、少しでも皆を引っ張っていくぞという心意気で臨みたいです。また、去年はテーマについて新しい知識や他人の意見を取り込むだけで精一杯でした。なので今年は、「コロナウイルス」について自分なりの解決策やそれとの向き合い方を見つけようと思っています。

(高等部3年)-online01

中2では、オンライン上のクラス活動として、1学期間にわたって「ライティング・マラソン」に取り組みました。

テーマは週ごとに変わり、テーマに関連する質問に毎日1つずつ答えていきます。作文の「要」となる自らの意見やアイデアを多面的にふくらませ、それらの情報・記録をもとに、週末に作文を書きまとめるという活動です。

生徒は自分の好きな時間に、好きな場所で文章をつづります。担任や副担任は離れたところから、日々アップデートされていく文面にアクセスしています。コメントをつけながら執筆の経緯を見守ることができるのは、オンラインならではの「つづりかた」であると思います。

これまで寮での集団生活を送っていた生徒たちは、離れ離れになって学校生活を送っています。クラス全体で取り組みを共有することで、クラスと学校との「つながり」を実感する機会となり、そのことが継続して取り組む意欲を生んだのではないでしょうか。

今回は全3回にわたって、生徒たちの作品をテーマごとに紹介したいと思います。

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最終回は7月6日~7月12日に実施した「今学期のまとめ」です。

はじめてづくしの1学期、学期最終週に振り返りを兼ねて行いました。私たち教員も、コロナ禍に見舞われたこの1学期を、生徒のみなさんと一緒に無事に完走!することができたことを嬉しく思います。夏休みはしっかり休んで、たっぷり遊んで、9月に学校でお会いできることを楽しみにしています。

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・今学期に苦労したこと・大変だったこと・印象に残る出来事は?

▶ 一番最初のHRが一番印象に残っています。コロナの関係で、立教に帰れず残念な気持ちが、みんなに会えたので嬉しい気持ちに変わった瞬間でした。(中2・女子)

▶ 今学期は生活リズムがくるっていたのでとても大変でした。苦労したことはやっぱり課題です。印象に残る出来事はオンラインコンサートや、ルワンダの講演会です。(中2・男子)

▶ やっぱりオンラインでの授業だと、集中して授業を受けることが難しいと思います。でも、画面の中の方がECははかどった気がします。(中2・女子)

▶ 宿題。提出方法が先生によって様々なので、よく読まないと間違えてしまう。でも、分からなかったり、もう一度確認したり、質問出来るのがとても良かった。(中2・男子)

▶ 数学が僕は出来ないので、普段だったら先生に何度も聞きに行って、ようやくできているのに先生にきけないので点数が悪くて苦労した。(中2・男子)

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「待ちにまった夏休み」

昨日やっと夏休みに入り、オンライン、インタラクティブ授業が終わりました。とても長かったです。まさか、コロナウイルスでこんな形で授業を受けるとは思いませんでした。離れていても、ちゃんと授業を受けられる技術はすごいなと思います。小さなパソコンで人々の顔と声が、見れて聴こえてコミュニケーションが取れます。

僕にとってのストレス解消法の一つはおしゃべりなので、ホームルームの時間が待ち遠しかったです。また、よくお世話になっている先生や新任の先生などの顔も見れるので、楽しかったです。遠く離れていても、まるで隣で話しているような気分になれたことは、自宅で過ごすストレスを和らげてくれました。

でも、やっぱりいつもパソコンをチェックし、常に宿題に追われていたので、「何もしない日が欲しいな」と思いました。夏休みが始まり、時々チェックはしますが、しばらくパソコンから離れます。嬉しいのですが、なんだか寂しい気もします。休み中は、録画された授業を見直し、ちゃんとテスト勉強したいと思います。(中2・男子)

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「立教に “ 帰る ” ということ」

久しぶりに立教に帰るのはどんな感じだろう。来学期帰寮できることが決まってから何度もこのことを考えた。今までずっと帰りたくて帰りたくてエッセイを書いてきたけれど、帰れることが決まってから書く文章を書くのはまた少し違うなと感じた。

