ごきげんよう。
本日も【在校生インタビュー】をお届けします。
今日お話を聞いたのは、特進選抜クラス・高校3年生のSさんです。
Sさんも高校から瀧野川女子学園に入学しました。
Sさんはすでに受験を終え、この春からは京都女子大学に進学します。
東京の高校に通っている彼女がなぜ関西の大学に進学することになったのか、その理由についても聞いてみました!
★瀧野川女子学園を受験した理由
広報:Sさん、ごきげんよう。よろしくお願いします。
Sさん:よろしくお願いします。
広報:さっそくですが、Sさんが瀧野川を受験したきっかけは何だったんでしょうか?
Sさん:はい。まずは学校と家が近かったので、一度文化祭(あかつき祭)に来てみたんですが、女子校ということもあって、女の子らしいお店が多かったことが魅力に感じたんです。そのあとも、体験入学などにたくさん参加させていただいて。私はクッキングをしたんですけど、瀧野川には料理部はないんですけど、ボランティアで先輩たちがお手伝いしている姿を見て、“積極的な先輩たちが多いんだな”って感じて、“自分もこんな先輩になりたい”、“この学校に入れば、こうなれるんじゃないか”と思って、決めました。
広報:Sさんとお話した在校生、先輩たちの雰囲気がよかったんだね。
Sさん:はい。すごく優しくて、たくさん話しかけてくれる先輩が多かったので、緊張せずに参加することができました。
★実際の学園生活について
広報:実際入学してみて、どうですか?
Sさん:体験入学で感じた通り、全体的にいい雰囲気で。私は人前で話すことが苦手だったんですけど、入学して、学校説明会のお手伝いをしたりするうちに、初対面の受験生やその保護者の方とアドリブで話すことができるようになったことが、すごく、自分でも、成長することができたなって思っていて。パッと「どこから来たんですか?」とか、地名を聞いた時に「そこは○○があって美味しいところですよね」とか、そういうやりとりができるようになったことは、この学校に入学してから身についたことなので、よかったなと思います。
広報:Sさんは学校説明会で受験生に学園の様子をお話したりしたんですね。
Sさん:はい。質問されることも多かったです。
広報:どんな質問をされることが多かったですか?
Sさん:一番多かったのが、私のクラス(特進選抜クラス)についてで、雰囲気を聞かれることが多かったです。
広報:実際、クラスの雰囲気はどんな感じですか?
Sさん:特進選抜クラスは人数も少なくて、今も10人しかいないクラスなんですけど、その分和気あいあいとしていて、話し合いもスムーズに進んだり。あと、より深く仲良くなっていくので、少人数というのもいいなと思います。
★iPadを使った授業について
広報:次は授業についてお話を聞かせてください。瀧野川ではiPadと、(黒板ではなく)ディスプレイを使って授業をしていますが、どうですか? やりやすいですか?(教育のICT化についてはこちら)
Sさん:iPadのほうが、(共有されるノートに)事前に先生が書き込んでくれていたりするので、予習がしやすかったりします。あと授業中も、“先生の背中が被ってしまって黒板が見えない”ということがないので(いいと思います)。中学校の時はそういうことがたびたびあったので、iPadだと先生が書いていることがすぐに見られて、魅力的だと思います。
広報:“(黒板だと)先生の背中が被ってしまって、書いている文字が見られない”というの、確かにそうですね。その点、iPadだと自分の手元で先生が書いていることが見られるので、いいですね。では、山下先生〜! 先生的にはiPadやディスプレイを活用した授業、いかがでしょうか?
山下先生:そうですね、私は地歴公民科を担当しているんですけれども、先に生徒のみなさんにプリントやスライドを送って(共有して)から授業を進めています。板書を書き写す時間が省けるようになったので、その分説明や演習に時間を割くことができるようになりましたので、すごく効率的に授業を進められるようになりました。あと、地図ですとか映像資料、視覚的に頭に入るような資料を使っていくと、より理解が深まるのかなという気がしますので、そういう点でも、黒板を使用しての授業よりも資料が使いやすいなと思います。
広報:先生の手元でも、生徒のみなさんが書き込んでいる様子がわかるんですよね?
