受験シーズン、人生の選択を応援します

高校3年生はセンター試験も終わり、いよいよ受験は山場を迎えています。授業も高3は2学期で終わりです。3学期はそれぞれのペースで自習をしたり、講習や補習に参加したり、という過ごし方をします。赤本(受験過去問)コーナーでは10年分の過去問を取り揃えています。朝から夕方まで図書館で過ごす生徒も多く、マスクやティッシュ、ひざ掛け、手の消毒用アルコールなど、体調管理グッズも用意して、図書館は全力で受験生を応援します。

『良い大学に入れば、人生安泰』という価値観が崩れつつある今、大学受験を闘う意味はなんだろう、と、高3生を眺めながら考えます。

目の色を変えてひたすら勉強し、3教科・5教科といった科目のテストを受けて受験を戦い抜く生徒が、もちろん大多数です。ただ、大学入試も多様化している昨今、闘い方もさまざまです。推薦やAO入試は言うに及ばず、資格試験など、次を見据えて「大学受験は通りすがりの一試験、学校の定期テストとあまり変わらない位置づけ」と言い切る生徒もいます。目の色が変わっていると感じない生徒の中でも、自らの選択でそう過ごしている生徒は安心です。心配なのは、「受験とか意味わかんねー」と言いながら、漫然と受験勉強をしている生徒です。どうしてもそこの大学に入りたいという理由が見つかっていないのか、そもそも将来の目標が定まっていないのか。

受験は人生を選び取る最初の一歩。18歳で人生を選び取る、簡単じゃないと思います。ただ、きちんと自分で考えて選択をしていくことができるよう、たくさんの選択肢を知ることが必要です。そこは、本の出番、本の得意分野です。本から得たものは、人生を選択する際、必ず役に立ちます。

ピカピカの中学1年生として入学してきたその日から、18歳で旅立つ姿を想像して本を手渡したいと思います。

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