私は帰ってからのことを想像するために、去年の立教生活と今学期のことを詳しく思い返してみた。

まずは去年。今学期はずっと帰れなかったから立教生活での良い所ばかり挙げていた。けれど、リアルな立教生活はざっと想像してみただけじゃ気づかないものがある。

起床の鐘で飛び起きた時の、持って行き場のない苛立ち。食事で高校生の先輩との会話が弾まなかった時のあの絶望感。お腹が空いて夕食を楽しみにNew Hallにいってみたら、漂ってきたタイ米の匂い。全部思い出しただけでげんなりする。だけど、こういった事も含めたのが立教生活なのだとも思う。

不満なら沢山出てくる。難しいのはその時その時の状況で「楽しい」とか、「幸せ」を見つけること。一番基本的だけど意外と難しい。

今学期、慣れない作業がいっぱいで大変な部分の方がどうしても目立ってしまっているけれど、ずっと家にいることで私にはすごく嬉しいことがあった。それは飼っている猫とずっと一緒に入れたこと。立教にいるとしばらく離れて過ごす事になるから最近は前よりも懐いてくれているように感じる。

どんな時でも「幸せ」を見つけられる人になりたい。(中2・女子)

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「無題」

僕にとってこの1学期は特殊な1学期でした。なぜなら1度も学校に行かずに授業をし、1学期を終わらせたからです。

また今学期は課題をすべて提出すること、2日以内にやることを目指していました。今学期はそれがうまくいきました。(最後の1週間に少し遅れたものがありましたが)その反面、今回は英語の単語テストがあまり練習できませんでした。

来学期は、学校に行ったとしてもどちらもできるようにしたいです。(中2・男子)

ハーフターム中の自主参加課題として30名ほどの生徒が英文エッセイに挑戦しました。その生徒たちの中から、自分の英語力、文章力を更に伸ばしたいという生徒たちがエッセイライティングワークショップに参加してきました。

今回は7月22日に行われた東京ワークショップに参加した高等部3年生の感想を掲載します。

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IIBC エッセイコンテスト ライティングワークショップに参加して

7月22日にIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が主催するエッセイライティングワークショップに参加しました。IIBCでは、毎年英語が母国語ではない中高生を対象としてエッセイコンテストを実施しています。東京で開催された今回のワークショップは、コンテストへの参加を予定している高校生が、英文エッセイの書き方を学ぶというものでした。私は、エッセイを書くにあたって重要なルールやコツを習得したいという理由から参加することに決めました。

午前中はそれぞれの自己紹介から始まって、エッセイライティングの基本を学びました。実際に例文のエッセイを使って問題を解きながら、構成の仕方や各パラグラフの役割などを確認しました。

毎回二人一組になり英語で話し合う時間が設けられ、その後全体での答え合わせがありました。言葉が詰まってしまうこともあって最初は少し苦戦しました。しかし、お互いに言葉を補い合いながら話すうちに、意見交換がどんどん活発なものとなりました。ここで、ひとつ大きな気付きがありました。説得力のあるわかりやすい英文を書くには、このペアディスカッションの時のように相手に自分の考えを順序立てて伝える力をつける必要があるということです。同時に、説明することへの苦手意識をなくすために努力をしなければいけないと感じました。

午後はさらに細かくエッセイをみていきました。日本語にはない決まりや、実際にライティングで使える表現などを学びました。講師の先生方からのレクチャーでは積極的に手を挙げて発言し、午前中に見つけた自分の課題の解消に努めました。また、その日学んだことについてのミニゲームで勝ち残ることもできました。ワークショップの後半には、実際に自分が書いたエッセイを添削していただきました。説明不足や不明瞭な部分についてご指摘をいただき、 「論理的に伝える力」が足りていないことを痛感しました。

朝10時から16時半までぎっしり詰まったスケジュールで、あっという間の1日でした。新型コロナウイルスの感染予防のため参加者15人全員で向き合って話すことはできませんでしたが、穏やかな雰囲気の中リラックスして参加することができました。先生方も優しく接してくださり、わからないところはどんどん質問できたのもよかったです。自分の弱みに気がついたことで学びがさらに深まり、達成感のある有意義なワークショップとなりました。

中2では、オンライン上のクラス活動として、1学期間にわたって「ライティング・マラソン」に取り組みました。

テーマは週ごとに変わり、テーマに関連する質問に毎日1つずつ答えていきます。作文の「要」となる自らの意見やアイデアを多面的にふくらませ、それらの情報・記録をもとに、週末に作文を書きまとめるという活動です。

