ごきげんよう。

今年もあと2週間! 先生インタビューも佳境に入ってきました。
さっそくお話を聞いてみましょう!

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明石先生(物理)
バレーボールに打ち込んでいた中高時代

広報:先生、ごきげんよう。よろしくお願いいたします!

明石先生:よろしくお願いします。

広報:ではさっそく、自己紹介をお願いいたします。

明石先生:はい。明石と申します。クラスは高校3年生の特進コースの担任をしています。教科は理科で、物理をメインに教えています。部活動はバドミントンの顧問をしています。

広報:先生はバドミントン、されてたんですか?

明石先生:いえ、私自身は中学、高校とずっとバレーボールをしてきました。

広報:そうなんですか! ポジションはどこだったんですか?

明石先生:中学のときはレシーブ専門のリベロで、高校のときはセッターもしていました。

広報:では中学、高校と、部活に打ち込んでらしたんですね。

明石先生:そうですね。ずっと部活のことばっかりやっていて、正直言うとあんまり褒められた生徒ではなかったですね(笑)勉強は……好きじゃないわけではないんですけど、どうしても練習で体力を使い切ってしまって、なかなか授業のほうに集中ができなかったんですよね。

広報:ちょっと寝ちゃったり?(笑)

明石先生:ですね……(笑)

 

“目で見られない光”をパラボラアンテナで観測していた

広報:理科はそのころからお好きだったんですか?

明石先生:はい、そうですね。中学のときの理科の先生が不思議な先生で、“その先生が面白い”っていうのがきっかけで、理科も面白いと思うようになりましたね。

広報:どんな先生だったんですか?

明石先生:見た目はスキンヘッドの先生で、授業は、教科書を前からではなくて“後ろ”から教えていくような先生でした。どうやってたんだろうって、いまだに不思議なんですけど。

広報:“後ろ”から!

明石先生:それで理科を好きになって、中でも一番得意だった物理が好きになりましたね。

広報:ご専門は何ですか?

明石先生:大学は理学部に行きまして、学部生のときは惑星系について研究している研究室に入りました。

広報:いま“惑星”は何かと話題ですよね!(はやぶさ2が小惑星から帰還したばかり)

明石先生:そうですね。私が所属していた研究室では、“地球以外の、地球みたいな惑星が存在するのか”ってことについて研究していて、私はそのなかでも“重力レンズ効果”について研究していました。

広報:“重力レンズ効果”……?

明石先生:そもそも“重力レンズ”がどういうものなのかと言いますと……“星”みたいに重たいものがあると、その周辺の“光”が曲げられるんです。そうすると、その星の周りを通過していった光も重力で曲げられて、集まるんです。その“光が集まる”っていう様子が、“レンズ”と一緒なので“重力レンズ”って言うんです。

広報:ほぉ~

明石先生:で、自分たちとすごく遠くにある星の間に何か別のものがよぎると、そのレンズ効果によって、普段見えていなかったものが見えるようになるっていう……そういう事象が起きた場合に、どういった風にそれが観測されるのかっていうのを研究していました。

広報:難しい! でも面白そう!

明石先生:学部でやっていたのは「理論研究」で、“こういうような現象が起きたらこういうことが観測されるはずだ”っていうような感じで研究していたんですが、修士課程では実際の観測に興味が出まして、「天文観測」の研究室にいました。

広報:すごく大きい望遠カメラとかで観測したりするんですか?

明石先生:そう思うじゃないですか。でも私が観測していたのは、“人の目では見られない光”なんです。そもそも、感じることができないような光がいまも地球に届いているんですけど、それが見られる望遠鏡です。

広報:……ってことはとてつもなく大きい……?

