1.中学1年数学

中学校に入って、教科の名称が変更となる数学では、とにかく興味を持って授業に参加してもらうことが重要です。そこで、最初に扱われているのは、「フィボナッチ数列」です。

「フィボナッチ数列」は、イタリアの数学者フィボナッチが紹介した数列で「1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,…」のように、前の2つの数を足した数となっています。自然界の中には、その数列に従うことが数多く存在していて、それを実際に見つけるという内容の授業でした。授業の中で作業をするということは、非常に重要なことで、話を聞いて理解すること以上に記憶に残ることになります。

例として取り上げられていたのは、らせん状になっている「ひまわりの種」の配列でした。種の配列数を「時計回り」と「反時計回り」に色分けしながら、数えていくとそれぞれ34と55となっていることがわかりました。また、松ぼっくりのかさの配列も、8と13になっていることを実物で確認することができました。

 

 

2.中学3年生(遠足の準備)

校舎内を歩いていると、何やら集まって相談している風景が目に入りました。教室をのぞいてみると、どうやら遠足で歩くコースを班ごとに決めているようで、机の上にはそれぞれのタブレット端末が置かれていて、画面にはGoogle Mapが立ち上がっていました。確かに、知らないとこに行くときは、今や必ずアプリで地図を開きますよね。地図上にピンを配置して、Google Map上にルートを作成していましたが、最終的には用紙にチェックポイントを書き込んでいきます。現地ではタブレットを持ったまま、歩くことはできませんから、紙にルートを記入しておく必要があるのです。「ここのお店で、お昼にしよう」と言う会話も聞こえてきました。教室で調べて、実際に現地に行ってみて、本物の情報を得ることは、大変重要な体験となります。ネットの情報がどこまで、信用できるのか、確認する良い機会になることでしょう。

 

3.中学1年英会話

英会話の授業では、クラスの人数を半数にして、授業が展開されています。この教室では、ネイティブスピーカーの先生と、日本人の先生と2名で対応していて、基本的にネイティブスピーカーの先生が生徒たちに指示を出します。この時間は、肯定文と否定文の練習が行われていて、自分が食べるもの、食べないもの、自分がするスポーツ、しないスポーツなどを記入していました。まだ、スペルがわからない単語が多いので、先生に英語で質問をして、スペルを確認していきます。「時間内に終わらなかったら、宿題になる」と先生が言うと「えー」と声があがりましたが、多くの生徒が時間内に作業が終わったようでした。最後は、隣同士の席の人とペアになって、書いたことを声に出して発表し合います。聞く側は、ペアの生徒が発表したことをもう一度発表しなければならないので、必死にメモを取りながら、聞いていました。

 

4.放課後の様子

授業が終わって、中学1年生が校舎から出てくると、そこにはいくつかの部活の先輩たちが待ち構えていました。部活の勧誘です。手前では、ジャグリング部の先輩が演技を披露しています。奥の方では、体操部の先輩がマットの上で演技の準備をしていました。どちらの部活も普段の活動場所が地下1階の体育室ですので、普通に帰宅すると練習風景が目に入ることがありません。この中庭でのアピールが重要になるのです。それぞれの活動に興味を持ってくれると、良いですね。

 

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