生徒は自分の好きな時間に、好きな場所で文章をつづります。担任や副担任は離れたところから、日々アップデートされていく文面にアクセスしています。コメントをつけながら執筆の経緯を見守ることができるのは、オンラインならではの「つづりかた」であると思います。

これまで寮での集団生活を送っていた生徒たちは、離れ離れになって学校生活を送っています。クラス全体で取り組みを共有することで、クラスと学校との「つながり」を実感する機会となり、そのことが継続して取り組む意欲を生んだのではないでしょうか。

今回は全3回にわたって、生徒たちの作品をテーマごとに紹介したいと思います。

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第2回は6月22日~6月28日に実施した「それぞれの音」です。

ちょうどこの頃、日本ではプロ野球の中継が始まりました。テレビから聞こえてくる無観客試合の「音」や宮沢賢治の擬音表現についての天声人語を読み、身近な「音」に耳をすませて、身近な「音」集めをすることからはじめました。採取した「音」はクラスで共有し、週の後半にかけて意見を交換し合い、最後はエッセイとして「音」について文章にまとめました。これまであまり意識していなかったいろいろな音が聞こえてきた1週間でした。

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・この学期中に、聞こえるようになった音。

▶ 意識せずに、でるでる英単語のテストの時にみんなのタイピングの音が聞こえてきました。カチカチ。(中2・男子)

▶ 小さい子の泣き声やここらへんを走る人の足音も聞こえるようになった。言葉で表すとしたら「バッバッバッバッバ」?(中2・女子)

・最近は聞こえなくなった音・聞かなくなってしまった音

▶ 今日買い物にいってる間、レジでふと思い出したのがバーコードにぴっ、てやったときにレジの人が何円、何円っていうのを聴かなくなりました。前はもう毎日どこのスーパーに行ってもやっていたのに何でやねん。(中2・男子)

▶ 立教生のみんなの声。ワイワイ、ガヤガヤ。(中2・男子)

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「音」

僕が住む東京では、都知事選の真っ最中です。いつもなら朝から夕方まで選挙カーが走り回って、とても騒がしいです。選挙権の無い僕にとっては、とても迷惑でうるさくて嫌だなと思いました。ところが、今はコロナウィルスの影響で、ほとんど選挙カーの音を聞くことがなくなりました。ニュースを見ない限り、選挙をしていると感じないほどです。また、テレビで人数限定のライブを見ました。そこでは、拍手しかできず、椅子に座ったままで、盛り上がることがなく、寂しいライブに見えました。

音は生活する上でとても重要なのだと思いました。音が人に与える影響はとても大きいと感じます。うるさい音、心地よい音、色々な音があります。感じ方によって、音を表す言葉も違ってきます。これからはもっと「音」を意識してみたいと思います。(中2・男子)

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「日常」

最近は、とても蒸し暑くてじめじめした日々が続いています。次第にエアコンを付ける頻度が高くなってきて、蚊に刺されたり、夜に鈴虫の鳴き声が聞こえてきたりと、夏を感じることが多くなったような気がします。ライティング・マラソンを書いている今も、外から鈴虫の鳴き声が聞こえてきて、とても蒸し暑いです。この音を聞いていると、とても穏やかな平和な気持ちになります。

新型コロナウイルス感染症の流行で、世界ががらっと変わってしまいました。ついこの前までは聞こえていた、家の隣の公園から聞こえる子供たちの遊ぶ声や、お店に行ったときに店員さんがバーコードをスキャンしながら、「きゅうり、90円ー」という声、たくさんの音が聞こえなくなってしまいました。いつもは気にもとめていなかった音が1つなくなるだけで、自分のいる世界が何か足りない気がして、なんだか寂しい気がして、きっとみんなの日常は、たくさんの何気ない音が集まって、目に見える世界に色を付けてくれていたんだなぁと思いました。どんな音も1つでもかけてしまったらダメなんだと思います。

ここまで、音が聞こえなくなってしまった話を書いてきましたが、世界が変わったことで聞こえてきた音もたくさんありました。私は、ヘリコプターの飛ぶ、「バタバタバタ」という音がよく聞こえてきました。通常の授業では、みんな先生やクラスメイトとしゃべったりするので、みんなの声で溢れているのですが、オンライン授業になったことでミュートにしてしまって、普段はしゃべる人も本領発揮できていないような気がします。そうなると、やはり通常とは違い、静かな時間が多くなります。そんなときに、近くをヘリコプターの飛ぶ音が聞こえてきました。こんな音もあったなぁと、改めて気づかされました。

