ごきげんよう。

瀧野川女子学園の部活動を支えてくださっている各部のコーチ。そのコーチ陣をご紹介!

今日はダンス部の小松コーチにお話を伺いました! 小松コーチはあの劇団四季で20年もの間ダンサーとして活躍され、ダンスキャプテンも務めてこられました。

ダンス部の活動の様子とあわせて、小松コーチへのインタビューをお届けします!

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◆ご経歴を教えてください。

広報:小松コーチ、よろしくお願いいたします! まずはご経歴を伺ってもよろしいでしょうか。

小松コーチ:はい。小学校6年生でバレエを始めて、そこからジャズダンスも始めました。高校卒業後に旧ユーゴスラビアのノビサド国立バレエ団という、小さいバレエ団なんですけれども、そこでバレエダンサーとして2シーズン過ごしました。働いてきた、というんですかね。帰国後に、もともと劇団四季を目指していたというのもあって、ジャズダンスのレッスンをして、オーディションを受けました。研究生を1年間やって、それからはダンサーとして20年間、活動してきました。今はダンスを教えています。

広報:劇団四季のオーディションは狭き門ですよね。

小松コーチ:当時はまだバレエダンサーが少なかったんです。でも、劇団としてはいろいろなキャラクターが欲しいじゃないですか。なのでちょうどタイミングがよかったんだと思います。

広報:長らくご活躍されていらっしゃいますが、特に思い入れのある演目は何ですか?

小松コーチ:そうですね、やはり『ライオンキング』ですね。初演から10年以上、ダンサーとハイエナ役を演じてきました。もう大変でしたね(笑)ずっと中腰だったり四つん這いになって歌ったりセリフを言ったりするので、発声が難しかったです。無理な姿勢声を出すので、余計に喉を痛めたりしてね。しかも叫ばないといけないんです。ハイエナの特徴として、こう(実演してくださいました!音源がなく申し訳ありません)、笑うような鳴き声をするので、どんどん喉を潰していきました(笑)加えて私は “ボス” 役だったんですけど、自分の中に全然そういう要素がなかったんですね。

広報:ボスキャラの一面がなかったと。

小松コーチ:そうなんです。全くなくて(役作りに)苦労しましたね。あとはそうですね、ダンサーとして年に300ステージ以上出た時はもう、大変でした。今はもう、とてもじゃないけどできません(笑)体調を崩したこともありましたが、やはりプロフェッショナルというのは体調管理もできてこそだと、離れてみて思います。

 

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◆指導歴について教えてください。

広報:その後指導者の道へ進まれますが、どういった経緯だったんでしょうか?

小松コーチ:劇団では『キャッツ』などのファミリーミュージカルに出たり、ダンサーとして入団したのでダンスキャプテンを務めてきたりしたんです。もともと教えることに興味はあったんですが、いざ後輩に指導していくようになって「教えることの難しさ」を身をもって感じたんです。加えて20年も劇団で活動してきたので “燃え尽きた感” もあったりして、最初は全く(ダンスとは)関わらないつもりでいたんです。でも離島に行っていた時に……

広報:離島に……?!

小松コーチ:ええ、離島に行っていたんです(笑)その時に知り合いから「こういうお話があるんですけど、どうですか?」って言われて、それが瀧野川女子学園の部活のコーチだったんです。

広報:そのタイミングで!

小松コーチ:そうなんです(笑)「え! そんなお話が?!」って思ったんですけど、ジャズダンスを教えて欲しいと。私、バレエは教えたことがあったんですけど、ジャズダンスは教えたことがなくて。大丈夫かなぁと思いながらもやらせていただき、紆余曲折あり、時代はHIP HOPになり……それからジャズダンスも求められるようなってきて、今はその基礎を中心に教えています。

広報:では瀧野川で指導をされるようになって何年くらい……

小松コーチ:2015年からなので、もうすぐ丸7年ですかね。今は部活における私の役割というのがはっきりしてきたんです。これまでは私が中心となって生徒たちと接してきたんですが、顧問が田中先生になって、田中先生はダンスのご経験も、ダンス部のご経験もあるので、「あぁこれが部活か」と感じて。実は私自身に “部活としてのダンス” の経験はなかったので、それまではいろんなことを模索していたんです。でも今は、コーチとしてすべきことが見えてきたような気がしています。サポート役として何をすべきか、というんですかね。

 

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◆指導内容について教えてください。

広報:どんなことをご指導なさっているんでしょうか?