山下先生:そうですね。生徒たちの画面(ノート)と私の画面(ノート)が共有されているので、みんながどこをやっているのかがリアルタイムでわかります。
広報:「先生と生徒が一つのノートを共有している感じ」と以前表現していた人がいたのですが、まさにそんな感じですね。ちなみにSさん、印象に残っている授業は何ですか?
Sさん:一番印象に残っているのは、日本史の授業ですね。特にゼミの授業です。(ゼミについてはこちら)iPadがあるので、keynoteっていうアプリを使ってそれぞれがスライド(で資料)を作ってきて、「いつの内閣総理大臣が一番よかったか」っていうことについてディベートをする授業があったんですけど、スライドも、iPadがないと作れないので、いろんな工夫をしたりして、“自分が担当している総理大臣が一番すごいぞ”っていうのをみんなで話し合えたのがすごく楽しかったし、“(この総理大臣は)そんなこともしていたんだ!”という発見もあったので印象に残っています。
広報:自分たちで調べて、資料もまとめて、スライドも作って、発表、議論までして。充実していたんだね。
Sさん:はい。充実していました。
★創造性の授業・事業化実習(ハワイでのこと)について
広報:瀧野川では「創造性」の授業がありますが、“この取り組みは面白かったな”っていうものはありますか?(創造性教育についてはこちら)
Sさん:高校2年生の時の「事業化実習」が、やっぱり一番強く印象に残っていますね。
広報:Sさんの会社では何を作ったんですか?
Sさん:私の会社では、3つ商品を作っていて。まず「折り紙のイヤリングとピアス」、あと“お湯丸くん”っていう温めると柔らかくなるプラスチックを使った「アクセサリー」、それから“香り袋”、「サシェ」です。
広報:どんなところが大変だったり、面白かったりしましたか?
Sさん:私は製作で、お湯丸くんを使ったアクセサリーを担当していたんですが、やっぱりお湯に入れるので“熱すぎて触れない”っていう問題が起こってしまって。だけど冷めてしまうと形を作れないので手袋とかをして、でも手袋の跡はつかないように丁寧に作ってっていう。だんだんと慣れてくるとスムーズに作れるようになってくるので、楽しくて、嬉しかったです。
広報:あかつき祭で販売した後、ハワイへの修学旅行でもチャリティーバザーを開催して販売したんですよね。どうでしたか?
Sさん:ハワイでは、お湯丸くんのアクセサリーはあんまり売れなくて。でも他の2つの商品は結構人気があって、たくさん売ることができたのでよかったです。そういう点で、“日本とハワイでの売れ方の違い”を直に感じることができたのがすごくよかったです。
広報:現地ではもちろん全て英語で、商品の売り込みからしていたんですよね。
Sさん:はい。自分から周りを回って「私のお店を見に来てくれませんか?」って話しかけに行くんですけど、みなさん優しくて親身に聞いてくれました。英語が不自由で、きっと聞き取りにくかったこともあったと思うんですけど、丁寧に「〜って言いたいの?」って話してくれたり、日本語が話せる方たちもいたので、積極的に話しかけてよかったなって思います。
広報:なかなか、知らない人に不慣れな英語で話しかけるのは勇気がいることだと思うんですけど、積極的に“コミュニケーションを取ろう!”って動けたのはよかったですね。
★思い出に残っている学校行事
広報:では、思い出に残っている学校行事、何か一つあげるとしたら何ですか?
Sさん:高校1年生の時のあかつき祭(文化祭)です。1年生の時は飲食店を出店して、“ペンネ”を作りました。最初はお皿一つについても何にするのか試行錯誤していたんですけど、よそうのは最終的に“ペンネ+ソース+ペンネ+ソース”っていうふうに層にするっていうことになって。で、いざ1日目、余裕を持って作りすぎてしまって、お客さんに提供する前に冷たくなって、おいしくなくなっちゃったんです。それで売れ行きもよくなくて。
広報:あら〜
Sさん:それで、2日目どうしようかって考えた時に、“食券の売り方を変えた”んです。iPadを駆使するっていうのを考えて、(売る人と作る人の)連絡を密に取るようにしたんです。そうしたら、お客さんがちょうどいいタイミングで食べられるようになる工夫をしたことで、大赤字だった売り上げが逆転して黒字に戻せて。しかも最終的にあかつき祭の食品部門で賞を取ることができたんです。
広報:おお〜!