いつもの日常から、世界が変化することで、聞こえなくなった音、聞こえるようになった音がたくさんありました。今回のライティング・マラソンで、生活の中に溢れている音に気づかされました。これからは、登校中やご飯を食べているとき、授業を受けているときなど、様々な瞬間に存在する音の存在を気にかけ、たくさん考えるようにしたいです。(中2・女子)

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「人が」

静まり返っていた、京都の鹿は「ピギィィィィィィィィイ」とドアのきしんだ様な音で鳴く。だが、浅草のシャッターは音を発しない。まだ「ガラガラ」と人の活気で溢れている音は聞こえない。こんな世の中なかなか人は外に出られない。だからか音は自然へと帰っていっている。人間が動かず、もとの地球の音へと帰っていくのを見ると、どれだけ人間が人間以外の生物とかけ離れているか良くわかった。これはもしかしたら環境問題とつながるんじゃないかと考えた。人間の生み出している音が少なくなっている様に、この地球から人が作ったものや人自体を消してみると、今の音だけではなく、様々な物が消えて地球にはhappyしかないんじゃないかと考えてしまった。人がいなかったら絶滅した生物や死んでしまった生物が帰ってきて、海も山もきれいになる。だから様々な地震や津波、大雨などは地球の怒りなのかもしれない。だから天災とも呼ぶのだと思う。

人はこれから少しずつ地球に貢献できる様な人になっていくと、自然な音と人間の音がしっかりとしたバランスをとる世界になっていくのだろう。(中2・男子)

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「懐かしい音」

今回のライティングマラソンのお題、「天声人語」に関しての「音」について改めて考えることができました。その中でも、懐かしく思えたのは『立教英国学院での日常』の音でした。

今、立教には戻れず家からオンライン授業を受けていますが、やはり、立教に行って、生で授業を受けるのとはかなり違っていました。中1の時の授業やホームルームでは、クラスメイトが授業中などに面白いことを言って先生も笑っていたりして、教室が『わあわあ』してましたが、立教にいないとその特有の賑やかさは聞くことができません。他にも、教室移動などで急いでロッカーを『バタンっ』と閉める音も聞こえてきません。そんな音を思い出しました。他には、教員室に寄ると大体鳴っている電話の音も思い出しました。

このような音も今は全く聞こえなくて早く立教に戻りたい気持ちも増し、同時に「懐かしさ」も感じました。立教に戻った時の「当たり前の音」を、また探してみようかなと思いました。(中2・女子)

中2では、オンライン上のクラス活動として、1学期間にわたって「ライティング・マラソン」に取り組みました。

テーマは週ごとに変わり、テーマに関連する質問に毎日1つずつ答えていきます。作文の「要」となる自らの意見やアイデアを多面的にふくらませ、それらの情報・記録をもとに、週末に作文を書きまとめるという活動です。

生徒は自分の好きな時間に、好きな場所で文章をつづります。担任や副担任は離れたところから、日々アップデートされていく文面にアクセスしています。コメントをつけながら執筆の経緯を見守ることができるのは、オンラインならではの「つづりかた」であると思います。

これまで寮での集団生活を送っていた生徒たちは、離れ離れになって学校生活を送っています。クラス全体で取り組みを共有することで、クラスと学校との「つながり」を実感する機会となり、そのことが継続して取り組む意欲を生んだのではないでしょうか。

今回は全3回にわたって、生徒たちの作品をテーマごとに紹介したいと思います。

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第1回は6月15日~6月21日に実施した「毎日『ムシアツ日記』」です。

イギリスでは感じることのない日本の初夏特有の蒸し暑さ、日本で過ごす生徒たちはどのように感じ、記録したのでしょうか。

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① 6月15日(月)

▶ 今日は初めてクーラーをつけました。もともとそこまで暑くは感じなかったので、少し肌寒かったです。家族はみんな暑いと言っていましたが、私は全然暑くなかったし長袖・長ズボンでも大丈夫だったので何かおかしかったです。コロナ?(中2・女子)

▶ 夜寝る時に、ベッドのシーツをニトリの冷たくなるやつに変えた。(中2・男子)

