
 本日は、中学1年生の理科2の実験の様子をご紹介いたします。
 実験のテーマは「プレパラートの作成と植物器官の観察」です。
 生徒たちは、いま植物の組織の構造と機能を勉強しています。
 光合成をする組織、水を運ぶ木部、養分を運ぶ師部。
 今回はそれらの組織を観察するため、
 葉やニンジンを薄く切り、植物の組織のプレパラートを作っていました。
 薄く切るのはなかなか難しいようで、
 実験机の上にはニンジンのみじん切りが大量に散らばっていました。   
 きちんと葉の柵状組織や海綿状組織を、生徒たちは観察できたでしょうか。
 ある生徒は、自分の作ったプレパラートと、永久プレパラートと比較して、
 その品質の違いにしょんぼりしていた様子でした。
 成城の理科教育では、いくら真剣に実験を行っても、
 レポートがまとめられなければ評価されません。
 授業で学習したことを参考にして観察し、考え、
 自宅に帰った後でさらに資料を探して調べ、最後に考察としてまとめます。
 立派なレポートをまとめるためには、実験にかけた時間の何倍もの時間がかかりますが、
 中学1年生とは思えないような鋭い考察をしてくる生徒もいます。
 ただ単に不思議で面白い実験を体感するだけの「体験学習」で終わらせることなく、
 自然現象を科学的な視点で捉えなおし、
 また、考え、調べ、悩み、結論をまとめあげるという
 「学び」の基本が集約されているのが成城の「理科実験」といえます。
 <参考>
 ・成城中学校・高等学校ホームページ
 ・教育カリキュラム:理科 
 ・日々の成城生活:中1の理科実験(だ液の働き・事前説明) 
 ・日々の成城生活:中1の理科実験(だ液の働き) 
 ・日々の成城生活:中1の理科実験(脳の解剖) 
 ・日々の成城生活:中1の理科実験(気体の製法と性質) 
 ・日々の成城生活:中1の理科の演示実験(水素・アンモニア) 


