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受賞した小泉くん

一般社団法人アフリカ協会がおこなう「第3回 高校生エッセイコンテスト」において、高2の小泉信一郎くんが行った研究「南アフリカ共和国同一タウンシップの保育園の課題と考察~西ケープ州カプリコーン内のタウンシップを事例に~」が佳作を受賞しました。

表彰式は2月15日(土)、六本木の国際文化会館にて行われました。

この研究は、理科で行った探究活動の成果物として、作成されました。高1の夏に「トビタテJAPAN」の援助を得て、小泉君自身が南アフリカで行ったボランティア活動を通して得られた情報をもとに作成されたものです。南アフリカの情勢と教育の課題を小泉くんらしい視点で鋭くまとめてくれました。これからの彼の活動にも期待しています。

以下にその概要を記します。

南アフリカ共和国同一タウンシップの保育園の課題と考察
~西ケープ州カプリコーン内のタウンシップを事例に
 研究目的  これまで行われてきたアフリカの幼児教育研究のほとんどが州や市などの大きなユニットで行われるものであった。今回の研究では、同じタウンシップという小さなユニットに焦点を当て、近隣の保育園同士の共通点や違いを明らかにすることを目的に研究を行った。
※タウンシップ…南アフリカの旧アパルトヘイト政策の一環として、都市近郊に設けられた黒人専用居住区。
 研究方法  南アフリカ西ケープ州内のカプリコーンというタウンシップの中に位置する3つの保育園で、先生や職員の方々にインタビューを行い、保育体制や園の経営、今後の展望などについて伺い、その結果をまとめ、考察した。
 研究結果  園児の親には行政から支援があったが、3園ともに、行政からの直接の支援を受けていないことがわかった。さらに慢性的な人材不足であった。クラウドファンディングを行なっている園があり、他の保育園に比べ、設備が豊かであったが、本や積み木は余っていた。
 まとめ
・結論
 クラウドファウンディングを行っている園は、PRを積極的に行っており、今後も断続的に支援を受けられると考える。しかし、使われていない本があるなど、寄付される物資に偏りがあった。3つの園が連携を強めることで解決できる課題もあると考えた。
 展望  カプリコーンでは、3園の連携と人材不足の解消が今後の問題解決のポイントであると考えた。今後は、ボランティアの経験を生かして、現地の状況を伝え、保育園の現状を知ってもらったり、興味を持つ人や支援の輪を広げたりしていきたいと思う。

 

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