② 6月16日(火)

▶ ねこに抱きついたらすっごい嫌そうな顔をされた。ねこも暑いんだな〜と思った。(中2・女子)

③ 6月17日(水)

▶ 今日は超久しぶりにサッカーをしました。久しぶりすぎて超下手になっていました。それと少ししか動いてないのにすぐ汗をかきました。とても久しぶりな感覚でした。これを機に明日から走ろうかなと思いました。(中2・男子)

▶ 朝、郵便物を確認しに行こうとした時に、家の中がなんか蒸し暑かったから涼もうと思って外に出たら、家よりも空気が重くてがっかりした。明日からは期待しないで外に出ます。笑(中2・女子)

④ 6月18日(木)

▶ 課題が多すぎて「ムシアツ!」(中2・男子)

▶ 歴史の授業が始まる前に暑い外に出てファミマにアイスとおやつを買いに行きました。ファミマに入ったあと、エアコンが効きすぎていて文明の利器を最大限に感じた。(中2・男子)

⑤ 6月19日(金)

▶ 今日は、雨が降っていました。少しだけベランダに出てみると、雨が降ってる時の匂いと同時に、梅雨特有のほのかなぼんやりとしたムシアツに出会いました。(中2・女子)

▶ 僕は暑い時に口の中を冷たくします。朝起きて勉強を始める時もまだ眠い時は、よく氷をなめています。暑い時は体の外側から熱気をかんじて体内も暑いと感じてしまいます。なので僕は口の中を冷たくします。かき氷と同じですね。(中2・男子)

英語を「目的」ではなく「手段」として駆使する高3英語科プロジェクト。1学期後半は各グレードグループで本格的な取り組みが始まり、少人数のグループに分かれてディスカッションを始めるクラスもありました。オンラインですから「直接的な」話し合いはできませんが、逆にそういう状況を活かした工夫も見られたようです。

「はい、皆さん、先週のフォームによる希望調査でテーマごとにきれいに4グループに分かれましたので、最後の2週間はグループごとにテーマに沿ってディスカッションを進めて、今学期のまとめとしてとりあえずプレゼンテーションを一つ完成させてください。」

先生からの指示はもう少し続きます。

「今回からオンラインディスカッションを始めます。ZOOMによる直接対話も考えましたが、今回は共有ドキュメントを介して話し合うことにしましょう。」

日本ばかりかイギリスや他の国々にもいる生徒たちのことを考えると、時差もあるのでビデオ会議アプリを使った話し合いは難しいと判断。お互いの意見をじっくり読みながら、そして入力しながら自分の考えを整理できるというメリットがある「ドキュメントの共同編集方式」のディスカッションを行うことにしました。ポイントは「すべて英語」。2学期は実際に面と向かって英語でディスカッションする予定ですが、その前段階として「考える時間」を持ちながら英語で「会話」をするのはなかなか効果的でした。

「文法なんてどうでもいいですよ。今回は相手に自分の意見・考えを伝えるのが目的です。伝わればいいです。「英語」はそのための単なる「道具」ですからね。」

各グループには、プレゼンテーションの構成と内容検討の為に1週間が与えられ、さらにプレゼンテーション自体の作成・校正にもう1週間が与えられました。ファイル上での英語による意見交換という特殊な状況のせいか、出だしはスローなペースでしたが、自然にそれぞれのグループでイニシアチブを取る生徒が出始めるといいリズムで会話が始まりました。共同編集では生徒たちが「コメント」を入れるたびに担当教員にメールが届く設定になっているので、ディスカッションの盛り上がりは「ピボ〜ン」「ピボ〜ン」「ピボ〜ン」というNotificationの音でライブで伝わってきます。時々覗くそれぞれのグループの「共有ファイル」は日に日に体裁が整っていき、まるで、寝ている間に小人が作る靴のように立派に仕上がっていきました。ネットの向こうにいる、世界各地の小人たちが日々協力して作り上げたプレゼンテーションは、1学期の集大成としてふさわしいものに仕上がったと思います。

今回はその中から、担当教員から以下のコメントがついた作品をひとつ選んでご紹介します。下記リンク先からPDFファイルでご覧下さい。

https://drive.google.com/file/d/1g3-mPvftohaSsPFHJrBtyTXhZzosxYTD/view?usp=sharing

 

