ごきげんよう。

瀧野川女子学園では、グローバル社会だからこそ大人の日本女性として自信をもって振る舞えるよう、礼法、華道、茶道の授業を必修で行なっています。そしてこれらの授業は大正15年の創立時より行なっている伝統的な授業で、当時は創立者自らが教えていた授業でもあります。

華道は花を生け、茶道はお点前を習い、礼法は日本のマナーを学ぶ?というように、礼法ってどんな授業?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回、瀧野川女子学園で礼法を教えている吉田先生にインタビューし、礼法や授業の内容について教えていただきました!2回に分けてお伝えしていくので、ぜひご覧ください。

 

広報:ごきげんよう。今生徒たちは学校の必修授業として礼法を習っていますが、先生が礼法を習い始めたきっかけは何ですか。

先生:社会人になってからですが礼法を体験する機会がありまして、何気ないことでも所作があるんだなというのを感じまして。特に小笠原流礼法は弓道と深く結びついているということを知って、私も弓道経験者で、ちょうど再開したいなと思っていたところだったので、弓道と礼法の両方が学べるならと思い、小笠原流礼法を習い始めました。

広報:弓馬術礼法では、馬にも乗るのでしょうか?

先生:馬に乗る騎射と、馬に乗らない歩射に分かれていて、私は歩射になります。どちらにしても体幹をしっかりと作ることを礼法の中で学ぶので、どちらも礼法は必須になります。

広報:先生は今生徒さんに教えていますが、先生自身も継続して習っているんですか?

先生:継続して習っています。皆さん長く続けられる方が多いですね。知らないことを知ることも楽しいので続けてます。

広報:今日本の茶道や書道をやっている海外の方もいると思いますが、礼法も習う方はいらっしゃるのでしょうか?

先生:実際稽古にいらっしゃる方もお見受けしますし、あとは海外に行って流鏑馬を披露するときに一緒に礼法体験の場も設けたりするようです。

広報:そうなんですね。日本人といえばお辞儀っていうイメージがあったり、そこを入口に日本の文化を知りたいっていう人も多いのかなと思いまして、これから生徒たちが国際社会にでたときに、ちゃんと教えられる人になってほしいですね。

先生:お辞儀は相手への敬意とか誠意も表れますので、ここはやっぱり大事ですよね。

広報:礼法には資格や階級はありますか?

先生:礼法にもあります。ただ、宗家が認めたら得られるので、年月や回数、ここまで到達出来たらというような基準があるわけではないんです。自分が教えるという立場になったときに、段をだして認めますっという感じにはなっているので、段に値する人が教えられるということになりますね。

広報:1年間の授業で習う範囲は、礼法全体のうちのどのくらいになりますか。

先生:今教科書に沿ってやっていますが、だいたいのことはお伝えしています。基本が“美しい姿勢”なので、その基本をもとに物の持ち方やお茶のいただき方、襖の開け方、献花焼香、浴衣の畳み方など。広く浅くにはなってしまうのですが、いろんな体験をしていただきたいと思っています。

広報:1年間一通り広く浅く学んで、あとはこれの繰り返しですか?

先生:体の使い方も関連してくるので、これを物を通して学ぶと応用が効くようになります。皆さん「心を込めて」っておっしゃるんですけど、自分の体を心を込めて使うと、それが滲み出て相手にも伝わりますし、物にも伝わりますから。自分を大切にする心が相手を大切にする心に繋がっているだなっていうのはしみじみ感じます。私自身は襖の開け方など所作に目を向けて入ったんですけど、実は体の使い方が大事、自分の体と向き合うことが大事なんだなっていうのは、礼法を通して感じたことです。

広報:表面ばかり見てしまうので、私も礼法といえばお作法、形ってイメージでした。

先生:そう思いがちですが、それだけだと表面だけで終わってしまって、応用も効かなくなってしまう。どうやって体を動かすのか、なぜそうするのか、っというのが大切で。なぜそうするのかっていうところは、説明しながら実践するのを大切にしているんですけど、そうすると本当に普段の行動にも応用が効くようになるんですね。どんなものを扱っても大丈夫。っという感じになります。

 

続きは第2弾でお伝えします!

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礼法の吉田先生

 

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