2学期、イギリスの学校なら学期の中間地点にある休暇「ハーフターム」。しかし、立教英国学院では、その本来あるはずの1週間ほどの休暇を1つのことに充てる。この特別な学期、そう、2学期には1年の中でも一番大きなイベントである『オープンデイ』があるのである。

今振り返ってみると長かったようで、様々な楽しい思い出や悔しかった感情、そこでしかできない経験などがぎゅっと詰まっていて、あっという間に過ぎていったまるで嵐のような期間だった。
入学したばかりであって、まだ右も左もわからずに突入した去年のオープンデイと比べても、慣れや、昨年に比べた時のクラスメートの仲間意識や団結力もあり、より充実して楽しく、濃く、満足のいくものに仕上げることができたと思っている。
僕たちのクラス、高2ー2組が隣のクラスに比べて揉め事が多かったのも事実である。僕も今年、昨年に引き続き看板を任され重要な立場であった。しかし、オープンデイのパンフレットの表紙という大きな任務も任され、両方とも少しおろそかにしてしまいそうになり、揉め事になってしまった節もあった。しかしそこから皆で一丸となって力を合わせ、クラス企画を完成させることができた。
結果は総合2位。しかし、悔いは無い。この高2−2組で作りあげたオープンデイに、僕たちの力で掴んだ総合2位に僕は誇りを持っている。本当に良き思い出になったと思っている。

今回の作文では、展示本部として、今年だけでなく昨年の経験も書いていきたいと思います。

今学期の初め、僕は本当に展示本部として昨年の先輩たちのように後輩を教えたり、引っ張っていったりすることができるのかとても不安でしたが、後輩の2人の不安そうな顔や、頼りない様子を見ると、僕はこれではいけないと感じ、できるだけ昨年の先輩に近づけるようにと仕事を教えていました。先輩2人も僕たちに教える時は前の先輩方をお手本にしていたのかと思うと、この学校の古くからの伝統を伝える1人になれたのだと思い、何か誇らしい気持ちになりました。
展示本部の仕事は、教室移動も指示を出しているだけで、楽そうに見えると言われることもあるのですが、実はそんなことは全くなく、むしろ肉体労働の方が多いくらいです。教室移動も全員が椅子や机、ダイニングテーブルなどを運び終わった後、椅子や机が足りないクラスが必ず出てくるので、展示本部が調整するのですが、椅子を遠く離れた教室へと5、6脚運ぶことも1回や2回ではありません。
僕はもう展示本部の仕事をする事はないでしょうが、僕が先輩から教わり、後輩に教えたことを、来年同じように後輩がその後輩へと教えていってくれればと思います。

晴天に恵まれた10月21日(日)、2018年度オープンデイ(文化祭)を行いました。

イギリスでは、オープンデイは「学校開放日」を表します。日頃の学習の状況を見てもらったり、受験生に学校を体験してもらうイベントです。
ですが、本校のオープンデイがもつ意味合いは異なります。クラスごとに企画した展示や、クラシックコンサート、模擬店、チャリティ、様々なフリープロジェクトの発表を通じて、地元の方々との交流を図る、大切な行事です。また、父母の会の皆様と一緒に運営するという点でも、全寮制の本校としては貴重な機会となる行事でもあります。近年は日本からお越しになる家族の方も増えているので、家族との交流という意味合いはより強くなっています。

クラス展示では、各クラスが工夫を凝らした、模造紙に書かれた解説、模型、背景で訪れた人々を魅了しました。巨大な恐竜や雷門の模型、細部までこだわった人工衛星「はやぶさ」の模型のように、高度な技術を披露した上級生のみならず、天井から屋根を吊り下げた両国国技館の模型や、大きく可愛らしい犬の模型など、低学年においても想像力と技能を感じさせるダイナミックな模型が見られたのがとても印象的でした。
中学3年生は模造紙に工夫を凝らし、巨大な新聞記事風の模造紙を披露してくれました。高校1年生は背景とライトを組み合わせ、見事に深海を表現してくれました。
それぞれが選んだテーマも、世界の抱える課題について考えさせられるような深いものから、まるで一つのアトラクションを楽しんでるかのような愉快なもの、日本の漫画文化、ゲーム文化、相撲の紹介など、 バリエーションに富んでいて、お越しいただいた皆様を全く退屈させない楽しいものでした。