▶〈担当教員コメント〉

凄い!!! 君たちのやり取りは次から次へと毎日のようにコメントが入っていたのでライブでその「やる気」を感じていたのですが、まさかここまで頑張っているとは… 予想以上の出来に脱帽です。
最初にファイルを開いた時には、30ページ近くあったので、大丈夫かなぁ(読み手を飽きさせないかなぁ)と心配もしたのですが、読み始めたらあっと言う間にそんなことは忘れて、いつの間にか「君たちの作った世界にどっぷりと浸かって、色々考えたり、思ったり、感じたりしていた。」そんな素晴らしいプレゼンテーションでした。

正直、ここまで期待していなかったので、驚きました。1学期のまとめ程度に考えていて、本番の2学期プレゼンテーションの前に、第1作目のプレゼンテーションとして作成しておけば、足りないものとか今後やるべきことが意識できて良いかな、という気持ちでした。一般的な?水準で考えれば、君たちのこの作品はほぼ完成形です。

が、君たちの勢い・やる気・意識を考えると、2学期には、更にやってくれそうだな、とも思って期待しています。僕たち(H3英語)の目的は、点数を取るためでも良い評価を得るためでもなくて、「本当に」地球温暖化について一人でも多くの人に「意識」してもらって、自分たちでも実際に「何か」を始めることなので、これで終わりではなくて、やることはまだまだ沢山あるような気がします。

2学期のプレゼンテーションについて言えば、全校生徒に君たちの主張がどこまで伝わるか、本当に楽しみにしています。「英語」でのプレゼンは、ともすると「準備はしっかりできている」のに、本番でその努力が完全には報われないことが多いような気がします。「英語で」の発表だから、というのが大きいと思います。「英語を」話すのではなく、「英語で」話す、ようなプレゼンができれば良いなと思います。話したいこと、伝えたいことがしっかり頭の中にあるのが大前提、そしてしっかり練習した英語で「話し」ながら「伝える」プレゼンを期待しています。
みなさん、大変よくできました! 良い夏休みをお過ごしください。

「環境問題」について「英語で」調べ、話し合い、まとめ、そして発表する「高校3年生英語プロジェクト」は各グレード担当教員のリードで着々と「オンライン」を舞台に進み、生徒たちの積極的な参加が見られるようになりました。大学入試過去問題を解くよりずっと難しい作業ですが、それ故にやり甲斐もまた格別。来年、大学に入学した後もずっとずっと続く「勉強」のいいスタートになればと思います。

さて、高3の英語クラスは「Super」「Higher」「Intermediate」「Foundation」の4つのグレードに分かれていますが、「Higher」のクラスでは「地球温暖化対策」にテーマを絞って調査・話し合いを進めていくことにしました。それぞれがネット上で調べた地球温暖化に関する英語サイトを十数個に絞り、その内容・それについての意見を日本語/英語でまとめ、更に友達の意見に対して英語でコメントをいれ…etc. 学校での授業であれば何枚ものプリントを印刷して、冊子を作って交換し合ったり、感想のメモを集めたりと、その作業だけでも大変な労力ですが、オンライン授業のおかげでそれはいとも簡単に行われました。ファイル共有で印刷の必要はなくなり、気軽な「コメント機能」で効果的にお互いの意見を交換し、必要があれば先生とのやり取りもメール機能を使ってすぐにできます。教室での授業では、ともすると「他の人の様子を伺い」ながら自分のするべきことを無意識に調整してしまいがちですが、オンラインでは「自分で」行うしかありません。そのせいか、様々な意見や考えが出てくるのもオンライン授業ならでは醍醐味でした。

そんな中、ある生徒から「地球温暖化対策」に取り組む活動家やアーティストに焦点を当てて考えてみよう!という面白い意見があがりました。そして16歳で地球を「動かした」グレタさんについての英語記事を皆で読むことになり、この長い長い記事を読んだ上で、感想を書くこと、友達のそれぞれの感想について「英語で」コメントを書くことが課題として出されました。 そしてその結果は?というと… 誰一人その課題を遅れて提出した者はなく、その感想やコメントもいいものばかりでした。グレタさんが、このプロジェクトに参加する生徒たちの心をも「動かした」ことは明らかで、〈序章〉を終えたこのプロジェクトが次なるステージに向かって動き出す大きな推進力を与えてくれた「グレタさんとの出会い」でした。