Sさん:1日で工夫して、一気に大逆転できたっていうのが、達成感がありました。なので印象に残っていますね。
★部活動について
広報:もう少し、学園生活について聞かせてください。部活は何かされていましたか?
Sさん:はい。合唱部に入っていました。人数が少なかったのでコンクールとかには出ていないんですけど、あかつき祭などで披露したりしました。
広報:人数が少ないことでの緊張感はありましたか?
Sさん:そうですね。人数が少ないので、それぞれの声を響かせないといけないっていうのもありますし、間違えた時にわかりやすくなっちゃうので緊張はすごくしました。高校3年生の時は部員が3人になってしまって、一人一パート担当するって感じになっちゃったんですけど、人数が多いと人に頼りがちになってしまって、“自分の声、隠れるからいいや!”って思いがちなんですけど、3人になってからは“自分が声を出していかなきゃ!”って思えて、一番いい歌を披露できたんじゃないかと思います。
広報:歌うことで責任感も生まれたってことですかね。Sさんは学園の合唱コンクールで伴奏を担当していたこともあるって聞いたんですが。
Sさん:はい。『花は咲く』と『校歌』の伴奏をさせてもらいました。音楽が好きなので、歌うことももちろん、ずっとやってきたピアノの経験も活かしたくて、やらせてもらいました。
★カナダ語学研修について
広報:Sさんはカナダ語学研修にも参加しているんだよね。(国際教育についてはこちら)
Sさん:はい。
広報:3週間のホームステイはどうでしたか?
Sさん:ホームステイ先の方々もすごくフレンドリーで、話しかけるとおすすめのスポットを教えてくれたり。あとは、ホームステイ先にもう一人留学生がいて。その人も英語を勉強しにきているのでお互いに拙(つたな)い英語なんですが、今日行ってきた場所とかを話したりとかそういうことができました。英語は上達できたのでよかったと思います。
広報:授業はもちろん全て英語で行われるわけですが、どうですか、難しかったですか?
Sさん:最初にテストを受けてレベル別にわかれて、自分に合ったクラスにいけたので、“何を言っているかわからない”とか、“ついていけない”ってことはなかったので、よかったです。
★進路選択・大学受験について
広報:では進路についてお話を聞かせてください。Sさんは文系・理系どちらですか?
Sさん:文系です。日本史が好きなので、文系を選びました。
広報:進学先はどちらになるのか、聞いてもいいですか?
Sさん:はい。京都女子大学、文学部の史学科です。
広報:関西・京都の大学を選んだ理由は何ですか?
Sさん:日本史が勉強したくて、最初は東京にある大学を調べていたんですが、なかなか自分の学びたい時代とマッチングしなくて。それで“関西を調べてみたらどうだろう”と思って調べてみたら、京都女子大学が一番自分の学びたいことに当てはまっていたので、決めました。
広報:どんなことを勉強したいと思ったんですか?
Sさん:特に、“戦い”とか“幕末の動乱”のところとかです。“人々の思惑”が重なっていて、しかもその舞台が京都なんです。なので、“人々の思惑”と“戦い”の関わりを学んでいきたいと思った時に、京都で学ぶのが一番資料も揃っていますし、実際にその場所に足を運ぶこともできるので、京都にしました。
広報:確かに、その場所に行けることは大きいね。ちなみに、どんな受験方法で受けたんですか?
Sさん:えっと、公募型学校推薦選抜でした。まず筆記試験があって、国語・英語・日本史のうちから好きな2教科を選んで受けます。私は国語と英語を選びました。
広報:あ、日本史は選ばなかったんだ!
Sさん:はい。出題(内容)が自分の得意なところではなかったので(選択しませんでした)。
広報:すごいですね。もう自分の得意な時代、勉強したい時代がはっきりわかっているんですね。それがわかるっていうのは、本当に勉強しているからだよね。受験勉強は大変でしたか?