フリープロジェクトでは、茶道企画と剣道企画が日本の伝統文化の紹介を、マインクラフト企画が訪問者が触って遊べるようなエンターテインメントを、フラワーアレンジメントとチャリティ企画が質の高い小物の作成をしてくれました。パフォーマンス企画と演劇企画は、何ヶ月も練習してきた成果を舞台で表現し、観客を魅了していました。

高校3年生は模擬店での販売が役割です。お祭りには模擬店が欠かせないものです。父母の会の皆様と連携して、食べ物やバザー、古本などを提供してくれました。

当日は、校内の様々なところで、お年寄りの方を案内したり、英語でクラス企画を紹介したり、家族の皆様と交流している児童生徒たちの様子が見えました。本校のもつオープンデイの意味、「学校外の多くの人々と交流する」ことがなされていると感じました。

あっという間の1日が終わりました。後夜祭は2日間にまたがって行われます。児童生徒たちにはさらに楽しい時間を過ごし、再び学校は普段の生活に戻っていきます。この行事を通じて、皆と学校全体がまた一つ、大きく成長したことを報告します。DSC02234

10月4日木曜日に、オックスフォードに行きました。
まず、セントメリーザバージン教会の塔に登りました。急な螺旋階段や狭い通路があり、登るのが大変でしたが、塔の上から見た景色はとてもきれいで、オックスフォードの大学のカレッジ全体が見渡せるようで楽しかったです。
塔を登った後は、お昼ご飯を食べました。カバードマーケットという商店街にあるカフェで自家製パスタを食べました。人がたくさん行きかう姿を見ながら、カウンター席でおしゃれなパスタを食べていると、なんだか自分が大人になったような気分になりました。
女の子という生き物はかわいいものがあると、ついつい目がそちらを向いてしまいますよね。私達は、アリスショップという、不思議の国のアリスのお土産屋に行きました。実在したアリスのモデルや、作者のルイス・キャロルについての話を聞くこともできました。店がたくさん並ぶ道の目立たないところにあるその店は、小さく、アンティークな感じの店内でした。日本で待つ、家族や友達へのお土産をたくさん買いました。
次に、クライストチャーチカレッジに行きました。ここは、ハリーポッターの撮影をした食堂があるところです。今も、学生や教授たちが食事に使っていてその実際の雰囲気を体感できてうれしかったです。その食堂にまつわる豆知識なども教えてもらえたので、とてもうれしかったです。
また、ボドリアンライブラリーにも行きました。ここもハリーポッターの撮影に使われたところで、たくさんの本があり、その一つ一つが長い歴史を感じさせてくれました。まだ私はハリーポッターシリーズを見たことがないので、ぜひ見てみたいです。
最後に、オックスフォード大学の自然史博物館に行きました。恐竜の化石やさわれるクマやキツネの剥製などもあり、とても楽しかったです。
オックスフォード大学の古く歴史のある建物や、はちみつ色の店が並ぶ商店街など、イギリスの文化に触れることができて、とても貴重な体験をすることができました。すごく楽しいアウティングでした。Screen Shot 2018-10-30 at 18.59.56