小松コーチ:私はやはり劇団にいたので、表現の仕方大きく魅せる方法というのを常に考えてきたんですね。なので、そういうことを伝えたいな、と。それからとにかく “体の中心から音に乗って気持ちよく動く” こと。そういうところを気をつけると、観ている人も気持ちがよくなるんですね。未経験の生徒さんもいるので、少しずつ伝えていっています。あとはジャズダンスの基礎です。ジャズダンスの基礎っていうのは、バレエからきている部分も多いので、その根幹となるバレエ的な要素も伝えていきたいですね。ジャンプやターンなどのテクニックもですね。

※この日はピルエットなどを練習していました。

小松コーチ:生徒たちが自分たちで振り付けなどをする時に、どういう風に(テクニックを)活かすか、ということを観念付けていけたらなと思っています。

 
◆瀧野川女子学園のダンス部の特徴は?

広報:ダンス部の特徴はどんなところだと思われますか?

小松コーチ:そこまで大所帯ではないので、一人ひとりの意見が通りやすいのかなと思いますね。カチカチ揃えて、“一糸乱れぬ” というダンスが多い中で、瀧野川女子学園のダンス部は「やりたいことがやりやすい」というか。大会だけでなく、地域のイベントに出たりですとか、自由になってきているのかなと思います。なので、一言でいうなら、ここのダンス部の良いところは「やりたいことが叶いやすい」というところです。

広報:なるほど。

小松コーチ:あまりに大人数のところだと、先輩の意見が絶対で、下級生はそれに従うということになりがちなんですけど、ここは結構後輩もやりたいことができます。「これやりたい」「あれやりたい」という声が上がって、いつも話し合っていますよ。必ずしもその意見が通るとは限らないですが、そういう声を吸い上げる環境ができていますね。そういうところが良いところかなと思います。

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◆瀧野川女子学園の生徒の印象は?

広報:では、瀧野川の生徒の印象はいかがでしょうか?

小松コーチ:そうですね、何というか “天然素材” というか。フランクな子が多いなとは思います。最初は「どんな子たちがいるのかな」と心配していた部分もあったんですが、やっぱり踊っていくうちに、みんな自分を “さらけ出す” というのかな。挨拶も明るいですしね。それと「楽しくやりたい!」っていう生徒が多いので、そこも良いですね。

広報:みんなオープンに、自分を表現できるようになってきているんですね。

 
◆今後の方針、やってみたい活動など

広報:今後の展望などはありますでしょうか?

小松コーチ:そうですね、これまでもずっと模索してきているんですが……最近、ジャズダンスの振りも増えてきたんですね。なので、それに活かせるなコンビネーションだったり、振りのヒントになるような動きだったりをレッスンに盛り込んで、提案していきたいですね。今まではHIP HOPがあまりにも多かったので(笑)でもHIP HOPをやっていた人も、少しずつジャズダンスに興味を持ってくれたりして。テクニック的なことも「見て! できるようになったよ!」と見せてくれたりして。嬉しいですね。

広報:小松コーチ、ありがとうございました!
ちなみに、小松コーチは本学園の「ゼミ」でも講座を持ち、瀧野川の生徒にレッスンをしてくださっています。<ゼミの様子はこちら

小松コーチの指導を受けた生徒たちが今後どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、とても楽しみですね。
次回はどんなコーチが登場するでしょうか? お楽しみに!

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