Sさん:はい。やっぱり大変でした。古典が苦手なんですけど、国語は古典も出題されるので、毎日過去問を解いたり、先生に添削してもらったりっていうのを繰り返していくうちにだんだんとできていくようになって、合格に繋がったんだと思います。
広報:古典は、歴史を学ぶとしたら資料を読んだりするのに役立つかもしれないもんね。
★瀧野川でできるようになったこと・変わったこと
広報:先ほど、“人前で話せるようになった”ってお話してくれたけど、瀧野川に入学して、自分で成長したな、こんなことができるようになったなって思うこと、もう少し聞いてもいいですか?
Sさん:はい。一番はやっぱり、“積極的になれた”ことです。中学校の時は、人見知りも激しくて、大人しくて、なかなか自分から話しに行ったり、表舞台で話すことはなかったんですけど、この学校に入って、事業化実習の時にはプレゼンテーションをしたりして、前に出て話すことに慣れてきて、今ではあんまり緊張しないで話せるようになりました。あとは、先生に積極的に質問しに行ったりも、中学の時はなかなかできなかったので。先生方も親身になって相談に乗ってくれたりするので、すごく質問しに行きやすくて。自分から行けるようになったことが、私的にすごく成長したなと思います。
広報:では山下先生〜! 山下先生は高校1年生の時からSさんの担任をされていますが、先生から見て、Sさんの成長ぶりはいかがですか?
山下先生:そうですね、高校1年生の最初から、Sさんはすごく学園生活を積極的に頑張ってくれていたなと思っていて、高校1年生の5月の合唱コンクールでも、ピアノの伴奏を「やります!」って言って毎日たくさん練習してくれて、とても上手に弾いてくれました。あとは、先ほど話にも出ていたんですけど、高校1年生のあかつき祭ではあかつき祭委員をやったり、クラスで出店したのが飲食店だったので文化祭のはじめに企画のプレゼンテーションをするんですけど、そのプレゼンテーションも毎日練習したり内容を直してきてくれたりして、クラスの企画の成功に大きく貢献してくれましたし、準備も、当日も、本当に積極的にやってくれました。入学当初から前向きに、「頑張っていきたいんだ」「こういうことをやっていきたいんだ」という気持ちがすごくあったなと思います。
広報:前向き、すばらしいです。
山下先生:高校2年生、3年生になって、自分の進路とか将来について考えるにあたっても、すごく前向きに、「自分がどうしたいのか」を具体的に考えて進路選択をしていました。そういう意味でも、すごく“自分の意思”とか“具体性”とか、そういうものを持って3年間過ごしてくれたんだなと思います。
広報:しっかり自分で考えていたんですね。
山下先生:あと、高校2年生からホームルーム委員もやってくれているんですけど、本当に私としても安心してお願いできるというか。「これこれをよろしくね」って言っても、高校1年生の時からそうなんですけど、いろいろなことに真摯に向き合ってくれる生徒なので、安心してお願いしてきたなと思います。
広報:Sさんは本当に、いろいろなことに取り組んできたんですね。先生の話を聞いて、どうですか? ちょっと照れくさいかな?(笑)
Sさん:そうですね(照)でも、ちゃんと見てくれていたんだなって思って、ちょっと嬉しいです。
★受験生のみなさんへメッセージ
広報:では最後に、このブログや動画を見てくれている受験生にメッセージをお願いします。
Sさん:はい。今の時期ってすごく大変だと思うんですけど、これから進路を決める人も、いろいろ悩んだりすると思いますが、瀧野川女子学園のいいところ、この動画でもたくさんいいところをお話ししてきたので、是非、入学してくれると嬉しいです。勉強頑張ってください!
広報:Sさん、ありがとうございました!
「人前で話すことが苦手だった」と打ち明けてくれたSさん。瀧野川で3年間過ごしていろいろなことに積極的に取り組み、今ではこうしたインタビューにも落ち着いて答えてくれるまでに成長しました。すごい!
さぁ、次回はどんなお話が聞けるでしょうか? お楽しみに!