10月12日(金)、ロンドンにある国会議事堂を訪れました。
イギリスで勉強した高校生として、またこれから選挙権をもつ大人になる者として、
ぜひ一度は観たい、また観せたいところが国会議事堂です。
国の重要な施設のため、当然警備は厳重です。また、誰でも簡単に入れるわけではなく、紹介状つきで、何ヶ月も前に事前に予約する必要があります。
本校は長い間Horsham Councilとの繋がりが深く、とても大切にしています。今回の訪問にあたっても紹介状を用意していただくご協力を得ることができました。
国会議事堂に到着したのは11時ごろ。記念撮影の後に、クラスごとに分かれてツアー形式で見学しました。所要時間は1時間程度。ガイドの方は、初の女性首相サッチャーの秘書を長い間務めたこともあるという、国会つきの秘書さんでした。内容は当然観光とは異なり、イギリスの誇りと伝統を感じる、示唆に富んだものでした。
生徒たちもとても一所懸命聴いていました。興味をもってついていくには、英語だけでなく、政治に関する様々な専門用語や、民主主義とは何か、議会とは何か、正義とは何かという、とても高度な知識と考えが必要となる内容です。ですが、皆にしっかり説明が入っていると感じました。きっと高校1年生の頃の彼らであれば、話についていけず、途中で飽きて諦めてしまっていただろうな、と思い、3年間での成長を感じました。
ツアーでは、有名なソードラインのある庶民院、豪華絢爛な貴族院、女王の待機室などを見て回りました。庶民院の議長がSpeakerと言われる所以や、かつてチャールズ1世が庶民院に立ち入って王政反対派を逮捕しようとしたことを議長が拒み、以降国王が庶民院に立ち入ることはなくなったというエピソードを知り、各部屋に並ぶ偉人たちの肖像画や銅像を観ると、イギリスがいかに議会政治制度と民主主義を大切に守ってきたか、ということがわかります。
学校として日本の国会を観に行くことはできないですが、議会制民主主義の本場の国会を見学したことで、彼らがこれから、民主主義と参政権を大切に守る大人になってくれるだろうと感じるものとなりました。
これで高校3年生の外出は最後です。本校での学びが、いつまでも彼らの糧となり続けることを祈っています。

2学期のアウティングは高等部3年生にとって最後のアウティングであり、特別なものです。

午前中はKew Gardenを訪れました。Kew Gardenは王立の歴史ある植物園で、ロンドン郊外にありながら広い敷地をもち、4万種類以上の植物が育つ世界最大の植物園で、2003年に世界遺産に登録されています。皆Instagramが好きな高校生らしく、記念写真を撮り続けていましたが、それだけではなく、熱帯植物用のガラス張りの温室を見学したり、日本の古民家をそのままもってきたという竹林スペースに行ったり、「自分のドミトリーに置くんだ」と言って、ハエなどを獲る食虫植物を買う生徒がいたりと、有意義な時間を過ごしました。

午後は恒例のロンドン・アイへの乗車です。クラスごとにひとつのボックスに入り、20分かけてロンドンの街並みを眺めます。何度も訪れたテムズ川も、ナショナルギャラリーも見えますが、皆でくるのはこれで最後と思うと感慨深いものがあります。
皆で記念撮影をして思い出を作りました。

グループ行動と夕食の後は、こちらも高校3年生は恒例のミュージカル「オペラ座の怪人」の鑑賞です。演技も演出もイギリスのミュージカルで最高峰ですが、ストーリーが非常に難しく大人向けです。その学年により、「とても面白かった」と帰りのバスまで談義が続く場合と、「全然分からなかった」となる場合があり、今年の3年生はどうかな、と気にしていましたが、この学年は前者だったようです。劇の途中に入るブレイク時間には、「あれはこんな意味だね」と語り合う様子が見られ、「シャンデリアの演出がすごい」「曲目がいちいちすごい」と、細部まで真剣に観てくれた様子でした。仲間と買い物や遊びに行くのも楽しいですが、やはりアウティングではイギリスの社会に触れ、さまざまなことを学び取ってほしいと思っています。そういう意味でロンドン最後のアウティングを楽しんでくれたこと、またそういった楽しみ方ができるようになったことを嬉しく思いました。

学校に帰ってきた時には夜の12時を回っていましたが、歌うことが好きな何名かの生徒たちが「オペラ座の怪人」の曲目を歌いながら、楽しそうに寮に帰っていきました。

Before I came to England to participate in this program, I didn’t expect that it would be such an awesome experience.

First of all, the vast amount of knowledge that I gained from all of the lectures! I took many lectures. These lectures are given by professors from UCL and Cambridge university. Some lectures were difficult for me, but I tried my best to understand. In some lectures English professors explained about Japanese culture. It was easier for me to understand. However I hadn’t known about it much so I enjoyed the lectures. I want to thank the great professors.

Not only these lectures changed me, but also I could make many friends. They came from all over Japan and London. I didn’t talk much to Japanese students and tried to communicate with British students. We talked about our cultures, lifestyle, school life and so on. I really enjoyed talking with British students. We’re still texting each other even though UCL program ended.

Participating in UCL-Japan Youth Challenge was an awesome experience for me. I suppose I might never have such an wonderful opportunity again. I’d like to express my thanks to all the staff and friends.

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