明石先生:カメラで撮るようなものではなくて、パラボラアンテナですね。野辺山の天体観測所に直径45mの望遠鏡があるんですけど、それを使って、星からやってくる“電磁波”を観測するっていうことをやっていました。

広報:電磁波ってことは、こう、観測するとギザギザっと振れるんですか?(紙にナミナミが書かれるみたいな)

明石先生:電磁波っていうのは、そうですね、そういう風にギザギザって振れるんですけど、なんて言うのかな……その“周波数”、宇宙空間にある物質からやってくるその“周波数”っていうのが、物質によって決まっているんですね。例えば、一酸化炭素の分子から出てくる電磁波だと、だいたい112ギガヘルツとかっていう風にね。周波数っていうのは、要は“音の高さ”みたいなものです。物質によって出てくる音の高さが違うんです。そういうイメージですね。

広報:へぇ~! じゃあそれを45mの望遠鏡で観測して……!?

明石先生:そうです。それが“どれぐらいの強さで地球まで来ているのか”を観測すると、そこにはその物質が、どのくらいの量あるのか、どれぐらいの温度なのかってことが分析することができるようになるんです。

広報:なるほど! 面白くてどんどん聞いちゃいますけど、ほかのことも聞かないと……

明石先生:そうですね(笑)

 

「“先生”って面白いのかもしれない」

広報:先生になろうと思ったきっかけは何だったんでしょう?

明石先生:先生になろうと思ったきっかけっていうのは、中学のときに出会った、先ほど話した理科の先生ですね。先生を見ていて“先生って面白いのかもしれないな”って思ったのがはじまりですね。大学に入学した理由も、教員免許が取れるからってことでした。

広報:その先生、すごい影響力ですね。

明石先生:そう言われてみるとそうですね(笑)大学院に入って研究に惹かれたときもあったんですけど、やっぱり“自分に何ができるのか”考えたときに、“先生になろう”って決めましたね。

広報:そうだったんですね。では、初心に戻られたんですね。

明石先生:そうですね。

 

“諦めない”生徒が多い

広報:では、瀧野川の生徒の印象はどうですか?

明石先生:とってもいい生徒たちですね。私、メインの担当は物理なんですけど、物理って嫌われがちな科目なんですよね。なので、できるだけ楽しく授業をしようとしているんですけど、そうできないところ、真面目にやらなければいけない部分もあったりして……でもそういったところでも寝てしまったり、諦めたりする生徒はいなくて。諦めずに授業を受けてくれるので、とてもありがたいですね。

広報:”諦めない”ってすごいですね。

明石先生:はい。すごく頑張ってくれますね。

広報:苦手な生徒も多いとのことですが、授業でポイントにしていることってありますか?

明石先生:そうですね、嫌われがちなので、できるだけ授業を楽しくしています。もちろん、“物理的に面白い”が一番いいんですけど、なかなかそういう話をしても面白いと感じてくれる生徒ばかりではないので、“最初は物理ではなく明石が面白ければいいかな”と思っていますね(笑)

広報:あははは(笑)まずは“明石先生”を入口に!

明石先生:せめて授業は明るくっていうことを意識してやっています(笑)授業の雰囲気を和らげようと心がけていますね。高校2年生以降になると、自分で物理を選択した形になるので、そういった生徒たちには、“より物理的に面白いもの”をやろうと思っています。

 

「自分の望む未来を実現させたい方はぜひ来てほしい」

広報:では最後に、瀧野川を受験する方へメッセージをお願いします。

明石先生:瀧野川女子学園は、非常にユニークな取り組みをしています。色々な学校があると思うんですけど、ここまで特色豊かで、総合型選抜など、大学入試で戦える武器がある学校もそうそうないと思っています。(12月16日現在までの、今年度の合格実績はこちら)ぜひ、自分の望む未来を実現させたい方は、瀧野川に来てほしいなと思います。

広報:明石先生、ありがとうございました!

 

“紫色がトレードマーク”の明石先生。この日も紫色のシャツ、紫色のネクタイ、ポケットには紫色のペン、紫色の…と紫色尽くめ。紫色が好きな理由を聞くと、「“理由がない”好き」なんだとか。それって、本当に純粋に好きってことですね……! 尊い!

さて、次回はどんな先生が登場するでしょうか? お楽しみに!
これまでの先生インタビューもぜひご覧ください!

〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
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○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
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詳しくはこちらのページをご確認ください。

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○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
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○内容:個別相談会
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