(⇒その3〈Online Discussion〉に続く)

以下は、グレタさんの記事を読んで生徒たちが綴った感想、そしてそれについての英語コメントの一部抜粋です。

▶ グレタさんの活動についての意見を述べようとした際、どれだけ自分が世界の気候変動により何が起こっているのか知らないのかが分かった。これは、そもそもあまり興味がなく知識がなかったこと、自分の生きている間に地球がなくなる事はないから大丈夫と心のどこかで安堵し、地球温暖化問題を第三者目線で見ていたことが要因だと思う。だからこそ、グレタさんについて書かれた記事を読み「はっ。」とさせられた。恥ずかしいことに、私もいま悲鳴を上げている地球の住人で、これからの未来にまだこの場所にすむ人がいるという当たり前のことが頭の中になかった。

私は以前、子どもが何かを叫んでも伝わらないと思っていた。だが、十代の少女、グレタさんが先駆的なアイデアでグローバルな環境活動・気候変動ストライキをし、たくさんの大人も耳を傾けた様子からその考えは覆された。

⇒I agree with your opinion: we had been thinking that young people’s ideas were never accepted by adults. I think such a period is over now, and young people will have to
insist on improvement of the environment from now on.

⇒Her behaviour which makes black and white clear and acts without spoiling the facts, has contributed greatly to the change in consciousness of each person, as I have noticed, because I was also thinking of the same thing. I think many people have changed their consciousness because of her.

⇒This argument is quite similar to mine. I have two parts which I agree with: ”we see global warming as a third person” and ”the action of Greta has affected the awareness of each of us”. I also feel that we haven’t taken global warming seriously, but as Greta did, if someone takes some actions, it would remind us about it, which would lead to our actions for improving global warming.

▶ 私はこの記事を読んで、「明日があるから、明日がないかのように生き続けることはできません。」という彼女の言葉に深く感銘を受けました。彼女は十代の内から積極的に自ら進んで行動に移しているというところがすごいと思いました。一人だろうとかまわずに活動を始めたというところに頭が下がります。誰でも一人で行動することは怖いです。しかし、彼女はそんなことを恐れずに行動し、今では多くの人が彼女の意見に耳を傾けています。それはきっと彼女が一生懸命、世界に地球温暖化について訴えて、多くの人の心を動かした証ではないでしょうか。スウェーデンに行った際、偶然彼女にお会いしましたが、彼女は有名になった今も地元で自分を過大評価するわけでもなく、町の役場の前に座って、地球温暖化について考えを改めないか、自分達で行動しないかということを訴えていました。いざ、自分もやってみようと思ってもやはり、一人でやることや周りからの評価が気になってしまいます。ですが今回、この記事を読んで、彼女の様に、自分から積極的に行動に移し、一人でも多くの人に地球温暖化に対する危機感を感じてもらえるようにしたいと思いました。

⇒”We can’t just continue living as if there was no tomorrow, because there is a tomorrow.” I was also impressed with these words. When I read this, I came up with one thought. It is that we can now live naturally thanks to people who had lived before we were born. Those people made a comfortable environment like now.

⇒I agree that it is scary and worrying to think about what others think if I act alone. I am going to think why a lot of people have this thought. I ask myself if I were her parents or classmates, could I respect her? Maybe I would just think she is strange. She has become a famous person now so people think she is great. But if she has not, she could be just a girl and student.
I think it’s important to be in a world where people with different values and opinions from others aren’t killed. This might lead to picking up small sprouts that will change the world in a good way. I believe that creating an environment where people can actively give their opinions on environmental improvement is important and we should appreciate those who have taken action.

⇒I agree with your opinion. Greta Thunberg’s words are always powerful and influential. I was deeply impressed like you by her message “We can’t just continue living as if there was no tomorrow, because there is a tomorrow”. We have lived every day without changing our attitudes. We have spent our daily lives as if there was no tomorrow.
Now we have to change our daily lives and our future. It’s difficult to do climate actions actively in public, but I think it is important to do that as hard as possible, even though little by little.

⇒It was written by one of my friends, who had actually met Greta. So it was persuasive.

⇒I was impressed by the part saying Greta takes an action even if she is alone. I had not thought about it, but I realized that it is actually hard to start something by myself. Especially in this case, she is trying to motivate the world for global warming. She should be so brave, and I really respect her.

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